99/4/14 酔っ払い校長、宴会で女性教諭にセクハラ奈良の町立小 朝日新聞ニュース速報

奈良県内の町立小学校の教職員が99年3月下旬に開いた年度末の宴会で、校長(56)が酒に酔い、女性教諭の胸を触ったり、別の女性教諭を無理やり隣に座らせたりするなどして、3日後に職員朝礼で謝罪していたことが4月14日、わかった。校長は「酔っていて記憶にない」と話している

同小学校の教職員が県内の中華料理店で開いた年度末恒例の反省会で、30人余りが出席した。複数の教諭の話によると、宴会が始まって約2時間たったころ、校長が隣の女性教諭(49)のそで無しワンピースのわきから手を入れ、胸をつかんだという。女性教諭は悲鳴を上げて逃げ、周囲の教諭になだめられた。校長はしばらくして別の女性教諭(29)の腕をつかんで無理やり横に座らせるなどしたため、幹事役が宴会を打ち切ったという。

翌日、胸を触られた女性教諭が町教委に事情を報告。町教委が校長に事情を聴いたところ、「酔っていてよく覚えていない」と答えたという。町教育長が口頭で、立場を考えて行動するよう注意したが、事実関係の調査が進んでいないとして、処分を保留し、県教委への報告も口頭で済ませている

朝日新聞社の取材に対し、校長は「女性教諭に触れたことは覚えていないが、結果的に宴会をしらけさせ、教職員に不快な思いをさせたため、職員朝礼で謝罪した。校外の出来事で、校長としての信頼性には影響しないと思う」と話している。

奈良県教委教職員課は「町教委から正式な報告を受けていないが、事実とすれば教育者としてあるまじき行為。町教委に報告を促し、対応を検討したい」としている。[1999-04-14-14:27]


記事と論評のページに戻る  最初のホームページに戻る pf4m-atm@asahi-net.or.jp