開業を目指す鍼灸師必読ページ 

開業前のチェックにお役立て下さい。訂正すべき個所、疑問点をお知らせ下さい。より良い手引きを皆さんと作り上げたいと考えます。ご指摘いただいた箇所とご芳名を公表させていただきます。   ホームペイジに戻る

目次

前書き

A 開業前

目的

鍼灸治療の位置付け

個人的な開業環境の検討

対象疾患

地域医療

料金体系

医療事故

B 開業後

**治療編について

8 腰痛

9 肩こり

10 五十肩

11 リウマチ

12 関節痛・支持組織痛

*参考* リウマチと神経痛 ダイエットのお勧め プールのお勧め 腰痛の予防 五十肩 膝関節痛 お灸とイボ・ホクロ 歩く文化 WHOの見解


    患者を引きつける必要条件

(1)病気に対する知識と理解力を持つ。さらに、健康と病気の予防に関する知識と理解

力を持つ。

(2)治療のための基本的な臨床技術と患者とのコミュニケーションのすすめ方を学ぶ。

(3)鍼灸師としての態度あるいは資質、さらには人間性を高める。

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前書き

現在鍼灸師の資格を持ちながら、開業している人は大変少ない。鍼灸師の資格を取ったら、

開業しようと夢に描いていたのに、諦めた有資格者だらけというのが実体です。標榜権を

有した国家試験に合格していながら、関係ない職業に従事している免許者の代表は、鍼灸

師です。周りを観てください、納得できる筈です。

何故だろうか?

学校で教えてくれないからです。

周りを見回しても、開業に関してのノウハウを知っている人も少ない。情報を得ようとし

ても枯渇状態です。勇気を出して有名な鍼灸師の治療風景を見学にいっても、肝心なとこ

ろは見せてくれない。鍼灸治療に必要、且つ、決定的な手技法則ならば、オープンにして

互いに切磋琢磨し鍼灸医療の発展に寄与すべきなのに、お互いにブレーキをかけているの

が現状です。

本書では、健康保険での鍼灸治療を前提としてA〜Zまでを解説します。開業に関して、

総てをこの冊子で理解することはむりであろうとも、はっきりとした指針は得られるはず

です。保険適用疾患についての技術に関しては、必要十分と思われる程度を解説してます。

保険適用疾患は、ほとんど痛みが対象になってます。本書でも痛みの治療に関して論じて

います。

最低限、これだけは理解して欲しい基本を解説してます。しっかりマスターしてください。

治療技術の自己評価をし、解説と比較、チェックして、ご自分の技量に自信があれば技術的

に自立してますので、開業しても不安はありません。

更に、内容について不明の点、訂正すべきはお知らせください。この冊子の成長に役立た

せていただきます。

 

☆ 開業前   目次  ホームペイジに戻る

 

目的

開業とはそれほど難しいことではありません。現在、目本が資本主義国である以上、資金

さえあれば開業することができます。しかしながら開業をしたものの、閉鎖することなく

継続することは至難の業です。何人も、目の前に成功が約束されていれば投資をしますが、

どこにもそんなうまい話はない。目的は同じでも、どういう人が成功し、どういう人が失

敗するのであろうか?

目的といっても、開業、そして盛業となるのが目的ですが、どのような患者に対し、どの

ように治療するか、対象と方法が大事です。

更に、満足してもらわなければなりません。

鍼灸治療は、生か死かを問う救急医療はありません。急性の疾患もありますが、多くは加

齢によるもの、疲労によるものです。ゆっくりとやってくる慢性病でしょう。当然お年寄

りが大勢来院します。患者に対する応対次第で、再来するかどうかが決まります。

病を容認出来ない患者に対し、どう説明し治療方針を共有していくか、共に考えなければ

なりません。さんざん検査を受けた挙げ句の果て、あるいは人生経験から、鍼灸治療を選

択した患者に対し、感情移入しながら話を聞いてあげることは、それだけでも患者は安心

します。

 

    やる気    目次  ホームペイジに戻る

常に心しなければならないのは、やる気です。少々の失敗はつきものです。それをカバー

して余りあるものは、やる気です。患者は救いを求めているのに、後ろ向きの治療者には

不安を感じるだけです。果敢に新しい局面に対して全神経を集中して対処すべきです。た

だし、解らないもの、自分の能カを超えた範疇である場含は、はっきりと断る勇気も必要

です。

医療機関では往診にはほとんど応じていません。往診を拒否する理由は、効率が悪く時間

外に往診するため疲れるからです。であるならば、鍼灸治療院は積極的に往診を受ければ

喜ばれます。隙間を埋めるサービス産業であってもよいと考えます。

 

2  鍼灸治療の位置付け  目次  ホームペイジに戻る

 

ひと様の身体に針を刺しても、傷害罪で訴えられないのは医療の一つであるからです。

ではどのような医療であろうか。歴史的に観たらどうか。

現在主流である西洋医学は、医聖・ヒポクラテスにに始まる。あるべき医者の道徳的態度

から、日常生活まで、その著書での論旨は現代でも崇高なものとして讃えられている。当

時の西洋医学と東洋医学との差は、今日ほどありませんでした。迷信を排し、事実、経験

を重視することでは、むしろ東洋医学の方が進んでいた面もあったようです。

東洋医学は中国で発生し、熟成した医書としては西洋医学より古くからありました。経験

から類推し、系統立てた理論ですが、問題点として、病状の把握を観念的な陰陽五行説で

捉えようとしたため、真実の説明としては矛盾し、こじつけとなってしまったことです。

この傾向は現在までも引き続き、観念的、形而上学な思考により病状を把握しようとする

傾向があります。

西洋医学は、ハーベイの血液循環、ジェンナーの種痘、パスツールのパスツーリゼイショ

ン(滅菌)と加速度を増して医学が真実を解明しました。そして西洋医学は、飽くなき追

求で細胞レベルまで達し、人類の生命維持、健康増進に多大な貢献をしたことは、すばら

しい快挙です。

明治時代に東西医学はどちらが優れているのか争われましたが、判然としないまま西洋医

学が、鍼灸・漢方治療にとって替わりました。「散切り頭をたたいてみれば、文明開化の

音がする」の言葉に象徴されるが如く、世を挙げて外国かぶれしていた時期、仕方のない

選択とも考えられる。

 

さて現代生活において鍼灸治療の位置づけは、より健康な市民生活にどれたけ貢献できる

かです。あるいは患者にどれだけ期待されているかと言える。

国民の二一ズに対してどれだけ応えうるのか。

「保険が利かないため治療費が高い。」

「どのような病が適応症でどのような病が不適応症なのかも理解しにくい。」

これが国民の声ではないだろうか。

医療とは産業別に分類するならばサービス産業です。しかしながら患者に媚びへつらうこ

となく指導的に患者の健康に奉仕するのです。

ここに大変難しい問題を孕んでいます。

一昔前まで、強い治療者と弱い患者という関係で、常に患者に不利で、患者の人権は、お

ざなりにされ続けた。手術前に、術後の結果に対し、一切の異議を中し立てませんという

誓約書にサインさせられるのは、その最たるものです。患者はモルモットではありません。

インフォームドコンセンサスの考え方は、生まれるべくして生まれました。その視点は、

医師と患者は平等であるという立場にある。いわんや鍼灸治療においても万民が納得でき

る治療形態、内容でなげれば理解を得られません。西洋医学への反論ではありませんが、

西洋医学は診断は細胞レベルまで突き詰め、正確ですが、その治療法は如何でしょうか。

気質的疾患のあるものは別として、よくある病として、痛い、痺れる、疲労感、だるい等

の症状に対しては、東洋医学の方がより細かな手当を施療しているのではないでしょうか。

もともと病を部分として捉えるのでなく全体として捉え、病名 が決定しなくとも諸症状

に対し治療が可能です。取りあえず苦痛の除去を目的とした治療を開始できます。

東洋医学、鍼灸治療が社会に認められ、存続していくには、諸症状に対して検査結果を待

たずに、苦痛を取り除くべく治療に着手できる利点を社会にアピールすべきです。勿論、

馴染みの言い回しですが、科学的な鍼灸治療を創造する事も必要です。誰にでも理解でき

る言葉で説明し、治療の方法、目的を明示しうる医療形態でなければ、万人に納得しても

らえません(保険適用疾患で特殊疾病を除く)。

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*参考 コロンブスが持ち帰った病気 ロバート・S・デソウィッツ著 翔泳社出版より

