2000/2/21 <投書>みんなの広場(2止)毎日新聞ニュース速報

◇マッサージ・はり・灸はぜひ◇医師 松岡 敏夫 43(群馬県草津町)

「介護保険メニューにマッサージ・はり・灸(きゅう)を」との11日本欄のご意見ごもっともです。私も、これらの療法も必要に思い、担当者に問い合わせました。残念ながら今回の計画では、訪問リハビリとして、理学療法士等の訓練のみを対象としているとのことでした。

介護保険の対象者は筋肉の委縮や関節の拘縮(こうしゅく)をかかえています。疼痛(とうつう)やしびれなどつらい思いもし、さらに動きが制限されるといった悪循環になります。機能訓練も必要ですが・マッサージ・はり・灸といった疼痛や緊張の緩和を目的とした施術の併用が大変重要です。

介護保険は、さまざまな面からの支援をし、在宅での療養を可能にすることが目的です。医療保険と同じでは意味がありません。在宅に限ってとし、マッサージ・はり・灸といったメニューを、ぜひ取り入れてほしいと思います。在宅で療養をする方々の声が反映されることを希望します。


◇ゼロ金利 もういいかげんにして◇主婦 大田 真理 39(東京都品川区)

日銀の「ゼロ金利」政策が2年目に入った。家計を預かる者としては「いいかげんにしてほしい」というのが率直な気持ちである。

100万円に対する普通預金金利が、年間わずか500円。ハンバーガーのセツトメニュー一つの値段である。

一方で、3万円の振込手数料は500円を超えている。この不均衡さは一体どこから生まれてくるのか、全く割り切れない思いだ。

銀行本来の使命は、広く集めたお金を、融資を通して企業に貸し付け、正当な利息を付けて預金者に返すことだ。

渋沢栄一氏の言葉。「銀行は川のようなもの。川の流域でそれを必要とする人にわかち与え、やがてこれを返してもらって、その基金をいよいよ増やし、公益のために尽くすのが銀行だ。そういう目的がなければ、銀行の存立意義はない」

日銀のゼロ金利政策のもとで、経常利益を伸ばす姿は、流れる川ではなく、よどんだ湖のようだ。


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