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vol1.スラン
ジャンル | SF |
作者 訳者 |
A・E・ヴァン・ヴォクト 浅倉久志 |
出版 | 早川書房 |
初版 | 昭和52年4月15日 |
story
人の心が読める新人類「スラン」。その特殊能力ゆえに人類に忌み嫌われ迫害を受けて
いる中で、スランの少年、ジョミー・クロスは9歳の頃から貧民街で息を潜めて生きてきた。
両親を殺した秘密警察やスラン殲滅政策をとる連邦政府の指導者を憎みつつも、人類との
共存の道を模索しながら自身の成長を待ち続ける。彼は成人したスランの能力と、やがて
受け取るはずの父の遺品に自分の未来を託していた。
SF小説はほとんど読んだことがありません。だからこの作品もまったく知りませんでした
が、50年以上も前に雑誌で掲載された有名な小説だとか。読み終えると、その事実に愕
然とします。とても新鮮な内容です。物語の中に登場する乗り物や科学兵器の概念を違
和感なく受け入れて読み進められるんです。
でも『SF小説』と強く意識せずに思い返してみると、宇宙船が飛来したり究極の兵器で
敵を倒す派手な場面よりも、圧倒的に不利な場面で相手の様子をうかがいながら話術を
駆使して危機を回避する心理戦のシーンが強く印象に残っています。人の心が読めるス
ラン側の視点で物語は綴られていますが、その能力の裏をかくような手段で策を講じる
敵との駆け引きが見ものです。
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