『植民地時代の白人大農園主にとって、黒人がマラリアにかかりにくいということは、白

人の方が黒人より優越した存在である証拠だった。黒人はそのような繊細な「人間の」病

気にかかるほど「人種」として発達していないというのだ。当時の医学思想は、このとん

でもない考え方を支持していた。感染症の病原体である微生物が発見される以前の話だ。

十七世紀、十八世紀の医学は、病気は体液のバランスの乱れによるとした古代ギリシアの

説から、ほとんど進歩していなかった。合衆国でもヨーロッパでも、依然として、病気は

陰と陽の不調によって起こるとする陰陽説におおいに頼っていた。神経の機能不全や、各

器官の刺激過多、胆汁の過多、血液の過多といった、バランスの乱れという見地から考え

られていたのだ。静脈を切って血液を抜く瀉血が、病人を正常に戻す万能の治療法として、

現代における広域抗生物質のようにごくあたりまえに使われていた。おそらく、奴隷たち

にとっては、医者になど診てもらわないほうが身のためだったろう。瀉血や、水銀剤やア

ンチモン化合物などの薬による治療は、自然に回復しようとしている体のためには百害あ

って一利なしだった。二十世紀の基準からすれば、十七、十八世紀の医者は危険きわまり

ない無知とまではいわないまでも、なんの役にもたたなかったのはたしかだ。最初の医学

部がキングズ・カレッジ(現コロンビア大学)に設立されたのは、千七百七十五年のこと。

当時の医者の大半は、十三、四歳から七年間という長い徒弟奉公をへて一人前とされた。

 3 個人的な開業環境の検討   目次  ホームペイジに戻る

 ・環境別に検討してみたい

学生で卒業後すぐに開業を考えている人

おそらくまだ若く生活がかかってない場合は、学生時代に研究会や、個別に開業治療院を

見学するなり、実際に患者として治療を受けてみるなりして、技術とその実際を会得すべ

きです。自分一人が生活できればよいと考えれば、楽な気持ちで始められるはずです。も

し基礎的な収入がないと不安であれば、アルバイトとしてなにか仕事をしてもよい。夜間、

早朝、午前や午後といった時間帯を決めてアルバイトをして、残りを治療に専念していけ

ば不安はない。探せば仕事はいくらでもあるものです。ただし余裕があれば、何年間か西

洋医学、東洋医学を間わず修行をすることは大切です。東西を問わず真実は一つであり、

治療法が違うだけです。

遠回りでも一番の成功法であろう。技術的なことは、この次に検討する。

 

中堅勤労者の場合

既婚者、子持ちなどの人は、失敗が許されない。そのためには十分な技術を持って開業す

るか、メインの仕事はそのままに、治療院をサブにして、二足の草鞋で事に臨むかです。

私としては後者を薦める。何故なら失敗は許されない環境であるからです。

人間的には落ちつきもあり、人にも信用されるので患者はそれなりにつく筈です。身体は

辛いが、土日夜間と、人の休んでいる時間帯に働く覚悟が必要です。サービス産業であり、

治療選択肢としては西洋医学より生命維持必要度は低く、隙間を埋める産業に徹してみる

べきです。

 4 対象疾患  目次  ホームペイジに戻る

 鍼灸治療は経験医学です。開業に際して充分な経験が必要なことは言うまでもありません。

しかしながらあらゆる病に対して精通していることは不可能です。治療家の生半可な知識

より、患者の方がよっぽど自身の疾患については詳しいのが常です。患者の要求としても、

急に目が見えないとか、急激な腹痛で鍼灸治療院にかけ込むことはありません。おのずと

患者も鍼灸の適応疾患を選んでいるようです。

高頻度の疾患

その点、保険適用疾患は、まさに鍼灸師に求められる、治療可能疾患です。

ではどうのような疾患が適応と考えられているのか。それは患者が鍼灸治療院に高頻度で

かかる疾患を調べれば判ります。見方を変えれば、二一ズに応えるべくその範疇をカバー

できる経験、技術があれば自信を持って開業できると言える。腰痛、肩こり、関節痛(肩

関節周囲炎=五十肩・リウマチを含む)、不定愁訴的不安感、以上が一番多い。生命活動

に影響のない疾患であるが、さりとてないがしろにできない悩みです。どんなものがある

か考察してみたい。

   腰痛    目次  ホームペイジに戻る

(1)腰椎捻挫(ぎっくり腰)

(2)姿勢性腰痛(体重体型による素因を含む)腰椎捻挫、椎間関節炎、

(3)神経痛的腰痛(根性坐骨神経痛等)

肩こり

(1)脳梗塞前駆症状、脳膜炎初期等の疑い無き、肩こり

(2)頚椎に起因する肩こり

(3)内科的疾患に関連する肩こり

五十肩

西洋医学では五十肩という病名はない。肩関節周囲炎が正式名称です。

リウマチ

(1)全身症状を伴う場合

(2)小関節のリウマチその他

関節痛・支持組織痛

(1)手足の大小関節

技術的なことについては別に述べる。

 

   ○適応不適応疾患の鑑別  目次  ホームペイジに戻る

すべての疾患が鍼灸治療の適応疾患と言うわけではない。

多くの人が鍼灸治療は副作用がなく安全だと考えているが、不適応疾患に対して施術した

場合に病状を悪化させる場合がある。鍼の物理的刺激により悪化する病気もある。例えば

ベーチェット病には明らかに施術により加速度的にその病状を悪化させることは必定です。

では鍼灸治療の範疇を越えた疾患、あるいは、術者の技量を越えた病状に対してどのよう

に対処すべきであるのか。

簡単です。病院を紹介するのです。患者は、物足りない、頼りない鍼灸師とは受け取りま

せん。病院側も患者離れのよい、よい鍼灸師と好意的に理解してくれます。

 

5 地域医療  目次  ホームペイジに戻る

 

地域医療機関とは積極的に連携をとるべきです。特に地元の開業医の先生とは、同意書発

行の関係上、是非友好的であるべきです。

保険の為の同意書のもらい方としては、患者の掛かり付け医に頼んでみるのが、一般的で

す。次回の新規患者の同意書をその医師に頼めば発行してもらえるものです。紹介状、礼

状もきちんと書き、連携を密にしておくことは大切です。

地域医療活動

地域医療活動に積極的に参加すべきです。地域福祉協議会の会員になり、ともに活動しま

す。見えなかった地域市民の要望が見えます。その結果市と交渉して鍼灸利用券の発行に

成功した地域もあります。千葉県市川市、東京都府中市、千代田区の例があります。

社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員等の資格を取り、活動すると患者救済範囲が拡

大され、信用の高揚と共に医療的仕事量も増えます。

 

