99/5/26 <特報・超難関>テーマパークUSJに応募殺到450倍、6割が女性 毎日新聞ニュース速報

2001年春、大阪市に開業予定のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」を運営する事業会社「ユー・エス・ジェイ」は26日、来春の新卒社員の採用募集数をまとめた。20〜30人の募集に対して9000人を超える応募があり、競争率は300〜450倍の超難関となった。応募者の6割が女性で、6月中に内定の予定。超氷河期とされる就職事情の中、同社は女性の超人気について「エンターテインメント産業で感性を生かしたいから」とみている。

募集は大学4年制、短大、専門学校生を対象に実施。当初は今月15日を締め切りとしたが、その後も郵送などで1週間で3000通を超える応募があり、「郵便の配達事情を考慮」(同社)して1週間延長した。昨年12月からインターネットや就職情報誌で募集告知したが、資料請求件数は3万件を超えた。

現在、社員約120人だが、開業時に正社員1000人体制とする。来年夏からは中途採用を行う。パートは2500人を採用する予定。土崎敏夫社長は「専門性より、人柄重視で採用したい。テーマパークにふさわしい、もてなしの心を持っている人がいい」と話している。

USJは、大阪市此花区の54ヘクタールの敷地内に「ジュラシック・パーク」や「ジョーズ」などの米人気のハリウッド映画をテーマにしたアトラクションを備えたテーマパーク。45の直営の飲食・物販施設もできる。総事業費は1720億円で、昨年10月に着工した。

オープン後は、USJ内で消費される800億円を含めて、経済波及効果は年間8600億円とされる。雇用面では周辺の活性化で計7万7000人の創出効果を見込み、低迷する関西経済の起爆剤として期待されている。 【須佐美玲子】[1999-05-26-14:00]


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