2000/2/5 パソナが確定拠出型年金の企業派遣サービス開始 読売新聞ニュース速報

人材派遣大手のパソナは五日、確定拠出型年金(日本版401k)の導入を予定している企業に、年金制度や投資商品の専門知識を持つ人材を派遣するサービスを今月中にも開始することを明らかにした。社員に制度を説明する講習会の開催や、制度運用にあたっての社内規定の作成などを支援する。

確定拠出型年金は、将来受け取る年金額があらかじめ決まっている、これまでの確定給付型と異なり、掛け金の運用次第で給付額が変動するのが特徴だ。運用方法を加入者が指定でき、運用がうまくいけば掛け金を大きく上回る受け取りが見込める反面、失敗すれば給付額が支払った掛け金を下回る「元本割れ」の可能性もある。このため、導入にあたっては、企業の担当者や社員が、制度の仕組みを詳しく理解する必要がある。

パソナによると、確定拠出型年金制度に詳しい専門家を派遣して欲しいという企業からの要望が、昨年以降、二百件以上寄せられ、企業の関心が高まっていることが分かった。このため、新たな人材派遣の市場として成長が見込めると判断し、サービス開始に踏み切ったという。

パソナはすでに今月一日から、社会保険労務士、企業の人事担当経験者など年金分野の専門的な知識を持つ人や、金融機関などで資産運用に携わった経験のある人の募集を始めており、二〇〇〇年中に千人の登録を見込んでいるという。[2000-02-05-21:25]


記事と論評のページに戻る  2月の新着情報

最初のホームページに戻る   pf4m-atm@asahi-net.or.jp