●ゲームの種類1 アクションゲーム

自分がプレイしたゲーム、興味のあるゲームを人に伝えるときに、
あなたはどんな表現で説明しますか
相手がとてもよくゲームを知っているなら
タイトルを言うだけでも十分かもしれませんが、
「○○から発売された格闘もの」
「○○から出た落ちものパズル」というように
メーカー名とジャンルを言って
おおよそのゲームのイメージをつかんでもらうこと、多くありませんか

ゲームのジャンル分けはあまりはっきりと境界線をひくことができません。
ジャンル分けしにくい内容が非常に多くなりましたし、
人によって分類する基準がかなり違ってもいるようです。
けれど、それでもジャンル分けは
膨大な数のゲームを仕分けるために大切な目安だと思います。
ですからここで私が考える汎用的なジャンルとその基準などを
1種類ずつお話していきます。

というわけでまず最初にあげたいのは、アクションゲーム。
これがファミコン時代のゲームの「ピコピコ」という音を
最もストレートに連想させるジャンルであると思います。
プレイヤーが操作するキャラクターの手足などを動かして
ゲームを進めていくタイプです。

次々と現われる敵キャラを蹴ったり殴ったりして倒しながら
ステージクリアを目指すのがオーソドックスなスタイル。
各ステージの最終地点には、今までに現われたキャラよりも強い
「ボスキャラ」が待ち構えており、
これを倒すことでめでたくステージクリア…
となるのが大半のゲームのシステムになっています。
プレイヤーが操るキャラは人間であるとは限らないので
爪で引っかいたり尻尾を振り回したりと
その行動パターンはいろいろ。
剣やムチ、ハンマーといった武器を使ったり
途中で変身して攻撃法方が変わったり…
とゲームによって行動パターンはいろいろですが、
プレイヤーがコントローラから入力する指示に鋭く反応して
キャラがさまざまな「動き」を見せてくれるものが
アクションゲームであるとも言えます。
ですから他のジャンルよりも比較的主人公キャラが
大きく描かれているものが多いです。

ファミコン・スーパーファミコンの時代には
プレイヤーキャラが横方向に進みながら
ジャンプやふせなどで敵の攻撃や障害物をよけてゆく
「横スクロールアクション」が山ほど発売されました。
背景が一方向にスクロールすることで、
キャラが前進・後退していることを表現するタイプです。
『スーパーマリオブラザース』のシリーズが
この時代に最も有名なアクションゲームと言えるでしょう。

その後、NINTENDO64、プレイステーション、
セガサターン、ドリームキャストなどの新しいハードが発売されると、
ゲーム全般のグラフィックが3D表現をする傾向に
どんどん加速がついてゆきました。
奥行きのある立体的なフィールドでキャラたちが自由に動き回れる
『3Dアクション』ゲームがたくさん発売されています。
今では3D表現であること自体はそれほど珍しくなくなってしまったので
いちいち『3D〜』とつけることも少なくなってきたようですが…。

3Dアクションのゲームは
基本的にプレイヤーキャラの背中を見るように後ろから、
またはフィールド全体を斜め上から見渡すような
視点でプレイするものがほとんどです。
単に近づく敵を倒すだけでなく、
いろいろなポイントへ移動したり好きな行動がとれるようになりました。
平面的な画面が主流の時代とは別の楽しみ方が増えましたが、
あれこれできる代わりに、
「どこに向かって何をすべきか」という
ゲームの目的は薄れてしまったかもしれません。
ボスが待ち構える場所がわからず右往左往したり、
人によっては画面を見ているうちに
乗り物酔いに近い『3D酔い』を起こすこともありました。
視点が切り替わったり、画面が激しく回るような演出は
ほどほどにしないと、人間の方がついていけないようです。

ちなみに、背景に奥行き感を出しつつも、
以前のように一方向に進むアクションゲームも健在です。
『クラッシュバンデグー』や『ドンキーコング64』
小さい子にはこういったタイプのゲームの方が馴染みやすいでしょう。
                   (2000.10.9)

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