具体的なプラン検討・地域環境資金形態リスク

資金は、自宅以外の開業の場合、一番比重を占めるのが家賃です。初期設備費用は、ベッ

ト、治療器具、滅菌関係、電話、机等で、そんなに必要ありません。具体的にはそれぞれ

当てはめて計算してみてください。

住宅地の場合は、診療時間曜日を夜間土日に期待を持たれます。商業地やビジネス街は、

更に研究して利用しやすい曜日時間帯設定が必要です。

ハイテク機器は、保険適用疾患の場合、整形外科と同じにならないように、機器に頼らな

い鍼灸治療を目指し、あまり利用しないことをお勧めします。柔道整復師の営業形態が整

形外科に近いようです。患者としては、機械に治療されているようで、対面治療でないこ

とに不満を感じている人が多いようです。

 6 料金体系  目次  ホームペイジに戻る

 料金は安ければ安い程、患者は喜びます。当たり前。

原価計算に基づいて、決定します。忘れがちなのは、減価償却費です。

基本的には、料金を高くして少ない患者さんから収入を得るか、料金を低くして多くの患

者さんから収入を得るかです。安定した基礎収入を保険鍼灸治療により得ることがよいと

考えます。

保険取り扱いをすると技術が落ちると言う先生が居られます。基本的に間違いがあります。

保険適用とは、領収書を被保険者・患者が、どの様に利用するかです。領収書に同意書を

添付して保険者から療養費を給付してもらうことが、保険給付(療養費)の原型です。保

険適用とは、領収書の利用方法と言えます。ですから医療従事者は、患者さんに保険適用

について充分に説明出来る知識が必要です。

保険取り扱いの普及は、第一に医療従事者の心構えが大切です。医療従事者も患者も、療

養費支給申請の仕方を知らないことが、普及を妨げています。

 

患者と施術者の関係、コミユニケーション

気持ちよく迎え、気持ちよく送り出す。医療従事者の基本です。後で述べる疾患について

熟知し、説明し、十分な会話能力を有することが必要条件です。

笑顔で応対、はっきり明瞭な発音、弱者へのいたわり、解らない分野である場合の明示等

が必要でしょう。

 

7 医療事故   目次  ホームペイジに戻る

針を刺入して、響かすべく捻針している時、針柄の根元からプリンと折針した経験はあり

ますか?もし置針しているうちに、プツンと切れて埋没していたらと考えると、ぞーとし

ます。筆者の経験で、背部兪穴に銀針で置針中、肺臓に穴が空き、気胸になったことがあ

ります。原因は、患者が咳をして、針が体内に食い込み、気胸になりました。まさかの気

胸でした。幸い、賠償保険に加入していたので、間髪を入れず金銭的補償を実現できまし

た。事情を説明し、迅速な対応で、患者さんにも誠意が通じ、今も信頼をいただき、通院

していただいてます。

事故事件は沢山ありますでしょうから、皆様の事故経験をお知らせいただけたら幸いです。

折針事故、火傷、骨折、気胸事故は防げますが、それでも起きます。必ず、賠償保険に加

入しましょう。賠償額が2500万円位の事件もあったそうです。

病院でも枚挙に暇ない程、事件になってますが、誠意ある対応が一番解決の早い方法です。

 

治療編    目次  ホームペイジに戻る

 

保険適用疾患は痛みを主訴としているので、痛みについての治療について考えてまいりま

す。

病歴、既往症、現在の基礎疾患の有無、家系的疾患、血圧測定、尿検査、体温測定等の確

認。胃弱、便秘、更年期障害等もチェックする事は基礎事項です。カルテに定番として、

印刷しておくとよいでしょう。

医療機関から処方されている薬を持参してもらい、何のための薬剤か調べてみると、治療

に役立つことがあります。調べるには、医者からもらった薬が解る本という一冊を用意す

ること

 

基本的治療

痛みは何処で感じるのか。内臓痛、幻視痛、自律神経を除いて、痛みを感じるところは、

外側より皮膚、筋膜、腱膜、骨膜です。関連痛や放散痛についてはそれぞれ研究してくだ

さい。

使用する針は、滅菌済みで使い捨てする。西洋医学の手術時の滅菌と同じ条件です。ディ

スポ針が望ましい。

問診、触診、検査でどこからくる痛みか判別します。

1:痛むところの緊張をとるべく、置針をします。

2:関連する筋肉、神経にも単刺か置針をします。

3:灸頭針、通電、皮内針もよい。

4:目的とする治療後、健康維持ツボに単刺するか、お灸をする。天柱、風池、三里等。

5:患者に様子を聴く。

6:疾病の原因、慢性期、急性期、予後、そして治療方針の説明をする。

7:次回の予約を確認する。予約できない状態なら無理強いしない。

 

個別疾患  目次  ホームペイジに戻る

    腰痛   目次  ホームペイジに戻る

(1)腰椎捻挫(ぎっくり腰)

問診:何時から、どのように始まったか、痛みはどのような痛みか。痺れ、知覚異常、熱

のある無し。動きとの関係はどうか。

腰椎関節の捻挫、腰椎骨を支持している筋腱膜の痛みとしてとらえる。

基本治療のほかに、痛む姿勢で痛むところへ深さも十分に刺入し、捻針(捻る)すると、

ドラマチックに効果ある時あり。

急性期は冷湿布、サラシ固定とする。サラシを縦半分に折り一反9メートルを巻く。

安静も治療の一つであることを理解してもらう。

(2)姿勢性腰痛(体重体型による素因を含む)、椎間関節炎。

体型、姿勢のアンバランスが原因であるので、付随する筋腱膜の治療をする。何処が痛む

のか見きわめる。

資料の腰痛の予防も参照ください。

(3)神経痛的腰痛(根性坐骨神経痛等)

座骨神経痛の鑑別診断力をつける。ラセーグ検査の意味、梨状筋症候群、痛みと痺れる部

位の違い等を理解する。筋力低下を発現していれば専門病院を紹介する。

(ペインクリニックの実際 大阪医科大 兵頭正義著を参考にすると大変理解が早い)

(4 )慢性腰痛症

年齢的に50歳を越えた患者さんによく見られ症状に、分けの解らない不愉快な痛み、

痺れが有ります。座骨神経痛、関節痛、梨状筋症候群、ギックリ腰でもあるような、

分けの解らない痛み痺れを訴えます。どの症状に対しても決定的な再現性が得られません。

共通していることは腰椎、骨盤、股関節などの関節群の関節可動域が狭い、

つまり体が硬いのです。支持組織、筋腱が突っ張って神経を刺激したり、腱付着部の柔軟性が

ないために引っ張りに対して抵抗が強く痛みや、不愉快な違和感として感じます。

梨状筋が硬くなると梨状筋が座骨神経を挟み込む梨状筋症候群に事実が無くとも、

似たような症状が現れます。治療は徹底して痛む部位、硬くなっている筋肉群へ治療

すると効果が有ります。直接灸も生体にスイッチが入るが如く徐々に効いてきます。 

患者さんに対しては、入浴によって身体を柔らかくして、ストレッチを勧める。

時間が掛かる疾患であることを理解して貰う。患者さんの病気に対する認識と治療者の

認識が違っていると、すれ違いになるので、確認することが大事です。 

慢性病である、大きな何とか神経痛という系統だった病気でない、

運動器系の関節、筋、腱の老化、拘縮から来る症状であることを認識して貰う。 

患者さんの一部の人は、お祓いやおまじないを受けて治ると、とんでもなく治療者と

すれ違った認識の人も居られます。

資料 患者向け解説

☆☆腰痛の予防☆☆    目次  ホームペイジに戻る

腰痛に悩まされている人は多い。そこでパターンに分類して再発予防を考えたい。

@ギックリ腰:物を持とうとした瞬間に、ギクッと腰が痛み始めるので、ギックリ腰と称

されています突然準備運動なしに動かされて、その動きに対応できずストレスの現れとし

て炎症を起こします。時として動作不能に陥るほどのこともあります。予防は、充分な準

備体操、日常生活でストレッチ体操をする。但し、ソックリ返る腰椎の運動は禁止!

