平塚中郡薬剤師会防災計画書素案(市防災課・保健所提出済)
平成8年5月作成、平成10年改定 防災担当理事 渥美
この計画は、地域医療機関の一員として薬剤師会が、災害時に対応できる医薬品の備蓄確保・不足医薬品の医療機関への搬送ならびに薬剤師業務を必要とする広域病院や災害用医薬品集積場への薬剤師派遣について各機関とあらかじめ協力体制を準備確立することを目的とする。
計画の立案に際して、今後、三師会の協議をもとに平塚市、平塚保健福祉事務所、広域病院、医薬品卸各社と毎年度協議を要請する(地域医療計画に提案中) 協議をもとに、災害時の連携マニュアル、および災害時における各薬局の自立的行動マニュアルを作成する。その他、随時、防災資料を各薬局に提供し、かつ実地訓練をおこない、災害に際して各地域の各薬局が臨機応変に行動がとれるようすることを目的とする。
防災対策検討部会
平塚中郡薬剤師会内に防災対策検討部会を設け企画立案し訓練を指導する
防災計画書は、毎年9月に防災担当理事が見直しを行い理事会で検討し、また各薬局の防災用備蓄医薬品の在庫を調査し医師会、歯科医師会、平塚市消防本部、平塚保健福祉事務所に報告する。
災害発生など緊急な必要が生じたときは、防災担当理事が部会を招集する。
連絡網の整備
携帯電話網(阪神淡路の災害時3割が通話できなかったという。携帯電話の優先指定をお願いする)、PHS電話網(無線が望ましい。携帯電話・PHSは災害時は疑問)の整備と連絡網の確立。(田中茂登子会長、渥美副会長防災担当、中野副会長、県薬支部長・県防災委員今井、二宮地区担当伊藤理事 以上携帯電話番号を会員へ連絡・配布する)
会員薬局は、近隣の病院の患者受け入れ体制や被災者の状況、地域薬局の出動可能状態を確認し、携帯電話・自転車・バイク・徒歩等で会長または防災担当理事まで連絡し、担当理事は市消防本部・平塚保健福祉事務所へ連絡する。
平塚保健福祉事務所、平塚市消防本部、平塚市防災企画室、平塚市医師会、平塚歯科医師会、平塚市民病院、市内広域病院、休日診療所との連絡網を整備する。(医療ネットワークは平塚保健福祉事務所主導を依頼中)
平塚市消防本部、平塚保健所などと連絡先を確認する。厚生省によれば災害時の地域医療機関のネットワークは保健所が中心となる予定
平塚中郡薬剤師会内の防災訓練、救急法の講習会を年1回開催する。
救急処置訓練
地震発生時の対応訓練
市内各救護所へ地区割りで担当薬局がかけつける
災害時の医薬品提供および医薬品搬送・出動予想計画を企画
毎年9月に反省点、改良点を理事会へ提出する
平塚市の総合防災訓練に参加する
平塚市医師会の総合防災訓練に参加する
ガーゼ、包帯、三角巾、脱脂綿、清浄綿、ピンセット)の在庫積み増しを各薬局、薬店に要請し、その在庫調査を年1回行い消防本部・平塚保健福祉事務所へ報告。
市民病院前の平塚中郡薬剤師会会館内に防災用医薬品を備蓄する
備蓄薬の種類に関しては、救護所に設置予定の薬品リストを医師会よりいただき、それに準拠した品目を網羅するようにつとめる。
外傷治療薬、消毒薬(希ヨードチンキ、イソジン液、マキロン、オキシドール、消毒用エタノール、ハイアミン、オスバン等の逆性石鹸液、クレゾール石鹸液、防疫用薬剤、精製水)を破損を予防した形で、かかりつけ薬局に可能最大限の備蓄。
医療用医薬品、抗生物質、解熱消炎鎮痛剤、精神安定剤、副腎皮質ホルモン、胃潰瘍防止剤、風邪薬、胃薬、消炎塗布薬、湿布薬を各かかりつけ薬局が日頃多めに備蓄。
医薬品の備蓄は期限切れの防止がむずかしく、医薬品の管理は薬局など医療機関でなければ許可されていない。現在は臨時救護所に運ぶ薬品の量が、医薬品卸や各薬局の備蓄量では不足しているので初期備蓄量を行政に支援をお願いしたい。
