| 刊行予定題名(表示のまま) | 作者(表示のまま) | その後の刊行題名・出版社 |
| 火の滝へ | ケイト・ウィルヘルム | 未刊行 |
| 彗星の日 | H・G・ウエルズ | 未刊行 |
| オーランド | ヴァージニア・ウルフ | 「オーランドー」ちくま文庫 |
| エリアーデ傑作集 | ミルチャ・エリアーデ | 未刊行 |
| 頭の中の裸足 | ブライアン・W・オールディス | 未刊行 |
| ベストSF2 | オールディス&ハリスン編 | 未刊行 |
| 夢の戦争 | アンジェラ・カーター | 未刊行 |
| ホフマン博士の欲望時限装置 | アンジェラ・カーター | 未刊行 |
| 真夜中勤務 | スティーヴン・キング | 「深夜勤務」扶桑社ミステリー |
| ドクター・ラット | ウイリアム・コッツウィンクル | 未刊行 |
| 郵便局の蛇 | エーイ・コパード(*1) | 「郵便局と蛇」国書刊行会 魔法の本棚 |
| 電気クロコダイル | D・G・コンプトン | 未刊行 |
| オプションズ | ロバート・シェクリイ | 未刊行 |
| フォーストロール博士言行録 | アルフレッド・ジャリ | 国書刊行会 フランス世紀末文学叢書 |
| 二つの時間 | ボブ・ショー | 未刊行 |
| オーヴィツビル | ボブ・ショー | 未刊行 |
| 見よ、これが人の子だ | R・シルヴァーバーグ | 未刊行 |
| ザ・ベスト・オブ・スタージョン | シオドア・スタージョン | 未刊行(*2) |
| バッグ・ジャック・バロン(*5) | ノーマン・スピンラッド | 未刊行 |
| カオスの信奉者 | ノーマン・スピンラッド | 未刊行 |
| クラカチト | カレル・チャペック | 「クラカチット」楡出版 |
| ザップ・ガン | P・K・ディック | 創元SF文庫 |
| さあ、去年を待とう | P・K・ディック | 「去年を待ちながら」創元SF文庫 |
| 創造のチェスボード | ドミニク・デュエ | 未刊行 |
| 大宇宙の少年 | ロバート・A・ハインライン | 「スターファイター」創元SF文庫 |
| リタネルの環 | チャールズ・L・ハーネス | 未刊行 |
| 四次元の悪夢 | J・G・バラード | 未刊行 |
| 終着の浜辺 | J・G・バラード | 未刊行(*3) |
| ケンタウリ兵器 | M・ジョン・ハリスン | 未刊行 |
| パラダイス・ワン | アラン・ハリントン | 未刊行 |
| インモータリスト | アラン・ハリントン | 未刊行 |
| 羊は見上げる | ジョン・ブラナー | 未刊行 |
| 昏れゆく島へのフーガ | クリストファー・プリースト | 未刊行 |
| 限りなき夏 | クリストファー・プリースト | 未刊行 |
| 啓示と奇蹟 | J・D・ベリスフォード | 未刊行 |
| グロリアーナ | マイケル・ムアコック | 「グローリアーナ」創元推理文庫 |
| 銀の知識人たち | フリッツ・ライバー | 未刊行 |
| われらが闇の女王 | フリッツ・ライバー | 「闇の聖母」ハヤカワ文庫SF |
| 変なことする人 | R・A・ラファティ | 「つぎの岩につづく」ハヤカワ文庫SF |
| 武装キャンプ | キット・リード | 未刊行 |
| マーヴォ計画 | スタニスワフ・レム | 「天の声」(*4) |
| 序文 | スタニスワフ・レム | 「虚数」国書刊行会 |
| 完全な真空 | スタニスワフ・レム | 国書刊行会 |
| 仮面 | スタニスワフ・レム | 未刊行 |
| 内側の機構 | キイス・ロバーツ | 未刊行 |
| 火星のオデッセイ | スタンリイ・G・ワインボウム | 未刊行 |
| エンベディング | イワン・ワトスン | 国書刊行会 未来の文学 |
(*1)A・E・コッパードの誤りと思われます。
(*2)これがスタージョンのどの作品に該当するのか不明です。既刊の「コスミック・レイプ」「スタージョンは健在なり」と並んで鈴木晶訳 近刊と表示してありますので、確かに刊行予定だったようです。
スタージョンに関してはここ数年で短篇集3冊、長編1冊の新刊が出版されています。旧刊も「一角獣・多角獣」他が入手できるようになり、昔の長らく続いた入手困難時代が信じられない贅沢な状態です。これらは内容もさることながら巻末の作品リストも充実しています。(*3)
ただし「終着の浜辺」という短編はすでに創元SF文庫「時間の墓標」(1970)に収録されています。この後刊行された「ザ・ベスト・オブ・J・G・バラード1」はThe best science fiction of J. G. Ballardの前半部分の翻訳で、後半部分(おそらく「ザ・ベスト・オブ・J・G・バラード2」)は結局刊行されませんでした。これには短編「終着の浜辺」が含まれていますので、これらの刊行の予定として挙げられていたのかもしれません。
→赤澤氏のご指摘によりこの訳出予定は英国版ということが判明しました。「夢幻会社」の巻末に記載されている著作リストにも’The Terminal Beach、1964(イギリス版、アメリカ版(創元SF文庫の「時間の墓標」のこと)とは内容に異同あり)’と明記してあります。赤澤氏によればこの英国版はいまだに翻訳されていないとのことですので、このリストに残すことにします。(*4)田波氏のご指摘によりサンリオSF文庫28-Bの「天の声」であることが判明しました。本来ならサンリオSF文庫で訳出されたものはリストから除外していますが、例外的にこのまま残すこととしました。
(補足1)エリアーデに関しては作品社から「エリアーデ幻想小説全集」の刊行が始まりました(全3巻で現在第1巻が出ています)。第1巻のあとがきを読むかぎりでは日本独自編集の全集で、上記の直接の訳出にはあたらないようです。
→全3巻が無事刊行されました。(補足2)「エンベディング」は国書刊行会からSFシリーズとして刊行される予定のようです。期待して待つことにしましょう。
→<未来の文学>として山形浩生訳で刊行されました。素晴らしいシリーズで、この後も「限りなき夏」が刊行予定に含まれています。(*5)単純なミスで「バック」ではなく「バッグ・ジャック・バロン」でした。原題は”Bug Jack Barron”で、テレビタレントJack Barronの番組名からとられた題名のようです。大森氏の著書(参考文献その2参照)の中でも「バック」になっています。もし当サイトを参考にしていただけたのなら申し訳ないです。