A何となく腰痛:朝起きた後、スッキリせず重く痛い感じ。電車で30分立ってると痛く

なる。このような腰痛は姿勢性の腰痛です。睡眠時は膝を曲げ側臥位(横向き)で寝てく

ださい。腰椎の背中側が開放され、朝はスッキリ起きられます。立っているとだるく痛く

なるのは、多くの場合はソックリ返りの姿勢のため、腰椎の背中側が狭くなり、ストレス

が、痛みだるさとなって現れます。肥満の人や赤ん坊を抱っこする人を想像すれば理解で

きると思います。もし電車の中で腰が重くなったら、膝を少し曲げ、お腹が痛いように少

し前屈みになる。すると腰椎の背中側が開放され楽になる。その姿勢から膝だけ伸ばす。

次が大切、腰椎の形はそのままにしておいて、股関節を中心に上体を元の位置にする。腰

椎の背中側は開放したまま、つまり腹筋は緊張した状態を保つ。この姿勢を維持すれば腰

痛を予防できます。

B年かな?の腰痛:この腰痛は無視、考えない。誰でも加齢による腰痛らしきことは有り

ますが、考えても、悩んでも治りません。第一の解決法はだだ一つ、適当な運動、気持ち

の整理。歩くだけで腰痛スッキリ、食欲倍増になった人もいます。

C痛みが腰から臀部下肢まで響く:坐骨神経痛が疑われます。坐骨神経痛は、原因が何処

にあるかで治療方法が違います。脊髄神経の出口部か、出た後に神経の走行途中の部分で

刺激されて発症する場合を想定されます。単純な原因もありますが、精密検査を要するこ

ともありますので、先生に相談してください。坐骨神経痛らしいと思ったら、先ず安静で

す。患部を刺激して悪化させるより、とりあえず死んだふりして寝ていたほうが回復が早

い。安静も治療の一つです。

D女性でギックリ腰が治らない:注射、ハリ、薬と加療しても楽にならず、不納得! 時

として子宮外妊娠の場合があります。本人も妊娠自覚がないときがあるので、婦人科で受

診してください。実際に2例経験があります。

E尻餅で腰痛:椅子に座り損ねて尻餅を突き、激しい腰痛、冷や汗、痺れ感の時は多くの

場合、腰椎や胸椎が圧迫骨折しています。頭を打ったりしていない、変なめまいもないの

を確認して、安静にして、サラシか腹帯で固定してもらう。その後、受診する。慌ててウ

ロウロすると患部を悪化させることがある。

★☆まとめ★☆ 腰痛予防は、天然のコルセットと呼ばれる腹筋を強くする。立て膝をし

て起きあがりトレーニングを。 堅い筋肉、腱をストレッチして動作時にストレスとなら

ないようにする。 総ての健康の基本、太古の昔よりヒトは歩くように作られているので、

この摩訶不思議な生体機能を生理的に維持するため歩く。いつでも、何処でも、安全に出

来る運動は歩くことです。歩く文化は、普段見過ごしてしまっている景色もみえてきます。

酸素を体内に取り込みながらの有酸素運動であるため体に大変良い。 腹筋  ストレッ

チ  歩く文化を

 

肩こり   目次  ホームペイジに戻る

脳梗塞の前駆症状でも肩こりを訴えることがあります。その他、胆石、胃疾患にも注意す

る。

肩、背部、肩背部に対しては、肺実質臓器が近いので、針による気胸を注意する。通電す

るときは、絆創膏で固定して、奥に入っていかないようにして、事故防止につとめる。

(1)脳梗塞前駆症状、脳膜炎初期等の疑い無き肩こり

運動を勧める。こりを感じる体勢で、刺入する。

(2)頚椎に起因する肩こり

医師にも相談してレントゲン写真を確認する。頚部動静脈吻合による圧迫で症状がでてい

た症例を経験してます。骨腫瘍の症例もありました。レントゲンは大事だと考えてます。

(3)内科的疾患に関連する肩こり

高血圧、胃腸障害、胆のう障害等いろいろ原因もありますので、アプローチに注意する。

背部へ灸頭針も効果あり。

(4)五十肩  目次  ホームペイジに戻る

西洋医学では五十肩という病名はない。肩関節周囲炎が正式名称です。

動かしながら単刺する。筋肉腱膜をよく観察する。上腕二頭筋の長頭短頭、回旋板、挙上

時に何時肩胛骨が動き始めるか、肩胛骨内側もよく観察する。

温罨法がよい。灸頭針効果大。資料の五十肩参照ください。

 

資料 患者向け解説☆☆五十肩☆☆

 

五十肩とは、五十歳位の人が、肩の痛みを訴えるので名付けられています。言い得て妙で

す。

西洋医学では、五十肩という病名はありません。肩関節周囲炎が正式病名です。こちらは

事実現象から命名しています。

夜中、朝方に重だるい、スースー、ズーズーすると不快の感じを訴えます。最初は 放っ

て置けば治るかなと言う感じですが、思わしくないと心配になります。

治療せずに放置しておいても、半年ぐらいで自然に治る人もいます。ですからあわてて治

療せずに、様子を見るのもよいのです。日常生活の基本ポイントは、@冷やさないA重い

ものを悪いほうの手で持たないB肩を回すことです。

五十肩の原因

肩関節により上肢はグルグルと回すことが出来ます。このような関節は他にありません。

股関節も及びません。肘、膝、指の関節は凹凸の関節面が、支持組織により密着固定され

て、方向性も固定されています。肩関節は凹凸の関節面は少なく、凹凸面は離れた位置関

係にあります。関節を構成する骨は、上腕骨、肩胛骨、鎖骨、肋骨、胸骨です。この沢山

の骨が協力することにより、描円運動を可能としています。と同時に凹凸面が離れていて

も任意の運動を可能にするため、上腕をあらゆる方向から、沢山の筋肉、腱で支えていま

す。つまりグルグルと描円運動が出来るように、関節凹凸面が離れていて、自由に回りま

すが、その為、沢山の筋、腱が必要なのです。この構造に五十肩の成因があります。

肩を使い過ぎれば、筋肉疲労、腱膜疲労を 起こします。また、使わないでいると筋肉、

腱は堅くなります。老化により筋腱に石灰が沈着して運動を制限することもあります。二

律背反の関係があります。

治療方法:鍼灸治療で痛みを取りながら、筋、腱のストレッチをし、関節の可動域を広げ

ていきます。痛みがひどい時は、無理せず、少しずつしましょう。冷やし込むと、筋肉も

堅くなるばかりでなく、血行も阻害されて充分な栄養も供給できないし、老廃物も排出で

きないので、温めて血行も良くしてください。患側で重い物を持ったり、作業をすると、

炎症を起こしている筋、腱を悪化させるので、無理のない作業だけにしてください。  

     

 

リウマチ  目次  ホームペイジに戻る

リウマチは、まだ確定された疾病ではありません。各症状をよく聴き、病状をよく理解す

る。患者さんのほうが、鍼灸師よりリウマチについて詳しい。患者に学ぶ疾患である。資

料のリウマチを参照してください。患者の説明のため、暗記するくらいのほうがよい。

(1)全身症状を伴う場合

各症状に対し置針、灸頭針、温罨法を治療とする。

内科検査、RA因子 CRP 血沈検査は必須です。

(2)小関節のリウマチその他

各症状に対し置針、灸頭針、温罨法を治療とする。内科的疾患として捉えるアプローチが

必要です。リウマチは血のやまいと明記してください。

 

