99/03/25 ソニーが衛星使って音楽配信販売 読売新聞ニュース速報

ソニーグループは二十五日、ソニーが筆頭株主となっている通信衛星(CS)を使ったデジタル放送「スカイパーフェクTV」を使って音楽を家庭に配信し、消費者が自分のMD(ミニディスク)などに録音できるサービスを五月に始めると発表した。インターネットや衛星を通じた音楽配信サービスは今後急速に発展すると見られ、レコード会社を傘下に抱えるソニーが事業化することで、普及に弾みがつきそうだ。

ただ、音楽配信サービスをめぐっては、音楽ソフト関係者やレコード店など流通関係者が「消費者がCD(コンパクトディスク)を買わなくなり、収入が減る」などと反発しているため、新サービスは当面、デビュー前の歌手やプロ契約をしていないアマチュアの曲だけが対象になる。

テレビの画面上に表示された十曲程度の中から好きな曲を選び、有料で録音する仕組みで、料金は一曲百〜二百円程度となる。スカイパーフェクTVが通信回線を通じて利用状況を把握し、他の番組の視聴料とともに徴収する。

利用者は不正コピー防止技術を備えた新型チューナー(五万円)を購入する必要があり、一度録音した曲を別のMDなどに録音できないようになっている。[1999-03-25-21:43]

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