1995年6月、八方ふさがり、お先まっくらの状況に私はいた。苦しかった。テレビの中で切り取られたようなオウム報道も、まさかと思う凄惨な事実ばかりで、阪神大震災の傷もまだ癒えていなかった。やりきれない気分だった。そんな時に、この小説を書いた。
ぺしゃんこになってたまるか、明けない夜はないんだ、なくしたものより、あるものを数えよう、できないことをなげかないで、できることを楽しもう。「がんばっていきまっしょい」を書きながら、私は、無意識に、自分自身を励ましていた。
(敷村良子作「がんばっていきまっしょい」あとがきより)
原作 「がんばっていきまっしょい」 敷村良子作/マガジンハウス刊
映画 「がんばっていきまっしょい」 1998年公開 アルタミラピクチャーズ企画制作 磯村一路 監督・脚本
こさっく茶房/おたべ工房/コサック藤澤
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