資料 患者向け解説

 ☆☆☆リウマチと神経痛☆☆☆☆  目次  ホームペイジに戻る

リウマチと神経痛を混同して考えている人がおられます。

リウマチは血液の病です。多くの場合、慢性関節リウマチ疾患です。神経痛という病気は

有りません。坐骨神経痛、肋間神経痛、三叉神経痛の如く、何々神経痛という病名ならば

あります。痛みがあるので神経痛とは診断できないのです。指をゴム輪で縛り、1時間も

放置しておけば、激しく痛みます。血行不良のため痛みが発現したのです。神経痛とはい

えません。

リウマチも痛いので、リウマチにより神経痛を発症するのかと勘違いされます。

ですからリウマチの治療方針は、神経痛の治療方針とは異なります。

また、リウマチ熱とも違います。リウマチ熱は溶連菌感染で、脈が速くなり不整脈もみら

れます。後天性の心臓弁膜症を起こす人がいます。

リウマチという名前は、ギリシャ語で流れるという意味です。痛みが手足のあちこちに流

れるからです。血液の病と前述しましたが、免疫と関連しているので、血液検査でリウマ

チ因子を調べます。関節骨膜を場として反応する、原因不明の慢性疾患の全身疾患です。しかも初

期には末梢関節を対称性に侵す、炎症性の多関節炎が特徴です。軟骨、骨が侵され、やが

て関節は強直、変形に至り、時には、血液、肺、神経、心臓血管系にも及ぶ、重い臓器病

変を伴うこともあります。

病因はリウマチ因子と言われるも、不明です。免疫とは、一度感染すると、二度目には感

染しても、症状が出る前に、原因物質は処理される現象です。抗原抗体反応により、生体

にとって異物である抗原の侵入に対し、抗体を作り抗原を処理します。★☆リウマチ患者

の場合は、自分の味方である筈の抗体を、敵である抗原と誤認して攻撃してしまいます。

その場が、関節軟骨、滑液膜でよく起きます。★☆何らかの免疫学的な機序が、慢性関節

リウマチの関節炎に重要な役割を演じていることはほぼ疑いありません。しかし不明の理

由は次。

免疫グロブリンIgGが、細菌などと結合することにより変性を受けると、リウマチ因子生

成のための抗原刺激として作用するようになる。このリウマチ因子は、細菌性心内膜炎や

慢性感染症の患者も同因子を持つ。しかしこのような患者、動物においては決して慢性関

節リウマチは起こらない。これが不明の理由です。

ここ迄読ませて、原因が不明とは詐欺のようですが、申し訳ありません。

症状:両側の関節が、朝方腫れっぽい。熱を持つ。動かすと痛む。

治療法:冷やさない。熱っぽいと冷やそうとしますが、冷やして、血管を細めて血液循環

を悪くしてはいけません。暖めてください。関節は硬直しないように動かしてください。

入浴時は特に動かしやすいので、大切です。風邪を引くと悪化することもありますので、

常に余病を併発しないよう注意して生活します。

家族の協力:患者の努力だけでなく、リウマチ疾患の回復には、家事その他、身の回りの

ことを、思い通りに生活できない患者の心情を思い、何よりも家族の協力が必要です。

男女比:アメリカでは女性:男性=2.5:1、日本4:1と80%が女性です。高齢化現象とと

もに患者が増える傾向もありますが、ステロイド剤、坑リウマチ剤がよく反応して、老年

発症の場合は経過がよい。

リウマチ友の会:リウマチ友の会が1960年に設立され、患者同士の助け合い運動を展開し

ています。電話03-3716-0175 FAX03-3715-0687 一人で悩まずご相談を。日本リウマチ

友の会編「リウマチとの出会い百人集」

 

関節痛・支持組織痛  目次  ホームペイジに戻る

(1)

各症状に対し置針、灸頭針、温罨法を治療とする。急性期は冷やしますが、一週間以上経

った慢性関節炎は、温罨法となります。血流の阻害となる冷温法は不適です。

膝関節痛は、資料の参照をしてください。

 

資料 患者向け解説

☆☆☆膝関節痛☆☆☆  目次  ホームペイジに戻る

 

人体の関節の中で、軟骨のクッションがある関節は3つあります。あご(顎関節)、手関

節(撓骨手根関節)と膝関節です。食べ物を噛み切る顎関節には関節円板が、手関節には

撓骨と尺骨にかけて軟骨があります。膝関節には半月板というクッションがあります。激

しいショック、加重、運動角度に耐えるような構造になっています。それ程、頑丈に創ら

れています。

更に、膝関節はクッション全体を袋で包み、油のような滑液で満たされています。半月板

も生身で、栄養血管もあり、過度な疲労で炎症も起こします。炎症が起きると、滑りを良

くして摩擦を低減しようと、滑液が補充されます。この状態を、水が溜まったと表現して

います。生体の正常な防衛反応であり、慌てて抜き取るより、湿布と圧迫包帯で安静にし

ていれば、自然治癒されます。

 

バスケットボールで選手は、ジャンプ、着地、前に進むと見せて右に左にターンしフェイ

ント、ゴーアンドストップと膝には大変な負荷がかかります。負担のかかる部分は、半月

板、関節を固定している内外側の腱、大腿四等筋と膝下の付着部、大腿四等筋を束ねる膝

蓋骨(おさら)等です。

中高年の場合は、何となく、膝がだるい、疲れる、動作時キクッとするなどと訴えます。

原因は、長年使い込んだ歴史で、膝関節の変形、半月板の損耗、側副靭帯の疲労、膝裏

(膝窩)の拘縮が考えられます。その上、体重増加と、筋力低下が加わり、治りづらくし

てます。

治療と予防:熱を持つ急性期は、冷やし固定します。1週間以後は温める温罨法です。冷

やし込むと、筋肉も堅くなるばかりでなく、血行も阻害されて充分な栄養も供給できない

し、老廃物も排出できないので、温めて血行を良くしてください。38度〜40度の微温湯に

20分以上入浴する。温罨法後にストレッチをする。アキレス腱を伸ばし、膝を伸ばした状

態で前屈し臀部から膝裏までを伸ばす。筋肉トレーニングは、静的トレーニングを中心と

して、動的トレーニングは補助的にする。膝屈曲は90度以上曲げての運動はしない。膝の

一番生理的に楽な角度は、165度位です。体重のかかる運動は避ける。椅子に座って足首

に1キロの重りを付け持ち上げる等がよい。総てによい運動は、プールで歩く、ばた足を

することです。プールでは体重はゼロに近くなり、全身運動で、尚且つ、呼吸器系にも優

しく、安全に有酸素運動をする事が出来ます。 

 

