§.索具

 ここでは全装帆船(full-rigged ship)の索具を紹介する。


横静索(シュラウド、shrouds)
 マストを横から支える索。


段索(ラットリン、ratlines)

 横静索を横につなげる索。登檣する乗組員の梯子となる。


後支索(バックステイ、backstay)

 横静索の後ろにある静索。


下端索(タック、tack)

 帆の風上端を上下する動索。 下の帆脚索と対になる語で、同じロープが状況に応じて下端索と呼ばれたり、帆脚索と呼ばれる。その違いは、そのロープが帆の風上側にあるか、それとも風下側にあるかである。


帆足索(シート、sheet)

 帆の風下端を上下する動索。 日本人のヨット乗りの間でロープ類を一括して「シート」と呼ぶのは、この語を誤用したものである。


転桁索(ブレース、brace)

 帆桁の両端から下がる動索。帆桁の旋回と固定に用いる。


揚げ索(ハリヤード、halliard)

 帆、信号旗、軍艦旗などを上下する索。


長い組継ぎ(Long Splice)

 切れた索具の補修方法、またはその補修をした場所。継いだ場所の径は太くならないが、強度が落ちる。


短い組継ぎ(Short Splice)

 切れた索具の補修方法、またはその補修をした場所。結びこぶができるので、滑車を通すのには不向き。

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