THE HORNBLOWER COMPANION
The Red Wine Fleet Version

第9巻「セーヌ湾の反乱」


§.第10軽騎兵連隊(フランス)
 「地獄に堕ちろ!」ホーンブロワーが叫んだ。「ついでに第10軽騎兵連隊も地獄に堕ちろ! 逃げないと撃つぞ!」("Lord Hornblower")
 フランス陸軍の第10軽騎兵隊(ユサール)は1793年に黒色軽騎兵隊(ユサール・ノワール)を元に編成された。黒色軽騎兵隊は「死神の軽騎兵隊」とも呼ばれ、フランス北部の遊撃隊として活躍していた。
 ナポレオン1世の治世には主に大陸軍の第5軍に属してウルム、アウステルリッツ(三帝会戦)、イエナ等の戦闘に加わり、1809年から11年にかけては半島戦争に参加している。1813年にはモスクワ戦直後の反攻作戦の一翼を担ってライプツィヒの戦いに参加している。1814年8月には解隊、1815年の100日天下には参加していないことになっている。しかし、フォレスターの筆によって復活させられて、ホーンブロワーの恋人、マリーの死に責任を負わされている。これもまた有名税と言ったところであろうか。

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