治療関係はここまですが、自分でも納得できる治療技術を身につけて開業に臨んでくださ

い。

☆☆☆ ダイエットのお勧め ☆☆☆ 目次  ホームペイジに戻る

 人は何を食べると太るのか

脂肪を分解する石鹸は、脂肪から作られる。加熱した脂肪に、苛性ソーダを触媒として加

えると石鹸ができる。脂肪の組成であるC・H・O、つまり炭素、水素、酸素の化学式の

配列が変わると、脂肪を分解する石鹸になる。

体の脂肪は何から作られるのか

ブドウ糖は脂肪細胞で脂肪となる。中性脂肪は、一つのグリセロールに三つの脂肪酸が結

合し、中性脂肪という形で体内に取り込まれる。つまり、ブドウ糖から脂肪は作られる。

ブドウ糖の化学式はC・H・Oの組み合わせである。炭素、水素、酸素が結合しあって脂

肪酸になるのである。そして生命活動の必要に応じてエネルギーとして利用している。利

用されない余分は脂肪として保存される。脂肪の過剰蓄積が肥満である。

太る正体は何か

それはCHOからなる食べ物、炭素、水素、酸素の組成の食べ物である。うどん、パン、

ご飯、ポテト、砂糖、甘い果物、ケーキ、ひやむぎ。昔は三白と言った。白米、うどん粉、

白砂糖である。今で云う、炭水化物。つまり燃やして炭になる食べ物である。この三白を

控えれば、ダイエットは成功する。

ダイエットというと、捻り鉢巻きでランニングを想像するが、その発想はもう止めてもら

いたい。目の前の美味しそうなケーキを食べたら、1キロメートル走る苦しみを味わなけ

ればならないなら、その一つを控えたほうが楽なのである。

幼いころ、遊び呆けて、気がつけば、お腹がペコペコで一目散に家路についた経験は誰し

もある。体が燃やすべきエネルギーを要求している時である。ダイエットを始めると、似

たような症状の手の震えを経験する。インスリノーマと言う。このとき初めて、体の脂肪

が燃え始めて、確実にダイエット出来るのである。喜びの一瞬、正しいダイエットの始ま

りである。

苦しい思いをしてダイエットをする必要はない。炭水化物を適量にして、控えれば良いの

である。お肉どんどん食べてください、そんなに太りません。

食前、豆腐を一丁を食べると、楽々ダイエットになります。

今から始めよう。豆腐一丁で、さよなら腰痛、高血圧、膝痛、肩こり!

★ 注意

エネルギー合成には多種にわたる酵素が必要です。酵素を活性化させるためには補酵素が

必要です。本来、穀物には合成に必要な酵素が充分に存在しています。しかし人間は、文

明の利器をして精製してしまうため、エネルギーだけを取り出し、酵素を捨ててしまいま

す。白米は真っ白で美味しいが、糠の部分に大切なビタミンが在るのに捨て去っている。

米偏に白で(かす)粕、米偏に康で(ぬか)糠です。先人は知っていたのでしょうか。

食事にこだわりたい。自動車もガソリンだけではダメ。オイルも電気も必要です。

人間も全く同じです。

☆☆☆☆☆プールのお勧め☆☆☆☆ 目次  ホームペイジに戻る

 水泳が体に良いといわれてから久しい。最近の大学病院ではリハビリのため、プール施設

を備えたところをよく見る。

理由を考えてみたい。

@水中では浮力が働き、体重が負担にならない。

A水の抵抗力は、衝撃がなく関節に負担とならない。

Bプールでは湿度が高く、呼吸器系に優しい。

 

水中での歩行、ばた足は、負荷となる水が流体であり、関節にとってショックがなく、筋

力アップ運動には理想的である。陸上では立っているだけで体重が負担になるが、水中で

は浮力が働き、負担が軽減される。結果として、体重による関節や支持組織の損傷無しに、

足腰を鍛えられる。

筋肉トレーニングとしていきなりジョギングをする人がいるが、上下運動のガッツンガッ

ツンが、膝や腰に負荷となり、関節、支持組織を痛めてしまう。

水泳は極端に過度な運動量でなければ、どの様な疾患を抱えた人でも安心して筋力トレー

ニングが可能です。さらに全身運動であり、偏ることなく、バランスよく体力造りが出来

ます。

人間の生命は酸素を取り込むことが第一です。それを心肺機能と云います。呼吸器系に無

理をかけずに、心肺機能を高めるにはプールは最適です。プールでは吸気に於ける湿度が

充分にあるので、喘息の人も呼吸時の苦痛が軽減されます。喘息児にも水泳を勧めるのは、

そこに根拠があります。

ヒトには自然に備わった自然治癒力があります。切り傷を受けても自然と血が止まり、細

菌を無毒化して皮膚は治ります。このな能力がホメオスターシスです。水の水圧、温度差

等の刺激は、生体の環境適応力高め、ホメオスターシスをも強化されます。

プールから出て皮膚が脂肪ぬけして、ガサついた肌になったなら、グリセリンカリ液を塗

りましょう。500Nで1000円位で買えます。グリセリンカリ液は化粧液の基材で、この液

に色や香りを添加して化粧水として ?千円で売られてます。

水泳をしてはいけない人:心臓病のある人は残念ながら禁止です。

今日から始めよう。 明日からすっきり目覚めよう。

公営プールは沢山あります。

 ☆☆☆☆お灸とイボ・ホクロ☆☆☆☆ 目次  ホームペイジに戻る

イボ・ホクロは皮膚上に発生した異物です。メスで取ることもしますが、小さいモノはお

灸で焼灼すれば取り除けます。簡便安全です。

取れる理由は、皮膚上の異物だけを焼き殺すので、下から正常の皮膚が再生されると自然

にポロリと残滓は剥がれ落ちます。3カ月位跡は残りますが、その後消えます。

足底、爪の中など圧迫摩擦の多いところは癌化しやすいので要注意。

血管腫との鑑別診断は確実にして着手せず。

胼胝(タコ)鶏眼(ウオノメ)は取れません。

胼胝・鶏眼は、物理的に圧迫・押されて、皮膚の角化昂進の為出来上がります。鉄棒のや

りすぎで手にまめや胼胝ができるのは仕方ありません。原因を取り除かなければいけませ

ん。

☆☆☆火傷のイロハ要注意☆☆☆ 目次  ホームペイジに戻る

火傷は熱により炎症が進みます。毒物・細菌等では中和・抗生剤を使用しますが、加熱に

よる場合は、マイナスの熱で中和します。つまり冷やします。ジンジンと火傷部分が痛む

間は冷やし込みます。熱感、痛みが消えるまで続ける。ビニール袋に氷を詰めると使い心

地がよい。

水膨れ(水泡)が出来たら、潰さない。水泡の中は無菌状態なのに、潰れることにより菌

が侵入するのを防ぎます。潰れる前に、針を火で焼き滅菌し、水泡に刺し、穴をあけ水分

を排出した後、抗生剤を塗布し保護すれば、菌の侵入を阻止し皮膚の自然修復が滞らない。

要は物理的炎症を解消し、雑菌による炎症を回避することである。

大きな火傷は冷やしながら、医療機関に受診する。

 

☆☆☆☆歩く文化「厚生白書」平成9年版より☆☆☆☆目次  ホームペイジに戻る

p.63

3−5 「歩く文化」の形成一歩く効能を再認識しよう。

健康づくりには酸素を体内に取り込みながら行う有酸素運動が有効とされているが,その

中で,いつでもどこでも安全に行える運動は「歩く」ことである。運動習慣の普及のため

に策定された「運動指針」においても,『歩くことからはじめよう』と,特別に時間をつ

くらなくても生活の中で無理なく継続して行える運動として「歩く」ことを薦めている。

この指針では,@息がはずむ程度の速度で,A一日30分程度,B合計で一日1万歩を目標

とすることが望ましいとされているが,個々人が,自分に合った歩き方をすることが,持

続にもつながり肝要である。

近年、こうした「歩く効能」を再認識し、景勝地に歩道を施設したり、歩道の脇に休憩所

をもうけ散歩しやすくするなど、「歩く文化」を形成するための様々な試みが各地で行わ

れている。

 ☆☆☆☆WHOの見解☆☆☆☆☆目次  ホームペイジに戻る

 ワールド・へルス「WORLD HEALTH」誌1979年12月号より一部転載

   鍼灸治療

鍼灸治療は、万病の特効薬ではないことは明瞭である。しかし、数多くの証拠は、鍼灸治

療が相当の価値のある臨床療法として真剣に取りあげられなければならないことを、要求

している。                          

R.H.バナマン Bannerman

 

