最後の挨拶

今まで書いたことはなかったのだけれども, このサイトの記事には隠しテーマがある. それは「世間様の迷惑にならないようにクルマや運転を楽しんで欲しい」ということだ.

クルマが走れば騒音が出る. もちろん排ガスも出る. 全開で公道を走れば住民の皆様にも, 他の道路利用者にも迷惑になる. そもそも交通規制は世間様の迷惑をなるべく少なくするように考えられているので, クルマの動力性能と比較するとその設定値は非常に低い. 従って,

クルマの動力性能を存分に楽しみたければ, どうぞ規制の緩い (無い訳じゃない) ところにお越し下さい

ということである. これはドリキン土屋圭市氏がよく言っていたことだ. ちなみに私もつちやで出身地も似たような場所であるが, 血縁関係はまるでない.

そんなわけで, このサイトでは

サーキットやジムカーナ場は, そんなに特殊な場所ではない

ということを書いてきたつもりである. 自慢のような話が少し多くなってしまったので, 読者の間にはちょっと誤解があるような気もするが (笑) 真実はそういうことであり, そのためのトゥデイなのである.

だが. しかし.

かつて世間様に迷惑をかけることは絶対悪であったにっぽん国も, 最近は様子が変わってきたようである. いや, 「旅の恥はかきすて」などということわざがあるあたり, 昔から隣近所以外の世間には迷惑をかけていいことになっていたのかもしれない. もちろん今は隣近所もどうでもいいので, その分は確実に昔より状況は悪化しているのだけれども.

つちや家は周りにまだ住宅の建っていない新興住宅地にあるので, 前の道にコンビニ弁当のゴミが落ちていることが良くある. まぁ隣近所が存在しないような場所なので, それは不快ではあるが仕方ないことかと思っていた. 人間, 他人の目のない場所では弱いものである. しかし, クルマがいっぱいの本屋の駐車場の, ヒトがうろうろ歩いている場所に置いたビートの吸気口側のスリットに, コンビニ袋に入ったゴミが突っ込まれているのを見て, 私の考えは変わった.

元々他人の迷惑を何とも思わない連中に, 世間様に迷惑をかけない方法を教えて何になる?

そんなわけで, クルマの話を善意で書くのはもう終わりにしたい. 悪意では書くかもしれない, というのは, 私はクルマは好きだが有限の化石燃料を使い有限の大気を汚すのは嫌いだし, 正しくないと思っているからだ. もちろん我々の子孫を含めた世間様のことを考えないのであれば, そんなことはどうでも良いことでは, ある.

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