大文字 | 小文字 | ギリシア読み | 英語読み | ラテン文字 |
Α | α | アルプハ | アルファ(alpha) | A |
Β | β | ベータ | ビータ(beta) | B |
Γ | γ | ガンマ | ガンマ(gamma) | C,G |
Δ | δ | デルタ | デルタ(delta) | D |
Ε | ε | エ・プシーロン | エプサイラン(epsilon) | E |
大文字 | 小文字 | ギリシア読み | 英語読み | ラテン文字 |
Ζ | ζ | ゼータ | ジータ(zata) | Z |
Η | η | エータ | イータ(eta) | H |
Θ | θ | テータ | シータ(theta) | - |
Ι | ι | イオータ | アイオタ(iota) | I |
Κ | κ | カッパ | カッパ(kappa) | K |
大文字 | 小文字 | ギリシア読み | 英語読み | ラテン文字 |
Λ | λ | ラムダ | ラムダ(lambda) | L |
Μ | μ | ミュー | ミュー(mu) | M |
Ν | ν | ニュー | ニュー(nu) | N |
Ξ | ξ | クシー | クサイ・ザイ(xi) | - |
Ο | ο | オ・ミークロン | オマイクロン(omicron) | O |
大文字 | 小文字 | ギリシア読み | 英語読み | ラテン文字 |
Π | π | ピー | パイ(pi) | P,Q |
Ρ | ρ | ロー | ロー(rho) | R |
Σ | σ | シーグマ | シグマ(sigma) | S |
Τ | τ | タウ | タウ(tau) | T |
Υ | υ | ユ・プシーロン | ユープサイラン(upsilon) | V,Y |
大文字 | 小文字 | ギリシア読み | 英語読み | ラテン文字 |
Φ | φ | プヒー | ファイ(phi) | - |
Χ | χ | キー | カイ(chi) | X |
Ψ | ψ | プシー | プサイ(psi) | - |
Ω | ω | オー・メガ | オミガ(omega) | - |
アルファベットの起源をたどりますと、一番、むかしむかしのご先祖様の文字は 「フェニキア文字」に行き着きます。 フェニキア文字は「海洋民族フェニキア人」が発明し文字で、子音だけを表す表音文字でありました。 必ず母音を伴う言語であったので、わざわざ母音を書く必要がなかったのです。ギリシアでは、このフェニキア文字を少し改良して「線A文字」を作りましたが、 どうも上手くいかないので「線B文字」というものに更に改良しました。 小さな子供の落書きみたいな字です(^^;)
それでも使いにくくて、またまた改良します。そのときにギリシアでは必要がなかった「A,E,H,I,O,Y」を母音として使うようになり、 その他の文字も改良したり、作り出したりして出来上がったのが、上記のギリシア文字です。
アファベットという言葉の語源は最初の二文字「αβ(アルファ・ベータ)」です。
ローマ帝国を作ったラテン人は初めは文字を持っていませんでした。そして、このギリシア文字を改良して作ったのが、 現在使われているアルファベット(ラテン語ではエレメンタと言います)です。英語で使うアルファベットにはまだ不足している 文字があります(例えばルーン文字から作られたものなどが後に加わります)。また、最初は大文字だけで、 小文字は中世になって作られましたとさ。めでたし、めでたし。
星の名前は概ね明るい星から「α星」「β星」・・・と名前がつけられています。 中には明るさの順ではなくて、並んでいる順番に従っているものもあります。 バイエルという人がそうしたので「バイエル名」と言います。それでは星の数にとても足りないので、フラムスチードという人が 星座ごとに、赤経順に星に1から番号を振ったフラムスチード番号もあります。 現在では「バイエル名」が付されていない星だけフラムスチード番号が使われます。
日本語での星の表記は「こと座α星」とします。国際的な星の表記は星座の略号を使い 「α Lyr」と 表記されます。また、フラムスチード番号は3番です。正式に記載する場合には星座名はラテン語(こと座は[Lyra])なので、 「こと座の」という所属を表す「属格」と呼ばれる もので表記されます「α Lyrae」
それとは別に、昔から名前の付いた星もあります。それを「固有名」と言います。 これはギリシア語だったり、アラビア語だったり、 色々な起源があります。「αLyr」は「ベガ星」といます。織り姫さんの星ですね。