●ゲーム機の特徴って?

ここまでゲーム機の話をしてきましたが、
コンピュータゲームはコンピュータを使ったゲームです。
なにもゲーム機じゃなくても
携帯電話やパソコンでも遊べるゲームはあります。
特に携帯で遊べるゲームって手軽ですよね。
ちょっとした時間つぶしに最適です。
パソコンも、派手な動画が挿入されたゲームが続々発売されています。

ゲーム機は特にグラフィックの描画能力を中心に強化した仕様が
設定されています。
…といっても、そんなの外から見たってよくわからないですよね。
けれどゲーム機には、明らかに「ゲーム機」だと判別できるものが
標準装備されています。コントローラです。

コンピュータを利用するために最低限必要なものが3つあります。
コンピュータ自身と、コンピュータが行ったことを確認するもの
普通はディスプレイです)、
そして、ユーザーがコンピュータに命令を与える入力機器です。

パソコンなら、普通はアルファベットや数字やひらがなが表記された
キーボードとマウスが入力機器に当たりますが、
ゲーム機には十字の形をしたボタンや、
AとかBとか○とか×とかの記号がついたボタンが
コントローラについてますよね。
携帯ゲームの場合は、本体にそういったボタンがついています。
それでコンピュータにユーザーの意思を伝えるんです。
ゲームでは言葉を入力するよりも、キャラを動かしたり
コマンドを選んだりすることがほとんどなので、
こういった形状が定番になっています。

コントローラはプレイヤーが思うようにゲームを
進められるかどうかを左右する重要な道具です。
ハードごとにその形状は違ってはいますが、
ファミコンの時代から比べると、
ほぼ共通して進化してきた点が2つほどあげられます。
1つはテレビゲーム機のコントローラは
大きくなってきたことです。
さらに握りやすいように立体的なつくりにもなってきました。
これは少なくとも中学生以上の成長した人の手の大きさを
想定して作られているようです。
小さな子にはちょっと持ちづらく、重いコントローラもあるように思います。

もう1つはボタンが増え、
方向キー・方向ボタンの入力判定がより細かく設定されていること。
AV機器や電子レンジ、家庭用のFAXなどは
少ないボタンで複数の機能を果たす方向へ進化してゆきますが、
ゲームは瞬時の入力が命。
できるだけ多くのボタンに機能を振り分けて、
少ない入力回数で目的の行動を果たしたい場面が多いのです。
これは、より複雑なシステムのゲームが増えてきた証拠でもあります。

ちなみにノーマルなコントローラは、
どんなゲームでも使いやすいように作られていますが、
特定のゲームにフィットした
銃やハンドル型のコントローラも
いろいろ発売されてきました。;
格闘やシューティングゲームが全盛だった時代には
ゲームセンターのマシンと似たコントローラがたくさんありましたね。
入力機の変り種と言えば
NINTENDO64の『ピカチュウ元気でチュウ』で使う音声入力機があります。
最近はゲームボーイの『コロコロカービィー』で
ハード全体を使う入力方法が開発されました。
独自のセンサーを使ってゲーム機自体を傾けたりフライパンを返すような動きをすると
画面チュウのカービィーが転がったり、跳ね上がったりするのです。
さらに、昔は『ファミコントレーナー』というスポーツを疑似体験するゲームで
床に敷くマット状の入力機が発売されました。
今で言えば『ダンスダンスレボリューション』などで使う
足で踏むコントローラです。

ボタンを押す以外の入力方法は、
これからもどんどん開発されることでしょう。
でも、どこまでいってもゲームと言ったら
右手でボタンを押して左手で方向を決める
おなじみのコントローラのスタイルはハードやソフトが変わっても
「ゲームらしい動き」の典型であり続けることでしょう。
(2000.9.22)

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