中国で病気に対して鍼灸治療をしたのは、今から少なくとも2千年前に遡る。石器ナイフ

や他の鋭利な道具が使われていた頃からてある。「はり」acupunctureという用語は、ラ

テン語のacus(針)とpuneture(穴)という語に由来する。60年前迄は、鍼灸治療の手技

は限られた人たちが技術を受け継いだ。その技術は、当時使用していた「金」の針と一緒

に、世代から世代へと継承された。極く細い針は、種々の病気を治癒緩解すために、人体

の様々な箇所に刺入された。1958年以降には、外科的処置のために麻酔用にも使われるよ

うになった。

鍼は、大概の場合15分から30分、外科手術の場合にはそれよりも長い間、同じ位置にさし

たままの状態にしておくのが普通である(置鍼法)。鍼をくるくる回したり、押したり引

いたり動かすこともある。また電気低周波の刺激を使うこともある。鍼灸治療と同様の効

果は、指で強く圧する指圧によっても得られる。最近では、超音波やレザーを利用して、

はりのつぼを刺激するやり方もある。灸は、つぼを刺激する特別な形態である。一つまみ

の薬用植物、普通はよもぎの葉を少し針先につけて燃やすか、または皮膚の表面に直接当

てて燃やし、熱を体内に伝達させるのがその特有の方法である。

はりの医術は、今日、アジア及びヨーロッパの国々で、ますます注目を集めている。WHO

も、T.M.P.「伝統医療計画」(Traditional Medicine Programme)のもとで、以前に

も増す関心を寄せている。はりの治療を行うためには、中国の伝統医学に固有の、解培学

や病理生理学大系についての知識が求められる。人体には、気力や生命力が循環する、

「気」と称する経絡大系が流れていると考えられている。大概、はりのつぼは、この経絡

上か経線上に位置しており、耳の上に位置するつぼもいくつかある。鍼灸治療は、中国の

伝統医学の理論と実践体系に属する重要な臨床療法である。他の治療法と組み合わせても

行なわれることが多い。治療士の中には、伝統的理論を厳密に固執する人もあり、また西

洋型診断と病理生理学の概念に従って、経験的にこの技術を行う人もいる。

1979年6月に、「はり灸及びはり麻酔に関するWHO地域間セミナー」が北京で開催され、12

ケ国から15人が参加した。セミナーの目的は、鍼灸治療、臨床療法、研究、訓練及び技術

の移植などの分野において、何を優先させ、またどのような基準を決めるかを討議するこ

とであった。参加者は、鍼灸治療がさまざまな目的のために行なわれるのを目の当たりに

見た。例えば、脳や肺の手術のような大きな外科手術の際の麻酔や、胃腸病のレントゲン

診断やその他の多くの病状にたいしてである。また、鍼灸治療や、はり麻酔のメカニズム

を研究する有力な研究機関を見学した。このような調査活動は、病気による痛みや生理学

に関する一般的理解を深めるのに役立つであろう。伝統的医術の一翼を担う鍼灸治療は、

経験的研究や実施の検証によって、数世紀にわたって発展してきた。鍼灸治療の科学的解

明が、国際的科学基準に準じて行われたのが、ごく最近のことであったことも、鍼灸治療

に対する一般的な科学的関心を強めた。しかし、このような科学的調査は、鍼灸治療の効

果がどう現れているかということとを明らかにしなければならない。鍼灸治療の効果につ

いて、多くの主張がなされてきた。すでに述べた効能のほかにも、例えば麻薬中毒の治療

に応用されたり、最近では、胃腸病の診断の助けとしてとや、蛍光透視法(thcoroscopy)

