99/3/31 授業や医療にも活用 岡山の情報ハイウェイ開通 共同通信ニュース速報

岡山県内全域を独自の光ファイバーで結ぶ「岡山情報ハイウェイ」が、99年4月1日から本格的な運用を始める。同県が一九九六年度から整備していたもので、県庁と県内九つの出先機関を結び、一般にも無料で回線を開放する。自治体が独自に広域通信ネットワークを構築し、運用するのは全国で初めて。               

岡山県は同ハイウェイの利用法を研究するため、医療、福祉、教育、産業などの分野で三十以上のモデル実験を行ってきており、既に県立の高校・特殊学校七十九校では同ハイウェイに接続し、授業や就職活動に活用している。                 

また、医療分野でも、急患の診断に困った開業医がネットワークを使って実際の治療に役立てるなど利用が進んでいる。     

岡山県は通信網の活用で都市部と地方の情報格差を解消し、県民生活の向上や地域経済の活性化に役立てたいとしている。    

ただ、無料開放されるのは基幹回線だけで、接続拠点までの専用線は利用者の負担になる。接続拠点が未整備の地域もあり、県は「市町村も積極的に対応してほしい」と話している。[1999-03-31-15:25]


個人的なコメント

在宅医療などでは、CATVなどの双方向性を利用した情報整備がもっと進むべきでしょう。ねたきり高齢者などは病院にかかっていても、ほとんど受診に行けないが、薬だけ投与されているのが実状です。開業医も高齢化で往診は、昔にくらべて極端に減っています。現在、在宅医療を実践している広域病院は、先進的な取り組みをしている済生会平塚病院だけで、平塚共済病院はごく一部で実施のようです。平塚市民病院は地域医療開発室ができているだけで、実施はまだのようです。

在宅診療の機器操作やハードはもっと簡素化されるべきです。報道では、一部在宅医療の情報ネット化は実施されていますが、まだ機器が高く操作におおげさな装置が必要です。パソコン程度でできると弾みがつきます。

インターネットテレビの普及やテレビ電話の技術革新と光ファイバー網の普及で急速に実現するのでしょうが、運用するソフト面での意識が地域の医療関係者になくては機器が発達してもすすまないという欠点があります。平塚市でもCATVがあるのに医療関係者や行政にその利用意識がなく、行政の会議で利用を促す発言をしても反応がありません。総合的な開発投資は、行政の主導を期待しているが、先見性のある岡山県が、笛ふけど市町村・民間・医療機関は踊らずとならなければよいが。

授業交換や岡山大学の講義などの解放があってもよい。受験戦争をなくす方法として、だれでもパソコンさえあれば大学の有名教授の授業を直接きける、あるいは授業のデータベースにアクセスしてその授業が見られるという環境整備も一つの方法です。世界中の講義が見られるというのも資源の有効利用でしょう。

データベースの整備が困難なら、常時CATVで流しっぱなしにすればよい。現在のインターネットでは回線が細すぎるのですが、現在光ファイバーを設置中です。著作権フリーにしておけば、すばらしい講義ならだれかがデータベース化してくれます。大学の授業の価値がなければ権威は落ちます。それが受験戦争を緩和するでしょう。大学のレジャーランド化が言われていますが、学びたい人が学べることが理想ですし、資源の有効利用となります。

そうすると誰も大学にいかなくなるかも。国家資格は、試験のみの実施で実力を見る方式に変え、意欲のある人は、だれでも参入できるようにすべきでしょう。


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