「子どもの居場所を考える集い」第一回
日時:2000年2月22日13時30分〜15時30分 記録:筒井 校正:赤川、小西、岡本、中村 ■はじめに ◆高橋 皆さんの活動の中心にあることをとりだして、問題点を拾い上げながら、今後の活動の参考にしたい。 ■活動紹介 ◆東 今回高橋さんから、弁護士としてできることをと言われてやってきた。 自分の子どもはすでに中学高校で街に出て色々なことをやっている。スケボーは石山公園でやったりしている。 子どもがのびのびと遊び健やかに育つことが自分の老後の安泰にもつながるので、自分のためにもこどものことを考えたい。 ◆小西。 「ふたば」は結果的に学童保育的でもあり、教えない教育をしている。筑紫「ニュース23」でも二秒くらい出た。 自分自身、家庭環境の問題から、教育には兼ねてから興味があった。小学校の教師になったが自分が不登校になって、というのは、子どもの為にと思ってすることが、空回りしてしまって、結局子どもの可能性を摘んでしまっているので、結局やめた。その後は家庭教師や塾など。 「子どもの為に」と思えば思うほど、矛盾に突き当たり、なにか子どもの為になることをすることばかりをしてきたが、「しないことで育つ」という平井雷太氏の考えに出会う。子どもを信頼していないとできないが、居場所を探すことはやめて、子どもが自分たちで見つけるのを待つ。子どもを信頼しさえすれば、子どもはどこでも居場所にするだろう。 結果としてそこが居場所になった。子どもの居場所、親の居場所、親子の居場所を作るINAHOアイネット。「見えない学校」をつくって、教育論ではなく、些細なことをお互い出しながら、話をする場を作っている。例えば「子どもが宿題をしない」とかいう程度のこと。 子ずれ合宿を川上町の「わら」で一年に一回やっていたが、次回からは牛窓のペンションでやることに。 平井雷太さんのつくったモデルで、幼児から高校生までが一緒に机を並べて、勉強している。不登校の子どももいるが、「できないことはあるがやったらできるじゃない」ということを何となく体で感じた子は、学校にいったりする。それが目的ではないが、結果的にはそういう場所になっている。 ポリシーがあってやってきたわけではないが、たまれる場所がニーズとしてあるらしい。 ただ何気なく聞いたり話したりしたことも大事だが、文字に書くことをし始めている。書いて残して雑誌にすることをしている。考現学。それをFAXやEメールで情報交換(日にちを決めて全員が全メンバーに発信。たまにテーマなどの投げかけも)している。それが地域の情報を掘り起こすことに。 教育改革は、こういうことを地域で丁寧にすることから始まるかな。大人と子どもが一緒にいることのできる居場所作りを考えている。 ◆赤川 自分は野外でやっているが、小西さんと同様だと思う。子どもが遊ぶのに、既成の遊具ではなく、いつでも出入りできる「遊んでもいい場所」が重要。その空き地がないので、空き地を取り戻す活動をしている。何がなくてはならないと言うのはなく、場所を奪ったのは大人であるから、それを取り戻して確保するのが大人の努め。場所さえあれば、子どもは自分で使う。 ただ、今の子どもは、遊ぶのが下手なので、取っ掛かりとしてハンモックなどは大人が用意する(世田谷は子どもがプランコまでつくる)。 プレーパークと出会い、東京都江戸川区で始めた活動から三年たつ。最初は大人の方が接点がなかった。共通の話題がなかった。ところが「子どもの遊び場を作ろう」ということで集まったことが、地域の親の為になっていると感じている。 ほんとに田舎なので、まだまだ子供会もしっかりしているし、小学校一校区の中に、かなりの数の子供会が有るし、PTAと同レベルで子供会の会長の発言力がある。が子どもの数の減少等で子供会などの地域のつながりが崩れかけていて、このさきどうするかと思っているが、崩れる前に次のつながりを今作ろうとしている。崩れたら取り戻すのが大変。 その第一歩として、我が子の学区内にある児童公園を借りて「しんいち発見きち」を始める.この活動を通して、地域の子供会や学校、保育所も巻き込んでいきたい。 ◆筒井 中高生は虐げられている。とくに中学生は、社会から取り残されていると10年くらい感じている。エネルギーはたくさんあるのに囲われているで、その状況を何とかできないのかな。ネットワークの更にネットワーク化。インターネットを上手に利用しながら。 ◆岡本 東京とは住宅事情とか違っても都会の子も地方の子も遊びは同じでゲームばかり。 