2001/6/24 自分のキャリアは自腹で磨け 日興証券が休日社内研修 朝日新聞ニュース速報

日興証券は7月から、社員が費用の一部を自己負担し、休日に講義を受ける社内研修を導入する。将来の経営陣の育成につなげる狙いで、ふだんの仕事とは別の能力や知識を身につけてもらう機会にする。「会社が何でも面倒をみる時代は終わった。自分のキャリアは自分の努力で磨いてもらう」(首脳)と判断した。

研修は「日興ビジネス・カレッジ」と名付け、経営戦略、財務、マーケティングなど7コース。経営コンサルタントらによる週末の1日か2日間、午前10時から午後6時までの集中講義で、希望者が多ければ抽選とする。社員は1講座当たり5000円を負担する。地方の支店から参加した場合でも交通費は本人が出す。ネット上で受講できるコースも設けるが、社内のパソコンや電話回線の使用を禁じ、「自宅での自己負担」を徹底する。

日興証券は、全管理職に年俸制を導入しているほか、総合職社員の月給を一律30万円にしてボーナスで大きく格差をつける業績連動型の給与を導入して、能力主義の徹底を進めてきた。能力開発も自己責任とすることで、「社外でも通用する『市場価値』の高い人材が育つ」(人事部)という。[2001-06-24-09:49]


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