災害時における平塚中郡薬剤師会館提供に関する協定書
(協定の目的)
平塚市と社団法人平塚中郡薬剤師会は、被災時において救援用医薬品の迅速な仕分けと配送を行うために、平塚中郡薬剤師会館ならびに併設の(株)平塚中郡薬剤師会支援センター薬局(所在地:平塚市南原1-20-23)を救援用医薬品の集積場として平塚市に無償提供し、平時は災害用医薬品の自主備蓄センターとすることを平塚市消防本部防災課と協定いたします。
平塚中郡薬剤師会館等を被災時に提供する協定は、すでに平塚市と協定している「応急物資及び生活必需品物資の調達に関する協定書」の内容を十分機能させるために締結するものです。
(会館の設立目的)
(1)薬剤師会館と薬剤師会支援センター薬局の建設目的の一つは、支援センター薬局の利益をもって災害用医薬品の自主備蓄につとめ、臨時救護所における不足医薬品の搬送に備えることです。
救援用医薬品の一次集積所は、平塚保健福祉事務所ですが、市内各地の道路寸断も予想され、救援用医薬品の一次または、二次集積所として平塚中郡薬剤師会館を備蓄・仕分け・配送拠点として無償提供を平塚市防災課と協定しておくことは、迅速な救援活動のために必要です。
(2)また、会館の設立目的には、ねたきり患者の在宅介護を支援するために、日常の介護用品の無料配送などを行う配送センター機能も、支援センター薬局のうべかりし利益をもって整備することとなっております。
被災時に、在宅でねたきりの高齢者・障害者への救援用介護物資や医薬品を市内の在宅介護支援センターと連絡をとりつつ配送する拠点として防災課と協定しておきますことは、災害弱者への生活・介護物資の円滑な供給を支援企図する上でかかせない協定です。
(協定の実施方法)
発災時の会館及び支援センターの管理と救援用医薬品の収受は(社)平塚中郡薬剤師会が行い、救援物質の搬入は防災課に依拠する。臨時救護所や医療機関への二次配送は防災課や平塚保健福祉事務所と連絡をとりながら(社)平塚中郡薬剤師会が行い、仕分け・臨時救護所への配送は薬剤師会員等がおこなう。
なお、従前からの(社)平塚中郡薬剤師会による災害用自主備蓄医薬品等の取扱いは、市と締結済みの「応急物資及び生活必需品物資の調達に関する協定書」にもとづいておこなう。
(協定期間と更新)
この協定は平成10年4月1日より適用し、協定の更新は平塚市と(社)平塚中郡薬剤師会の両者に特段の変更の意思表示が無い時は、毎年3月31日の満了をもって1年毎に、自動更新するものとする。
平成10年3月5日
平塚市浅間町9番1号 平塚市南原1-20-23
平塚市消防本部防災課長 殿 (社)平塚中郡薬剤師会 会長 田中茂登子