諺(ことわざ)で「三十六計(さんじゅうろっけい)逃げるにしかず」 と言う言葉があります。 色々と策をめぐらすより逃げてしまったほうが良いと言う意味。この諺のもともとは 「壇公(だんこう)三十六策、歩(に)グルオコレ上計(じょうけい)トナス」と 言うのが最初らしいです。これは戦で逃げてばかりいた壇公を批判したものであったと言うことです。
「三十六計」とは戦の仕方を後世の人がまとめたものですが、 日本人の戦の感覚とは違っております。一言で言いますと「戦わずして勝つ」が最上であるとされます。戦えば自分も傷つきます。 そのような勝ち方は褒(ほ)められた勝ち方ではなく最後の手段であると考えます。 故に一番悪い方法は「当たって砕けろ」という事になります。
頭で勝負するのが最上と考えているとも言えましょう。ではでは1つ1つに当たってみましょう。 あ!一つ諺を追加しておきます。生兵法怪我のもと(^^;
なるべく元となったお話で進めていきます。以下は目次。
- 1.瞞天過海 ・・・まんてんかかい
- 2.囲魏救趙
- 3.借刀殺人
- 4.以逸待労
- 5.趁火打却
- 6.声東撃西
- 7.無中生有
- 8.暗渡陳倉
- 9.隔岸観火
- 10.笑裏蔵刀
- 11.李代桃僵
- 12.順手牽羊
- 13.打草驚蛇
- 14.借屍還魂
- 15.調虎離山
- 16.欲擒姑縦
- 17.抛磚引玉
- 18.擒属擒王
- 19.釜底抽薪
- 20.混水摸魚
- 21.金蝉脱殻
- 22.関門捉賊
- 23.遠交近攻
- 24.仮道伐カク
- 25.偸梁換柱
- 26.指桑罵槐
- 27.仮痴不癲
- 28.上屋抽梯
- 29.樹上開花
- 30.反客為主
- 31.美人計
- 32.空城計
- 33.反間計
- 34.苦肉計
- 35.連環計
- 36.走為計