索巻機(キャプスタン、capstan)
錨索(ケーブル)を巻きとるための機械。「至誠堂グループ」はこれを「巻きあげ機」と訳す。胴の周囲に並ぶ穴に太いキャプスタン棒を放射状に差し込み、大勢の乗組員が押して回す。 回転方向は水平。
巻揚機(ウィンドラス、windlass)
索巻機とは別物。折れたマスト、落ちたヤード等を吊り上げるなどに用いる。回転方向は垂直。
羅針儀箱(ビナクル、binnacle)
羅針儀を納めた箱。舵輪の近くにある。
羅針儀(羅針盤、compass)
正確には、針がコンパス、文字盤がコンパス・カード(compass card)と呼ばれる。帆船時代のコンパス・カードは主要32点が示されていた。
トラバース・ボード(traverse board)
木製の円盤に羅針儀の全方位が記してあり、それぞれの方位に8個ずつの小穴が開けてある。中心から8本の糸が出ており、それぞれの糸の先には木釘がつけてある。30分ごとに担当者が船の保ってきた針路の方位に木釘を差し込むことで航路を記録した。
トラバース表(traverse table)
航海術に用いられる基本的な数値表。
測程儀(log)
細策の先に3角形の板をつけたもの。艦尾からこれを流し、速度をはかる。細策には約14mごとに結び瘤(ノット、knot)をつけた目印があり、28秒間に目印が幾つ手元から出て行ったかによって、速度を知ることが出来た。目印の結び瘤の数は最初が1つで、順に数が増える。