* リチャード・クー(Richard・Coo)
1954年神戸生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒。ジョンズ・ホプキンス 大学大学院にて 博士課程修了。81年ニューヨーク連邦銀行に入 行。国際調査部、外 国局などでエコノミストとして活躍した後、84年11月に野村総合研究所に入 所。 現在、主任研究員、チーフ・エコノミスト。95〜97年人気アナリストランキング1位(『日経金融新聞』)。95年から『ロス アンジェルスタイムス』のコラムニスト、98年から早稲田大学客員教授も務める。
主な著書に、『良い円高 悪い円高』、『投機の円安 実需の円高』(以上、東洋経済 新報社)、『金融危機からの脱出』、写真集『幻のドイツ空軍』(以上、PHP研究所)、 『東ドイツカメラの全貌』(共著・朝日ソノラマ)など、多数。
●98年5月号 『金融危機からの脱出』(PHP研究 所)
●99年4月号 『日本経済回復への青写真』(PH 研究所)
●野村総合研究所主任研究員
一ドル=百円台のときに八十円前後の円高を予測し、この円高は投機によるものではなく、「日本製円高」であると主張。基本的問題は、日本国内の規制緩和が遅々として進まず市場障壁が根強く存在することにあり、これでは外国が日本にモノを売れず円を稼ぐことができない、為替市場で売る円をもてないという 論理である。したがって、アメリカの「貯蓄不足」を指摘する議論もまったくでたらめな議論であると切って捨てる。アメリカの問題は「所得不足」であって、 貯蓄不足ではないということなのだ。立論の根拠はいたって明確である。
著書に『良い円高 悪い円高』(東洋経済新報社、94年)、『投機の円安 実需の円高』(東洋経済新報社、96年)などがある。
PHP研究所 定価1429円(税別) 1999年2月26日 第1刷
〜経済再生へのシークェンシング〜
橋本行革がああいう形で打ち切られ、小渕政権は大盤振る舞い。ただでさえ膨大な 財政赤字があるというのに、こんなこと しててホントに大丈夫? そんな不安を払拭 させるのが、この 一冊。といっても、未来がバラ色だなどと約束しているのではない。 あの大盤振る舞いがなかったら、どんな悲惨なことにな っていたかが嫌というほど分 かるという意味である。
日本経済のネックは金融が抱える不良債権にあるというのが通説だが、著者は、こ こ一年半ばかりの急激な下降は不良債権では説明がつかないという。直接の原因は橋 本内閣の財政再建路線、そしてその後に発生した「貸し渋り」の方だった。だからこ そ、あれだけの公的資金投入が必要だったのである。ところが・・・
「合成の誤謬」をキーワードに、当代きってのエコノミストがマクロ経済を語り、 病める日本の回復と、健康な明日へのリハビリ・メニューを公開する。
〜沈みゆく日本経済をどう救うか・景気回復への最後の手段!〜
連日のように企業倒産の記事が新聞に載り、業績悪化による 経営者の自殺も その数を増しているようだ。「貸し渋り」が流 行語になりつつある日本の経済 状況を著者は金融不況というようなものではなく、明らかに金融恐慌だと指摘 する。
そして、この恐慌は過去に例を見ない程のもので、1929年のアメリカで の大恐慌に匹敵すると述べている。この危機的状態が続けば日本国内のみなら ず世界経済に多大の影響を及ぼすことは必至で、とくにアジア諸国は今の困難 な経済状況から立ち直ることはできないというのだ。
政府、自民党は財政構造改革を基本政策として、公共事業の見直しや赤字国 債の削減を掲げてきたのだが、こうした政治方針を取り続ければ、この恐慌と いえる経済から脱することはできないと著者は注文をつけてきた。
著者のいう金融危機からの脱出法とは、公的資金による銀行の自己資本増強、 公共事業の削減方針の変更、規制緩和と税制 改革による日本版ビッグバン効果 拡大の三点である。
最近になってようやく政府も事態の深刻さに気づき、順次、政策を打ち出し ているようだが、日本経済をここまで悪化させた橋本首相の政治責任は重いと 言わざるを得ない。せまり来る事態を適確に予測してタイミングを逃さず手を 打つのが政治家の仕事なのである。この時期に真の政治家の登場を期待したい。
http://www.ganseki.ne.jp/sokudoku/sokudoku/page2/9805/Richard-Coo.html
■ ● 本当は恐ろしいグリム童話 (著者:桐生 操)(99/03/12) ● 日本 経済回復への青写真 (著者:リチャード・クー)(99/03/12) ● メッセージインアボトル (著者:ニコラス・スパークス)(99/03/12) ●....
http://www.tanzawa.or.jp/~sakura/osusume/osusume.html
* 未来はいま決まる
タフな精神がいまこそ必要 日本の将来を見極める。 第1章 日本株式会社を 問う R・ターガート・マーフィー 第2章 競争社会への選択 リチャード・クー 第3章 成功のシナリオ失敗のシナリオ ピーター・タス....
http://www.atc.ne.jp/seikindo/miraiwa.htm
* 講座再録1
新春景気討論会 −日本経済再生への転換の年に(1999年1月8日開催) リチャード・クー(野村総合研究所主席研究員)、竹中 平蔵(慶応義塾大学教授)、中前 忠(中前国際経済研究所代表)、土志田征一(日本経済研....
http://www.jcer.or.jp/jpn/o/kaiho/81701.htm
* 出版情報
時代が抱える多様なテーマを タイムリーに、わかりやすくコンパクトな形でとらえる小冊子シリーズです。 榊原英資、リチャード・クー、田中直毅、V・ ヴォルピ、大場智満の第一線エコノミストが徹底分析。 ド....
http://www.yomiuri.co.jp/syuppan/booklet/no15.htm
* NOMURA INVESTORS' GUIDE
NOMURA INVESTORS' GUIDE 18号の内容 VOL.18(1996.1.1) FOCUS 内外から見た日本経済(野村総合研究所 リチャード・クー主任研究員) 株式ミニ投資がスタート トップの素顔 株式会社KVK 代表取締役社長 ....
http://corporate.index.or.jp/nir/shuppan/nig/vol18.html