SETI@homeプロジェクトとは、プエルトリコにあるアレシボ天文台の電波望遠鏡で受信した データーを分割して、インターネットを通じ、貴方のコンピューターを利用して、 2年間の限定で、地球外文明探査の解析作業を行うプロジェクトの事です。
確か10年ほど前でしたかアメリカで、宇宙人探しのため多額の費用をかけたことがあったのです。 ところがその予算でも足りない金食いプロジェクトのため、計画は中に浮いたままだったのです。なにせスーパーコンピューターが物凄い台数必要なんですね。
そこで予算も出ない今は、天文台が計算を行うのを止め、 電波望遠鏡で受信したデーターを小さな時間に分割して、 世界中のパソコンの空き時間を利用すれば、解析作業が進められると気がついたのですね。 それでもcpu333MHzのパソコンで1ユニット解析に1日かかります。
地球の電波を他の星で受信しようとする場合、 すでにラジオやテレビなどの電波は発信されているので、 比較的近い恒星なら受信できる可能性があります。
また軍用に使うレーザー通信なら、内容はわからないまでも、 人工的な電波の特徴を示すはずだと考えて、電波望遠鏡で録音した電波を解析しようというわけです。
もう少し具体的には、 自然の電波は突然発生(波が急)しますが、人工の電波では波が緩や かに立ち上がる特徴があります。また素数の連続などを発信すれば、 そんな偶然な電波はまず無いですし(^^; これが繰り返されていれば、あやややや・・・というわけです。
「コンタクト」という映画がありますが、大体あれであると考えて良いと思います (カール・セーガン博士のコスモスという本の通り)。 映画では素数に重なって倍の周波数で入っていたデーターを解析したら 「ヒットラー」が演説していて「およよ?」となるわけですね(^^;
データーはフーリエ変換により解析されます。 プログラムはカルフォルニア大学バークレー校にあるものをダウンロード(注1)して使います。 基本的にはプロクラムは貴方のコンピューターが空いているときスクリーンセーバーとして 作動します。解析が終わると自動的に結果がインターネットを通じて送られ、次のデーターが 送られてきます(注2)。最初に起動さえすればあとはすることは殆どないようです。
(注1)解説では28800モデムで5分とありました。私は46667で繋いで約2分半でした。
(注2)やはり送受信に5分程度かかると書いてありました。
(2004年より、プログラムは、下記のBONICに移行しています。)1.少なくても32MBのメモリーとハードディスクに 10MB以上の空きを持つコンピューターであること。
2.インターネットへの接続環境があること。
3.OSは現在のところWIN系、Mac系、UNIX系であることが必要です。
解析作業や結果などの送受信は自動的に行われます。 作業・送受信は一部手動に変更することも可能です。例えば作業はバックで作動しつづける ようにも出来ます(RAM64M以上必要)し、送受信は許可制にすることが出来ます。
解析により地球外文明が見つかった場合には、世界中の研究者による確認作業が行われ、 確認できた時点で各国政府・報道機関に所定の手続きどおり通知されるとの事です。またその解析に貴方のコンピューターがかかわっている場合は、要望があれば 貴方の名前は共同発見者リストに加えられるであろうとの事です。
今私の場合は7時間で15%まで進みました。CPU K6-2 333MHz で RAM194Mで この早さですから。早くするにはスクリーンセイバーで使わないで、 プログラムとして起動してタスクバーなどに格納し、スクリーンセイバーを「模様無し」で 使うと2〜3倍の速さが得られるみたいです。現在日本は5位ガンバロウ(^^; 火星人もやってるみたいだし(^^; だって所属国の一覧に国名が「MARS」ってなってる(^^;
2004年6月22日から、SETI@home/BOINC というシステムになりました。SETI@home/BOINCが順調に動き、かつ、ほとんどのプラットフォーム向けのSETI@home/BOINCの版が使えるようになったら、 従来のSETI@home用のデータサーバを停止するそうです。この時点で、SETI@home/BOINCに移行することが必要になります。 詳細はSETI@Home日本語情報ページのBONICへの移行を ご覧ください。
- SETI@Home
(どの区域を計算しているか表示するソフトなどがあります。)
- SETI@Home日本語情報ページ(関連情報なども)
- SETI@Homeについての日本語訳