流  あ
局  る
に  日
限  の
り  一
て  句







    〜あなたの麻雀経験お待ちしてます。一句もお寄せください〜    別宅 雀鬼部屋

国士炸裂! 熱く長い一夜の物語

初めての麻雀オフ会。開始は午後10時30分.
しかし序盤は決して熱くはなかった。
集まったのは織嬢、内線氏、F氏、雀姫嬢、雀鬼、げろたん氏の6人となったが、
織嬢はコンピュータゲームでの体験のみ.
F氏に至っては10年ぶりの対局とのこと.
先着した織、内線、F、雀姫の4名は
あくまで「練習」ということでまず始めることにした.
雀則はアリアリ。およそ2時間かけた結果は以下のとおり。

F>織>内線>雀姫
雀姫 内線
+2.8 +26.6 −30 −19


なにゆえ得点に小数が混じっているのか?
なぜすべてを足しても0にはならないのか?
疑問はいろいろ浮かんでくるが、
はっきりしていることは1つ。
「点棒を数えることに慣れた人間がいない.」
あとからやってきた雀鬼もげろたん氏も同様である。

そこで無理をせずに符計算は外し
役を単純に数えて点数を算出することにして
本格的に対局を始めることとなる.
時間はすでに午前1時.
このとき雀鬼は始発まで2,3局打てるかどうか
といった軽めのお遊びになると思っていた.



********************************第1局 静かなる序章

 内線>雀鬼>F>げろたん
   F 雀姫 内線 雀鬼 げろたん
-14 +36 -1 −21

織嬢が帰宅し、雀姫嬢が休み
雀鬼とげろたん氏が入って対局を始めたが、
流れは非常に淡々としていた。
流局も起こらず、親を維持することもなく、満貫以上の役も発生しない。
サクサクと牌がめくられてゆくだけである.
ゲームがスピーディに進むのはいいが、あまりに淡白な流れに
拍子抜けする5人であった。




***********************************第2局 コツコツ貯め込む内線&F

 内線>>雀鬼>雀姫>げろたん
   F 雀姫 内線 雀鬼 げろたん
-14 +36  -1  -21
+31 −27  +4  -8
+17 −27 +40  −1  −29

アリアリで始めたとはいえ、大負けすることを警戒したためか焼き鳥の設定は外してゲームはスタートしていた.
しかし1局めのあっさり加減に気を許したメンバーは、胡椒に手をのばすように焼き鳥の設定を追加した。
それでもまだ2局は大きな動きが現われない.
2抜けということで戦線から外れた雀鬼は屈しのぎに4人に話しかけるが、
メンバーの口数は少なかった.
ブツブツと独り言をもらす独り言をもらすF氏。
眠たげにゆったりと牌をつかむ雀姫嬢.
押し黙ってゲームに集中するげろたん氏&内線氏。
緊張感はあるが静かな対局が続く.

2局終了時にプラスとなっているの内線氏&F氏.
とはいえ、まだまだ誰にでもトップをつかめるチャンスが残されていた。




**************************************第3局 げろたん 焼き鳥に泣く

 F>内線>雀鬼>雀姫>げろたん
   F 雀姫 内線 雀鬼 げろたん
-14 +36 −1 −21
+31 −27 +4 −8
+51 +14 −5 −60
+68 −13 +40 −6 −89

ようやくメンバーのエンジンがかかったのか、
ドラを絡めた満貫、ハネ満がポツポツ出始めた第3局.
流れるかと思うハイテイで
上がってしまう雀士さえ出たのである。
ゲームに動きが出てきたことに心地よい刺激を感じるメンバーであるが、
その余波をモロに受けたのはげろたん氏であった。
初の焼き鳥となり痛恨の−60。
トップ争いからはかなり遠ざかった感が否めない.



************************************第4局 雀鬼 トップ争いに名乗り

 F>雀鬼>内線>雀姫>げろたん
   F 雀姫 内線 雀鬼 げろたん
−14 +36 −1  −21
+31 −27 +4  −8
+51 +14 −5 −60
−11 −22 +33   0
+57 −13 +18 +27  −89


一度休むと勘が鈍るのか、2着と交代して戦線復帰した局は誰もが苦戦を強いられていた.
トップ争いを展開していた内線氏も例外ではない。
焼き鳥が発生したおかげで前回おいしい思いをしたF氏も第4局は息が上がりぎみ.
機を狙っていた雀鬼はチャンスを逃さなかった.
そしてげろたん氏も意地を見せた.
総合点ではいまだトップのF氏ではあるが、雀鬼と内線氏の順位は入れ替わる.