と結合して応用されている。

鍼灸治療は、万病の特効薬でないことは明瞭である。しかし、数多くの証拠は、鍼灸治療

が相当の価値のある臨床療法として真剣にとりあげられなければならないことを、要求し

ている。

 ◎鍼灸治療師とは? 目次  ホームペイジに戻る

臨床への/鍼灸治療の適用/という問題は、鍼灸治療施術者の技術、手技のマスターの問

題である。

では、鍼灸治療師とはどのような職業であるか。責任をもって鍼灸治療を実際におこなう

ためには、鍼灸治療師はどれだけのことを知っておくべきだろう。プライマリ・ヘルス・

ケァや外科手術または研究で、鍼灸治療を実施するための最善の養成プログラムとは、ど

のようなものを含むのだろうか。世界規模で考える場合、各国で使われる専門語、技術語

の違いは、鍼灸治療の将来の養成構想にどんな影響をもつだろうか。中国の経験はこの点

でどのように役立つだろうか。世界のさまざまの地域で鍼灸治療を訓練し、実施する場合

の法律上、管理上の障害はどのようなものだろうか。患者によい健康法を保障し、無節操

な治療師や未熟な処置から守るためには、職業上どんな道徳基準が必要だろうか。

異なった養成をうけた治療師や、専門のはり師、専門的または学究的な経歴をもつ人びと

によって、世界各地で鍼灸治療の技術が使われている現在、以上の疑問に完全に答えるに

は、真剣な考慮が払われねばならない。鍼灸治療は、社会的、経済的、文化的、またヘル

ス・ケアの観点からこれまでより一層精密な吟味を必要としている。技術上の平易さと、

鍼灸治療のプライマリ・ヘルス・ケアの適用の成功、とくに中国の農村での「はだしの医

者」その他の医療者たちの活動の成功の結果、素早い勢いで鍼灸治療が発展途上国に導入

・適用された。また、熱帯諸国では臨床経験をもつ外科医たちが、大小の別なくさまざま

の手術をおこなうなかで、はりの使用でもたらされる麻酔作用の効能を高く評価するに至

った。中国では、あらゆる外科手術の15〜20%が、はり麻酔下でおこなわれ、成功率は70

〜80%だという。

隣国日本での鍼灸治療の歴史は、今から1000年以上前の時代に遡る。鍼灸治療は前世

紀には殆ど見捨てられたが、この10年間、系統だった養成コースの実施や研究活動によっ

て、かなり関心が復活してきており、今日では12万の医者のうち6,000人が鍼灸治療を実

施しているといわれる。ョーロッパには18世紀から19世紀のはじめにかけて伝来されたが、

現代式鍼灸治療が真剣に、科学的に発展したのは、第2次世界大戦の終結以後である。鍼

灸治療のメカニズムとその効能を、現代の科学用語で説明する努力がつみ重ねられ、現在

では、はり麻酔と西欧の麻酔技術とを結合して外科手術がおこなわれている。アメリカで

は長い間実行されていたが、はりその他の中国の伝統的医学に対する関心は、中国とアメ

リカの間の交流の再開を待ってはじめて強まってきた。鍼灸治療をめぐってはいろいろ論

争がおこなわれた。一方ではその効能に対して途方もない要求がだされる、そのまた一方

で、科学的根拠の不足が批判された。いまでは、数カ国の発展途上国にも導入され、WHO

は、1976年以来中国で養成コースを組織してきた。相当数にのぼる西洋医学型医者が、は

りを実行している。プライマリ・ヘルス・ケアを行う場合に、はりが道具として潜在的有

効性をもつという観点から、職業的関心と熱意が高まっている。しかし、内科医は受け入

れについて、ある種の抵抗をもっているが、これまでのところ下背部痛、肩凝り、頚部痛

など筋肉や骨格に関連する病気の処置にたいしてはかなりの成功をみており、はり麻酔下

の外科処置も徐々に受け入れられている。従って適切な論理的説明や養成、研究施設の整

備があれば、近い将来にこれらの分野でも十分に受け入れられるだろう。

 ◎多様な適用性 目次  ホームペイジに戻る

WHO(世界保健機関)による地域セミナーのはじめから、鍼灸治療を臨床的に適用すれば、

種々な処置が可能だということは、明らかだった。ただ、鍼灸治療がよいと推奨されてい

た病気のいくつかについては、国々で意見が分かれた。鍼灸治療の適用が特別に禁忌とさ

れるものに、妊娠、腫瘍のある所に鍼をさすこと、皮膚伝染病の場合、心臓にぺ一ス・メ

ーカー(カーディアック・ペース・メーカー)がある場合が含まれる点は合意された。身

体のうち、とくに生命の維持に不可欠な器官に鍼をさすことは、どんな種類であっても、

明らかにリスクが伴う。過去の10年間に生理学、生化学、薬物学の進んだ研究からえられ

た知識と、鍼灸治療の分野で試みられ、得られた知識の一致、つまり伝統的な中国医学と

現代的な世界の科学との一致が、次第に促進された。たとえば、心臓の冠状動脈患者の60

0以上の例で、はりによる徴候緩和効果が80%を上回った。急性バチルス赤痢の645例では、

臨床徴候、徴候確認、排便培養結果の診断により、患者の90%が10日以内に治癒していた。

また、熱、炎症、痛みの調節にもかなり効力がある。現代医学の見地からすると、鍼灸治

療(灸治療)の主要な作用は人体の機能を調整し、人体のもつ免疫性、炎症治癒性、鎮痛

性、鎮痙性、鎮ショック性、鎮麻痺性能力を高めることで人体の抵抗力を増大するにある。

はり麻酔はすでに100以上の種類の手術で試みられており、その効果は20〜30種の通常の

手術では比較的安定しているとされる。一般的に、頭、首、胸部の外科手術で効果が大き

いとされており、また@サブトータル胃切除、脾臓摘出、Aトータル・ラリンジェクトミ

ー、Gエクトラ・コーポリアル循環下のCオーブン・ハート手術において満足な結果を示

している。中国では大規模な家族計画の実施とともに腹管結紮が、はり麻酔のもとで行わ

れ、80%は非常に良好な結巣を示したとされている。中国ではすでに2000万件以上の外科

手術が、はり麻酔のもとで行われている。はり麻酔のメカニズムの探求には、動物実験、

臨床研究ともに多数の実験が行われている。過去2〜3年間の実験のなかで、中国の科学者

たちは、内因性のモルヒネ様物質の断定、分離、抽出と、高度に活動的脳髄誘導剤を人工

的に合成する技術の開発に成功した。WHOのセミナーは、はり麻酔が、資格ある麻酔師の

治療上の武器として非常に価値があることを確認したのである。鍼灸治療についての一層

の探求、適用、調査が人びとの健康と福祉にとって重要であることは明らかである。

 ◎高度な養成基準  目次  ホームペイジに戻る

 鍼灸治療は医学の実際の一部として考えられるので、高水準の養成を明確にすることが

必要であるとともに、それが基礎科学者、プライマリ・ヘルス・ケアの内科医、医学専門

医、その他の健康保健関係者と補助職員たちそれぞれのニーズにこたえるものでなければ

ならない。このようにすれば、西洋医学の養成をうけた内科医が理論と実践の技術を学ぶ

のに3ケ月以上の養成は必要としないかもしれない。中国での3ケ月コースの卒業生は通常

300年来の基本点の確認と使用を学ぶ。その上で、通常の疾病の処理を理論と実際、さら

に、経絡と生命力の理論を含めて中国の伝統医学の理論を学ぶ。中国の医学教育制度は現

在中国当局のもとで再検討中であるが、基本的には中国の伝統医学と西洋医学の結合を保

証する二重トラック・システムをとることになるであろう。.伝統的医学の養成をうけた

医者は、病院で診療所で、特別分野で、またプライマリ・へルス・ケアの分野で、徹頭徹

尾へルス・ケアシステムに従事する。農村地帯で「はだしの医者」と呼ばれ、都市地帯で

は「赤い医学生」と呼ばれる保健労働者は、普通の風邪、インフルエンザ、皮膚病、神経

痛、座骨神経痛など一定数の病状の処置のため、鍼灸治療を学ぶ。WHOのセミナーでは、

養成期間中に、伝統的な中国技術ならびに理論を、病気の診断や処置に関して確立してい

る西洋医学のアプローチに結びつけなければならないという点で合意された。鍼灸治療を

安全で、臨床的に有用な方法として開発できるか否かは、国際的規模での情報の交流如何

による。現在では、数多くの障害がある。例えば、情報を浸透させる手段に限界がある。

鍼灸治療に関する資料は、「メドライン」のようなコンピューター化された基準的医学情

報には、時どきしか現れない。世界的な情報が、関心をもつ研究者たちが使用できるよう

に保管され、蒐集されているセンターがない。もう一つの重要な問題は、専門語の問題で

ある。ほとんどの医学部門では、専門用語は国際規模で基準化されている。鍼灸治療にお

いては、つぼの指定に対しても、数知れぬシステムがそれぞれの国で行われており、それ

以外の専門用語もさまざまに訳されている。この分野での研究のほとんどは中国で行われ

ているが、中国語以外の国語への転用のむづかしさのため、それらの資科に近づく事が極

めて限定されてしまう。この膨大な資料を主な西欧語に翻訳するという共同の努力はまだ

行われていない。

鍼灸治療の転用に関してもう一つの重大な障害は、この治療法を有効な業務としてうけい

れる事にたいする、多くの医学界の同僚たち、健康関連の専門家たちの懐疑主義や反目的

態度である。高水準の臨床倫理、業務を保障するため、そのような思いこみをしている人

たちを排除してはじめて、鍼灸治療を尊敬すべきものとして、他の国ぐにへの移入を促進

することができよう。WHOセミナーの結論は、入手可能の経験知識ならびに研究データを

蒐集し、広範にひろめる教育ブログラムが重要だということである。セミナーは、医療専

門家たちの不親切な態度を変えるとともに、一般大衆に、鍼灸治療の安全性、必要性と同

時に限度について教育するための特別プログラムの作成を勧告した。セミナーはまた、鍼

灸治療の調整について、一層精密な方針を作成するよう求めている多くの国ぐにの要請を

記録に止めるとともに、すでに設立されている国際機関がこのために重要な役割を果たし

うるであろうと助言している。WHO地域間セミナーは鍼灸治療が役立つ病気について、

暫定的リストを作成した。このリストは臨床経験に基づいたもので、必ずしも統制された

臨床研究によるものではない。また、特殊の病気が含まれているが、これは、鍼灸治療の

有効性の範囲を示すためではない。

○上部呼吸器系一急性副鼻腔炎、急性鼻炎、普通の風邪、急性扁桃腺炎

○呼吸器系一急性気管支炎、気管支喘息(子供の場合と複雑な合併症のない患者の場合も

っとも効果あり)

○眼の不調一急性結膜炎、中央部網膜炎、小児近視、白内障(単純なもの)

○ロの不調一歯痛、抜糸後痛、歯肉炎、急性ならびに慢性咽頭炎

○胃腸の不調一食道ならびにカーディアのけいれん、しやっくり、胃下垂、急性及び慢性

胃炎、胃酸過多症、慢性十二指腸潰瘍(痛みどめ)、急性十二指腸潰瘍(単純なもの)、

急性ならびに慢性大腸炎、急性細菌性赤痢、便秘、下痢、麻痺性腸閉塞

○神経系ならびに筋肉・骨格の不調一頭痛、偏頭痛、三叉神経痛、顔面麻庫(3〜6カ月内

の初期の場合)、卒中後の不全まひ、末梢神経病、灰白髄炎後遺症、(6カ月内の初期の

場合)、メニェール病、神経性胆のう機能障害、夜行性遺尿症、肋間神経痛、頚腕症候群

「肩こり」、「テニスによるひじ関節炎」、座骨神経痛、下背部痛、骨関節炎

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 ここ迄お読みいただいた方に、最後に贈る言葉で締めたいと思います。

・経験を越えることは出来ません。

・真実は一つ。