西国三十三所巡り
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 二番 紀三井寺   ふる里をはるばるここに紀三井寺 花の都も近くなるらん
紀三井寺は、和歌山市の南部の、名草山の中腹にある。
境内からは片男波から、和歌の浦が望め、特に夕暮れ時はすばらしい。紀三井寺
参詣した折りは、夕暮れをみるのには少し早い時間であったが、日の光を反射して輝く和歌浦の景色は楽しい。
今でもいい景色なのだから、ビルや不要な看板、電柱などがない昔は天下の景勝地として人気があったことが実感できる。
ここはまた「早咲き桜の名所」として知られている。
しかし植え替えをしていないので、少し樹が老齢化しているということが時々新聞に載る。紀三井寺という名は、紀州の三つの井戸(湧き水)がある寺ということで呼ばれてきた名前である。
紀三井寺は、今からおよそ1230年前昔、奈良朝時代、光仁天皇の宝亀元年(770年)、唐の僧、為光上人によって開基された。
為光上人は、伝教の志篤く、身の危険もいとわず、波荒き東シナ海を渡って中国(当時の唐国)より到来したという。
十一面観世音菩薩像を、自ら刻み、一字を建立して安置した。それが紀三井寺の起こりとされている。
その後、歴代天皇の御幸があり、また後白河法皇が当山を勅願所と定められて以後隆盛を極め、鎌倉時代には止住する僧侶も五百人を越えたと伝えられている。

江戸時代には、紀州徳川家歴代藩主が頻繁に来山され、「紀州祈祷大道場」として崇敬されていたという。
ご本尊は十一面観世音菩薩様で、厄除・開運・良縁成就・安産・子授けにご霊験あらたかとされる。
参道は結構きつい石段で、この中腹に三つの井戸の一つがある。
紀三井寺 紀三井寺 紀三井寺
紀三井寺 紀三井寺   
 紀三井寺    

(松尾芭蕉の像がある)

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