**************************************第5局 Fのスタミナ徐々に低下

 内線>F>雀鬼>雀姫>げろたん
   F 雀姫 内線 雀鬼 げろたん
−14 +36 −1 −21
+31 −27 +4 −8
+51 +14 −5 −60
−11 −22 +33
−15 −46 +49 +12
+42 −59 +67 +39 −89


終始真剣な面持ちの内線氏には気迫があった。
焼き鳥といかないまでも、雀姫をハコにしF氏を蹴散らし
一気にトップに踊り出たのである.
一方空が白み始めた第4、第5局あたりから、人知れずF氏に不運が訪れていた.

対局が始まって早や7時間強.
F氏だけが一度も休むことなく対局を続けている。
戻ってから多少調子を落とすとはいえ、
戦線離脱した雀士はみな仮眠をとり多少でも体力・集中力を回復させていた.
しかしF氏だけがその恩恵をこうむっていなかったのである.
本人はさほど疲労感を感じていなかったが、
その差は如実に戦績に現われてゆくこととなる.



**************************************第6局 意外な交代劇 内線氏の没落

 雀鬼>F>雀姫>内線>げろたん
   F 雀姫 内線 雀鬼 げろたん
−14 +36 −1  −21
+31 −27  +4  −8
+51 +14 −5 −60
−11 −22 +33   0
−15 −46 +49 +12
−18 +70 −81  +29
+24 +11 −14 +39 −60


5人の中で最も長考をするのは雀姫であった。
しかも悩んだあとの捨て牌で振り込んでしまうことの多い彼女であった。
眠たげな動作も手伝って、少なくともF氏と雀鬼は彼女を見くびっていた.
そんな雀姫が本性を見せ始めた(?)のが第6局である.
突如牙をむいた彼女はげろたんと共に
連勝街道をひた走った.

終わってみれば終局間際にかろうじて1度上がったF氏が3着.
トップだった内線氏は一度も上がれないという
屈辱の焼き鳥を食らうこととなる.
上家のげろたんと雀姫がコンビ打ちをしたのではないかと思われるほど、
見ていて恐ろしい好転ぶりの2人であった。



************************************第7局 華麗に舞う!! 姫の役満

 雀姫>雀鬼>F>内線>げろたん
   F 雀姫 内線 雀鬼 げろたん
−14 +36  −1  −21
+31 −27 +4  −8
+51 +14 −5 −60
−11 −22 +33   0
−15 −46 +49 +12
−18 +70 −81 +29
−14 +65 −43 −8
+10 +76 −57 +31 −60


雀姫は酔拳ならぬ睡拳の使い手か?
はたまたターボエンジンのごとく加速するまでの時間が長いのか?
そろそろお開きしようと雀鬼が提案する頃
姫は決定打となる一撃を放つ.
始まったばかりの東場で、内線氏が白を捨てる.
「あ、それは…」微笑む彼女が倒してゆく手牌は国士無双を形成していた.

『マジかよ!』

皆が思った.白はF氏も雀鬼も持っていた.
もう一巡していれば2人とも出していたであろう。
第7局は、内線氏がハコテンとなり終了する.
恐るべし雀姫.哀れなり内線氏.



*****************************第8局 内線巻き返すも プラスには転じず

 雀姫>雀鬼>F内線>げろたん
   F 雀姫 内線 雀鬼 げろたん
−14 +36 −1  −21
+31 −27  +4  −8
+51 +14 −5 −60
−11 −22 +33   0
−15 −46 +49 +12
−18 +70 −81  +29
−14 +65 −43  −8
 +6 −23 +32  −15
+16 +53 −25 +31 −75


ラストの半荘は内線氏の意地の勝利と言えるだろう.
トップの座から自分を蹴落とした姫に一矢報いて
ゲームを終えた.

対局を始めてすでに12時間以上、午前11時過ぎ。
妻子が家に待つげろたん氏と、夕方に用のある雀鬼がギブアップしなければ
さらにゲームは続いていたかもしれない.
熱い一夜の結果は

1位雀姫+53 2位雀鬼+31 3位F氏+16 
4位内線氏-25 5位げろたん氏-75

となっている。
(2000.11.26 雀鬼:記)


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