第五回 fj.rec.autos meeting in IOX-AROSA

前日

今回は仕事でやっているプロジェクトの期限が近いことになっていたので, 前日の午後二時半まで仕事して, 会社から直接高速を使って宿泊予定の砺波を目指します. ちなみに最初は仕事の期限のことを考えて, 今回は参加を見あわせようかとも思ったのですが, 思ったとおりと言うか何というか, 「近いことになっていた」期限の方はその後ずるずると伸びていった (笑) ので, 参加したのは正解だったと, 後で思いました.

常磐道から外環に乗ろうとしたら, いきなり草加の手前で事故渋滞とのこと. あきらめて三郷で下に降り, 草加インターまで行きましたが, 下は下でやっぱり渋滞していて, これはどっちが早かったのかな?

最初は長岡まで関越を行った方が, 対面通行の上信越道を行くより速いかも, と思ったのですが, 良く考えてみると自分のクルマは軽自動車で, おそらく自分より遅いクルマはそう居ない訳だから, 距離の近い上信越経由の方が自分にとっては有利だと思い, そっちを回ることにしました. それにしても, 長野県の道路が良くないことは, 18年も住んでいたので良く知っていたつもりなのですが, 長野から小布施あたりまで, 何も高速までここまでデタラメに作らなくても良いだろうに, というような状況だったのには, 怒りを通り越して黒い笑いがこみあげてきました.

砺波の APA ホテルには夜九時半頃到着. 部屋には聖書と仏典の他に見慣れないビジネス書があって, なんだろうと思って見た表紙には,

「APA Group 快進撃の秘密」

客に宣伝してどうする? とは思ったものの, 結局 12時までかかって読んでしまうあたり, ビジネスマン?の悲しい性なのか (苦笑).

一日目

去年と同じ IOX AROSA のスキー場の駐車場にパイロンを立てて走行開始. ところが, コースを走ってみるとターンするたびに

がんがん
ごんごん
ばきばき

路面が波打っていて, 下からアオられてしまってどうしようもない. 去年も同じようなことはあったのだけれど, 波が成長したのかバネを硬くしたのがいけないのか, もう比較にならないほどヒドくて, 気持ちが一気に萎える.

波状路でジムカーナしても全然面白くないし危険なので, トゥデイでの走行は止め. 筑波から富山までわざわざ行って, 「せっかく来たんだから」にならないあたり, 我ながら随分オトナになったなーとも思いますが (笑), とにかくヒドくてそういう気にすらなれなかったです.

註: 会場については, 今年改修されることになっているそうです.

二日目

二日目のコース設定をする齊藤さんに,

昨日は路面が荒れていて, もう, ボク, おうちに帰りたいです.

と言っておいたのが効いたようで, 今日のコースはほとんど荒れたところを通っていない. こういう状況だったら気合いが入る. 少なくとも同じエンジンの載っている, 吉田さんのビートには負けないようにしなきゃね.

せっかく広い場所で走るのだからといつになく気合いを込め, コースのほとんど全域でタイヤを鳴らして走っていたら, ゴールのところで旗振りをしていた重橋さんに呼び止められた.

つちやさん, あの, ずーっとぎゃぁぎゃぁ言いながら走ってるんですけど, 大丈夫なんですか?

はい, クルマは大丈夫です壊れてないです.
人間の方がちょっと壊れてるだけです. 済みません.

ビートの吉田さんはコース上のでこぼこな場所での左ターンで, タイヤがでこぼこにひっかかってホイールから一瞬外れ,

ぱすーん

という音とともに空気が抜けてホイールで着地. ホイールがザキザキになっただけでクルマもカラダも特にダメージは無かったけれど, タマシイが抜けてしまってその後タイムは出ず. そこまでのタイムで私の勝ちが確定しました.

その後雨と霧がひどくなり, コースの奥の方が全く見えない状況になったので, ジムカーナは止めて定常円旋回勝負をしましたが私は参加せず.

もう, 今日は一勝したから.

後は不戦敗でも何でもいいです.

夕方 5時頃に解散して, 一路筑波へ. 家に着いたのは夜中の 12時半くらいでした.

今回の試乗

今回は広い場所だったので, FR 車も運転させてもらいました.

ユーノスロードスター (1.8l)

これは重橋さんのロードスター. 何でも 2-way の LSD が入っているそうで, コーナーでアクセルを踏むといとも簡単にリアが滑り出す. 面白いけれどいつ滑り始めたかほとんどわからないので, 私にはちょっと危険かも知れません.

今回一緒に試乗させてもらったヒトの中には, 「リアのグリップが足りないんじゃ?」という意見もありましたが, 個人的にはグリップが足りなくても滑り出す時の挙動の変化がちゃんとあれば問題ないのではないか, と思います. コーナーをどんどん攻めていって, あるところで「もーだめだー」という挙動があってから滑り出すのであれば対処可能なんだけど, ロクに攻めてないうちに LSD の力でリアを外へ押し出しちゃって良いのか? という感じ.
このあたり, 私は FR にはほとんど乗ったことが無いから良くわかってないだけかも知れませんが...

デミオ (1.5l)

これは山下さん (女性) のデミオ. 本来デミオはロゴ TS より背が高い筈なのですが, AROSA で大石さんのロゴと比べたところ, いい勝負か, 大石ロゴの方がちょっと背が高いかぐらいでした. このデミオにはあやしいサス (マツダスピード製らしい) が入っていて, 純正よりも 30ミリくらいは車高が下がっているらしいのですが, ロゴに負けちゃうあたり 30ミリでは済んでいないような, 気が...

で.
コースに出て, 最初の直線で思いきり加速.

ぐぉぉぉぉぉん ぶぉぉぉぉん

ちょっとモタつくものの, 思ったよりかなり速い.
痺れてしまい, 頭が白紙に戻ってあえなくミスコース ^_^;;;
それはともかく, 頭が少し重くてロールが大き目, 揺り返しも少しのったりとしているけれど, これはこれで動かしやすい.

こういうの, 好きです.

オペル アストラワゴン

これは 4月の成田でも乗せてもらっためぐさん (女性) のアストラ. その後リアがビルシュタイン足になり, 乗るヒトが皆「これは良い」と言う,

で, コースで乗ってみると, ロールは今までよりも少し押さえられているけれど, デコボコに乗った時の衝撃はさほどでもなく, あまり違和感はありません. 「これが純正です」と言われたら, 「ずいぶんイイ足ですね」で済んでしまいそうな感じ. 個人的には (不安を感じない範囲ならば) ロールは大き目の方が好みなのですが, 普通のヒトが長距離ツーリングから「ちょっとジムカーナ」「ちょっとサーキット」 あたりまでをコナす範囲だったら, これは非常に良くできた足だと思いました.

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