防災用備蓄薬の管理と期限切れを防止した先入れ先出し管理は、薬剤師会支援センター薬局では可能。災害時の初期3日分は自前備蓄が絶対に必要と予想。同時多発では薬は3日間は配送されないことを想定すべき。
災害発生時の治療マニュアルの作成と研究
災害時に発生しやすい傷害、疾病の研究と治療と必要薬品・医療用具の調査研究
出動内容の計画立案
医薬品搬送(保健所から連絡を受け、医薬品を各薬局・備蓄センターから不足している医療機関へ徒歩・ミニバイク・自転車を使って搬送する)
地域医療センターや臨時救護所・広域病院の薬局へ調剤業務等の援助に行く
平塚保健福祉事務所へ行き協議、救援薬品仕訳・配送と薬剤師会員への情報伝達に協力する。(医薬品の仕分けは薬局の薬剤師でなければ分からない)
他県の薬剤師会の薬剤師の出動要請を県薬を通じておこなう
東京が罹災した場合も想定に入れて、日本薬剤師会の防災分室の地方への設置を要請する
県内外の他の薬剤師会、他県薬剤師会との災害時協力協定を結ぶ
神奈川県薬剤師会の防災計画に添った体制をととのえ、連絡調整(作成中。近隣他の都県薬剤師会とも協力体制をとると予想)県薬には衛星電話の購入要請
神奈川県薬剤師会や遠隔地の薬剤師会に連絡中継基地となってもらうよう調整
船での救援物質輸送に関して、銚子地区の薬剤師会との連携方法を県薬を通して研究する
警報発令時の行動
地震の揺れに対する対策を実行する。落下物、転倒、倒壊危険物、発火物、引火物の除去と補強。医薬品等の破損を予防する
医薬品等の搬出・搬送の準備をする。倒壊、下敷き、破損等搬出困難を予防する
医薬品、水等の新たな確保のため、卸へ発注
水源の確保、井戸、河川等の水源や家庭内貯水
発生後の行動マニュアルに従い、連絡をとる前に行動する
連絡網の確保
携帯電話・PHSによる状況確認 公衆電話による連絡
インターネットにホームページを作成しての連絡
携帯電話にパソコンを接続して連絡の訓練
電子メール、メーリングリストの利用の検討
第3地点を経由した連絡先を確保して中継連絡できる体制をつくる NTTの安否電話の啓蒙
候補:神奈川県薬剤師会事務局045-761-3242
銚子地区の薬剤師会(船での救援物質輸送に備えて)
県薬剤師会の防災計画に準拠してお願いする予定。
被害状況の報告
薬剤師会で収集した情報をどこに連絡するか?医療・行政ネットワークの構築の要請(医療機関の連絡網のリストの作成を平塚保健福祉事務所に要望中)
平塚保健所(携帯電話)、平塚市消防本部(携帯電話)
平塚市防災無線局(携帯電話)、湘南ナパサ(携帯電話)などへの報告協定しておく
平塚市消防本部と湘南ナパサの協定内容を確認する
治療可能医療機関の確認と平塚保健所、市への報告、被災市民への広報活動
各薬局のけが人への対応
重傷者は医療機関情報にもとづき治療可能機関を紹介する。軽症患者や急を要するときは応急処置
軽傷者には薬・医療用品を当座必要分を小分けして無料提供する
備蓄薬の無償提供に関する保証協定を市と研究する
水は精製水・「相模の水」の缶詰を各薬局・薬店は多めに備蓄しておく
水、携帯ラジオ、懐中電灯、電池の予備、小さな電話帳、現金、10円玉が必要
家具は、作りつけにするか一カ所にまとめる
落下物で負傷しないように、寝室には物をほとんど置かない
部屋中がガラスだらけになると思ったほうがよい カーテンはしめて寝ること
水はすぐでなくなるので、火がでたら消火器で消せる体制をとる
井戸の確認と利用の確保を考える
ドアが開かなくなるような場所や階段に物を置かない