フランス王国海軍74門艦(1780年)



18世紀のフランスは世界最速の軍艦を建造できる数少ない国であった。英国はその範疇にはいることが出来ず、ただ運用と戦術、負けじ魂だけで対抗し、拿捕したフランスの軍艦を元に、自国軍艦を設計していたにすぎない。

画像は当時、もっとも強大な戦列艦で、もっとも美しい3等艦である。後檣につけられた縦帆は大三角帆(ラテンセール)で、現在の形のスパンカーになるのは18世紀末のことである。


制作:故 竹内 久
ザ・ロープ第27回帆船模型展 2002年1月・伊東屋