99/6/7 <資生堂>中高年特有の体臭を防ぐ新技術の開発 商品販売へ 毎日新聞ニュース速報

資生堂は6月7日、中高年特有の体臭を防ぐ新技術の開発に世界で初めて成功したと発表した。新技術を応用したローションやボディーシャンプーなど「ケアガーデン」6商品9月から販売する。新商品は来月1日に設立する新会社「ビューティーテクノロジー」で扱う。資生堂では、今後同社を通じ、介護用品など中高年関連事業を本格化させる方針だ。

中高年特有の体臭のもととなる成分は「ノネナール」と呼ばれ、資生堂が高砂香料工業との共同研究で発見した。「青臭いにおいと脂臭いにおいを併せ持ったもの」(資生堂)で満員の通勤電車などで気になるにおいという。若い人にはなく、男女とも40歳を過ぎたころから体臭に含まれる

この成分ができるのは、中高年の皮脂中に多く含まれる脂肪酸が酸化分解されたり、皮膚上の微生物によって分解されるためだ。この分解作用を防ぐため、商品には抗酸化材と抗菌薬剤を配合した。

ボディーシャンプー、ローションのほか、汗拭きシート、部屋用スプレーなど6品種で価格は450〜1500円。発売開始の9月から年度末までに5億円(小売価格)の販売を見込んでいる。

このところ中高年層の悩みを意識した新商品の導入が盛んになっているが、体臭消しは、バイアグラ、発毛剤(大正製薬の「リアップ」)に続く人気商品となるか?【福本容子】[1999-06-07-18:47]


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