習志野市保存のD51 324が解体の危機！ |
| 大変残念な動きがあります。習志野市保存のＤ５１３２４が解体の方向で話が進んでいます。同機は屋根付きで海岸近くの保存機とけた違いに腐食も進行していないのですが、部品の欠損がみられ荒れております。ＳＬが廃止となって２５年以上たち、一部で不良保存車両の解体が行われる一方、北海道の穂別町などＳＬを誘致しようとしている町も見られます。 当機は腐食の進行が少ない点でまだ保存が可能と考えています。習志野市でどうにか整備し保存し続けることができないか、あるいは他の市町村、団体で保存をと願いつつメールを書きました。ただ残されたとしても何らかの形で保存維持活動が必要なことはさけられないのですが。 |
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続報と詳細 内容がショッキングなため他のページにも投稿し意見を集めています。もう少し内容がありましたのでまとめてみました。参考にしていただければ幸いです。市のほうには数名でボランティア作業による修復案を示し、保存維持をお願いしているところです。 なお、Ｄ５１３２４（習志野市）の解体の話はおよそ1週間すこし前、別の地区で蒸気機関車の保存活動をされている方から手紙で伺いました。私は茨城県つくば市在住で、これまでの詳しい事情はわかりません。現在、習志野市と第１回目の解体の有無の確認を取り終えたところで。車両については６月３日に確認しました。 １．Ｄ５１の所有者 Ｄ５１３２４は国鉄の無償貸与で習志野市が管理する形です。 所有者はＪＲ東日本、保管者が習志野市となります。 ２．解体の時期 平成１４年度末（平成１５年３月まで） ３．保存作業の可否 解体処分の方向で検討していますので、現段階では無理な状況 ４．保存会について 保存会はないが、国鉄ＯＢなどがボランティアで清掃活動していた。 ５．状況について ６月３日に見てきました。 屋根付きの保存のため、腐食は進行していませんが、右側の屋根が浅く盲点となった右側運転室（パテによる補修可能範囲ではありますが）、テンダー水槽下部に大きな穴があいております。屋外保存車両の大部分がやられてしまうシリンダーブロック覆い下部、ボイラー覆い下部は原型を保っております。ただし、長く手入れされていなかった模様で、塗装はくたびれており、キャブ内部は立ち入り可能なため荒れています。紛失部品も多数見られます。 ナンバープレートは１面なし、 ライト前後ガラスなし（反射鏡はあり）、 キャブ窓全無し、 煙室扉ハンドル無し、 ＡＴＳ発電機カバー無し、 清缶剤挿入装置フタ、 テンダー水槽フタ、 キャブ内（圧力計、速度計、水面計、ブレーキ圧力計など） という感じです。外観のくたびれはどうしようも無いのですが、一部を除き腐食が抑えられており、もったいないものです。移動については専門家でないので断言できませんが、他に移動し整備した５９６３４（状態極悪）、５９６４７（状態悪、直方市保存後、保存会が移動し修理保存）とは比較にならないほど状態が良く可能かと思われます。 ６．その他 解体の理由としては市は整備し保存することが困難であると解釈したことがあげられます。 市側からの回答では、腐食の進行と部品が剥落し維持修繕が困難になった事をあげております。 屋根付きで保存されながら外観が荒れてきたことにより解体されたC５７９３が思い出されます。Ｄ５１３２４よりはるかに状態の悪い、５９６３４、５９６４７、Ｄ５１６２０、Ｃ１１２００、Ｃ１１３１１、Ｃ５５４６（表記はＣ５５５３）などが修復されたことを考えるとどうにかなると思われます。 JR東日本では解体のうえ、当機の部品の活用を考えているようです（Ｄ５１４９８？）。 ７．習志野市で保存している、その他の車両について 習志野市ではＤ５１３４２を含め、ＭＵＳ２型蒸気機関車１台、Ｋ２型軍用軽便機関車１台、木曽森林鉄道で使用されていた機関車１台と、計４台の機関車が展示されていますが４台とも老朽化が進む中、それぞれの維持管理に苦慮しているとの事でした。 解体までには時間があるものの、管理者側からは保存作業についての前向きな検討が得られず苦慮しております。なお引き続き、保存作業についての交渉は継続します。この文面のなかに、Ｋ２型軍用軽便機関車がみられましたが、相当貴重なものです。 |