どうにかしてやりたいし自分の子どももして欲しいというので、幼稚園で声をかけた時は大人が35人は集まってきたがPTAの役員とか子どもの会の役員の地域の一部の人に理解してもらえず、すごい反対にあった。現在は遊び場とは言わずあえて菜園として、休耕田をかりて、レンゲ、イチゴなどを植えてブランコを作った。ビニールハウスの残骸などが有る。今後ハンモックなどを作ろうとしている。 一日プレイパークを考えているので、企画書を見ていただいて、スタッフになってくださる方またはアイディアがあればお願いします。 ◆冨岡 制服だけではなく、教育に関することを、普通の親に疑問に思って欲しい。 制服に関しては、孤立無援。下の娘が小学校を卒業してしまうが、今回ご縁があったので、とにかく子どもに関して自分にできることがあれば、と思って参加している。 ◆中村 子どもの遊びに問題が有るのではないかと思っていたのだが、自由な遊び場というのが、子どもにとって必要であろうと考え、それを公園という場で実現できるのではと思って、公園行政に働きかけた。 はじめは遊具の破損調査を始めたが、公園は非常に貧しい場所になっている。行政に子どもの為になることをお願いするのは簡単かと思っていたら、なかなか解っていただけない。子どもの問題はどうしても後回しになっている。これはなぜかなと思ったり、私たちだけでは微力であると考えて、皆さんとネットワークを組んで、一の力を十の力に、さらに百の力にすれば行政に働き掛けられるのではと思う。 子どもの遊び場を奪ってきたのは大人社会なので、それを保障するのは大人の義務である。 皆さんと一緒に考えていきたい。 ◆高橋 子ども子育てネットワークのビラを紹介。 あとで浜野から、児童館の報告がある? 倉敷の児島の特殊性が気になっていた。瀬戸大橋ができた時にインターができたのだが、その高速にのる車もあるし、競艇場もある。十年前は瀬戸大橋博があって、交通事故の被害が地元の赤碕地区が一番に上がってきた、それを聞いて自分は大変な所に住んでいるんだと感じた。作られたけどケアーはない。ギャンブルと観光。美観地区とチボリで600万人の観光行政。 観光バスがメイン通りを通り渋滞が起きるので、地区の人は細い道を使う。地元の人が地元に被害を与えている。 観光地になってしまうと飲食店などでパートができるので、婦人会などが最初は反対しているのにいざできたら、働きに行っている。 制服のシェアは日本一。水島もある。倉敷の産業基盤すべてが子どもをしいたげる方向に働いている。しかもケアーがない。そういった倉敷の行政に疑問。 地盤はかわらず、小さい所には目を向けない。子どもと街を考えた時、行政を絡めないと大きく変えることはできないと考えて、考えざるをえないことになってきた。 いま、行政とのパートナーシップという線を結びながら、何をすれば一歩近づけていけるのかということを見つめて行きたいと考えている。 市長選挙が近いので、それも考えている。 ■フリートークとワークショップ ◆東、 倉敷の市役所の職員は自分たちが非常に優秀だと思っていて、岡山の市役所を悪く言う。 岡山は体制ができていない。 倉敷はそつがない。岡山のほうが志気が落ちている。 ◆ワークショップ。キーワードは「居場所」「ネットワーク」「行政・学校・地域」 「子どもの居場所」「大人の居場所」「手に入れる方法」について連想するものを各自書き出す。 子どもの居場所 何でもできる 大人の居場所 本音で心ゆくまで話せる人がいる 両方の居場所 評価、目的、強制、命令のない 手に入れる方法 大人の意識を変える ◆小西 ファミコンのこと。 ◆赤川 ◆岡本 ◆中村 ◆小西 ◆東 いろいろな立場の人がそれぞれの立場で協力できることが有る。 ◆高橋 ◆赤川 そうすることで、長期休暇の学童保育の遊び場にもなると考えた。連携がとれると考えた。だから公共の場所を使うことにした。いつも新しいものを作るのではなく、そこを使うことで、行政にも認めさせやすい。 初めてのことなのでどうなって行くかはわからないが、今後リアルタイムで報告できる。 児童館の限界を児童館のスタッフ自身から聞く。 既存の公園をどう使うか。 試みが少ないので、 地域とどうからむかが問題。 実践・情報交換・ ◆東 ◆赤川 段ボールで迷路という目的を取っかかりにして活動予定。 福山メモリアルパークは芝生、スケート、遊園地広場、アスレチック広場の大きな総合公園。岡山方面。バスで東深津。裁判所よりは東。十時から三時。以前プレーパーク学習会の一環として二日間あったので、とりあえずやって見る。 ◆高橋 ◆岡本 ワークショップなどの体験を先ずはして行く。 先に帰ったのは、小西。中村。 次回三月十日金曜日一時から、 |