自転車・計測編

ブリヂストンのカタログによると, BSM179 の重量は 11.4kg である. ところが, ウチのタニタの体重計で量ってみると, 何べんやっても 12.5kg ある. もちろんカタログにはちゃんと「11.4kg (付属品を除く)」と書いてあるから, この数字が嘘もしくはマーケティングトークであるという断定はできない. ただ, 何が付属品で何が本体なのか, そういうことは書いてから, それが真実であると言い切ることもできない.

そういうことは何も自転車業界だけではなく, よその業界でも良くあることである. 自動車の重量もカタログには書いてあるけれど, それがどこまでの装備を含んでいるのか, つまり, ラジオやフロアマットや工具セットの重さが入っているのかいないのか, そういうことはわかりにくくなっている (確かそういう「付属品」抜きの重量だったと思いますけれど). だから, BSM の重さがカタログ 11.4kg に対して実測 12.5kg でも, 「まぁそんなものか」で済むはずだったのである. ところが, 妻の BD-1 の重さを同じタニタの体重計で量ってみると 11kg ちょうどで, カタログ値はともかく実測ではだいぶ負けている感じである (苦笑). もちろん勝ち負けの問題ではないのだけれど, 「付属品」というのがいったい何であるのか, 精神衛生上調べておく必要がある, そんな気がするのである.

BSM (全体) BSM179 (写真は使いまわし ^^;)

そこで実測である. BSM にはゼファール (社名) の携帯用空気ポンプと, メーカー不明のアーレンキー (L字に曲がった六角レンチ) が 2本, 標準装備されている. これらは本体に取り付けられているけれども, どう見ても付属品であろう. そこで, ステーも含めて外し, 重さを量ってみる.

ゼファールのポンプ空気ポンプ(とキッチン秤) アーレンキーと取付金具アーレンキー

空気ポンプが 154g, アーレンキーが 69g だった. 思ったとおり, 全然足りない. そこで目をつけたのがスタンドである. BSM は「ほぼ総アルミ製」なのだけれど, スタンドとフロントフォークには磁石が付く. フォークはともかく, スタンドもアルミで良いような気がしないでもない. ちなみに BD-1 はスタンドは標準装備では無いのだが, 妻のものにはオプションでアルミのスタンドが付けてある.

スタンドスタンド (背景がごちゃごちゃしているのは見なかったことにしてください)

スタンドは 511g だった. 2ちゃんねるで「スタンドを外せば 1kg 軽くなる」という書き込みを見たような気がするが, そこまで重くは無いようである. もちろん愚問だろうが, ちゃんと量って書いているのだろうか?

ともあれ, まだ400g ほど足りない. Bike Friday でペダルとサドルがオーダーで変更可能なものについては, 「ペダルとサドルの重量は本体重量に含まれていません」と注意書きが付いていたりもするが, ペダルを外せば自転車としては成り立たないのだから, ペダルの選択の余地の無い BSM でその重量を本体に入れないということはたぶん無いだろう. そういう目で BSM をじっと眺めると, ポンプ・レンチ・スタンド以外で走りに関係ないのは, 泥除けとリアキャリアぐらいのようである. どちらも「自転車は, 実用的でなければならない」という, 偏屈博士のこだわりから取り付けられたと聞いていたのだが, ブリヂストン的には「付属品」でしかないのだろうか. そういえば, カタログには「エアポンプ(標準装備)」と「工具(標準装備)」とある写真の隣に, 「リアキャリア(標準装備)」と説明文の付いた写真がある.

泥除けは上手く外せなかったので, リアキャリアだけ外して量ってみる…と思ったら, 写真を撮り忘れてました (すみません). えーっと, シートポストの中間あたりの, 後ろ側のボルトを一本と, リアサスのゴムブッシュの後ろあたりにあるボルトを一本外すと, リアキャリアが反射板ごと外れます. 反射板も一緒に外れてしまって良いのか?ということは置いといて, 重量はボルト込みで 407g. 他にベル (25g) もあるけれども, どうやら付属品とは「エアポンプ」「工具」「スタンド」「リアキャリア」ということで, ケリがつきそうである.

註: 正確にはブリヂストン純正「ワイヤー錠」というのもある. これについては最初に全体の重さを量るときから入れて無かったので, 文中では省略した.

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