第56回定期演奏会

2011年9月11日(日)
13:30開場、14:00開演
茅ヶ崎市民文化会館大ホール
主催:茅ヶ崎交響楽団、(財)茅ヶ崎市文化振興財団

 指揮 小森 康弘

ブラームス 大学祝典序曲
モーツァルト 交響曲第39番
ブラームス 交響曲第4番
(アンコール)エルガー エニグマ変奏曲よりニムロッド

ご挨拶

 東日本大震災で被災した皆様には心よりお見舞い申し上げます。一日も早く復興されることをお祈りしています。
 本日は、茅ヶ崎交響楽団第56回定期演奏会にご来場いただきありがとうございます。
 私たちは、3月に予定しておりました第55回定期演奏会の公演を震災の影響などにより中止いたしました。お客様および関係各位に多大なご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。
 今回の演奏会を開催させていただくことができますのは、お客様、関係者、市民の皆様のご理解とご支援の賜です。ありがとうございます。
 本日9月11日は、3.11東日本大震災の6ヶ月目、9.11米同時テロ事件の10年目にあたります。私たちの演奏が東日本そして世界へ、明日への希望と平和につながることを祈念します。
 今回の演奏会では東日本大震災で被災された皆様のための義援金を受け付けています。お預かりした義援金は日本赤十字社を通じて被災地に送ります。ご協力をお願いいたします。
 どうぞ、ごゆっくり演奏会をお楽しみ下さい。
             茅ヶ崎交響楽団 団長 吹谷一徳


<指揮>小森 康弘  yasuhiro KOMORI


  栃木県宇都宮市生まれ。宇都宮大学教育学部音楽科および東京藝術大学音楽学部指揮科首席卒業、同大学院修了。
 2004年4月には世界的指揮者、クルト・マズアによるマスタークラスの受講生に抜擢され、指導を受けた。同年6月、首席卒業生による芸大定期『新卒業生紹介演奏会』に出演、芸大フィルハーモニアを指揮する。また2004年、05年ウィーン夏期音楽セミナーに参加。成績優秀者としてファイナルコンペティションに出場、第3位を受賞した。2006〜07年、ウィーン国立音楽演劇大学オーケストラ指揮科に留学。その後ドイツのミュンヘンに拠点を移し、バイエルン放送交響楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団において研鑽を積んだ。
 指揮を小林研一郎、故・佐藤功太郎、松尾葉子、田中良和、小田野宏之、ハンス=マルティン・シュナイト、ウロシュ・ラヨヴィッツ、故・エルヴィン・アチェルの各氏に師事。
 これまでにウィーン・プロ・アルテ・オーケストラ、ウクライナ国立ルガンスク・フィルハーモニー管弦楽団、東京ユニバーサルフィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団、瀬戸フィルハーモニー交響楽団、N響メンバーによるアンサンブル等、国内外の多数のオーケストラを指揮するほか、数々のオペラ公演に副指揮者、音楽スタッフとして関わっている。現在、東京音楽大学指揮科助手。

演奏曲目について

ブラームス(1833-1897) 大学祝典序曲Op.80(1880)

  ブラームスは1879年、ドイツのブレスラウ大学から名誉博士号を授与され、その返礼として1880年夏に「大学祝典序曲」を作曲しました。楽しい四つのドイツの学生歌が取り入れられ、陽気で楽しい中にもアカデミズムの威厳を感じさせます。
 遠くから近づく学生たちの行進のようにヴァイオリンにより静かに始まります。それが次第に強まり、金管により朗々と1番目の学生歌「我等は立派な校舎を建てた」が表れます。続いて、抒情的な2番目の学生歌「国の親父」がヴァイオリンで演奏されます。ここでテンポは速まり、3番目の学生歌「新入生の歌」をファゴットがスタッカートで吹き始めます。この最もユーモラスな歌で曲は最高に高まります。このメロディは文化放送などの「大学受験ラジオ講座」のテーマに使われ、なじみだった方も多いのではないでしょうか。最後に4番目の学生歌「だから愉快にやろうじゃないか」が高らかに演奏され歓喜の歌声とともに終わります。

モーツァルト(1756-1791) 交響曲第39番k.543(1788)

  1788年に6週間の短期間で作曲された最後の3つの交響曲のうちの一つです。この39番は3つの中で最も優美な雰囲気を持っています。随所に感じられる翳りも魅力的です。40番の「哀しみ」、41番の「風格」と比べるとインパクトは弱いのですが、典雅で幸福感に満ちた魅力を持っています。

第1楽章    フォルテで明るい序奏が始まります。ティンパニの付点音符による壮大なイメージのあとヴァイオリンによる下降音型で天使が舞い降りるようなイメージです。主題は3拍子のアレグロで、「歌うアレグロ」と呼ばれます。序奏部の緊張感の後に、晴れやかに響きます。憧れに満ちた純粋な明るさの中に、そこはかとない翳りが漂います。その後、和やかな主題が出てきます。短調と長調が交錯し明るいのに哀しくなる雰囲気が魅力的です。

第2楽章    弦楽器だけの優美な主題で始まります。木管が入った後一気に短調となりフォルテの主題が表れます。最初の穏やかな主題との対象が印象的です。何度か繰り返されていく中で短調の部分はさらに激しくなっていきます。最後は、最初の穏やかな主題が戻り安らかに終わります。

第3楽章    力強く堂々とした主題で始まります。そして弦楽器の優しいメロディが応答します。中間部ではクラリネット2本の旋律が魅力的です。この曲の編成はオーボエの代わりにこの時代の新しい楽器クラリネットを採用しています。分散和音の伴奏の上で穏やかに歌いシンプルだけれども美しさに溢れています。それをフルートがエコーのように受けます。その後に続くヴァイオリンの憂いをはらんだような旋律も魅力的です。

第4楽章    軽やかなフィナーレです。ヴァイオリンだけで軽やかに始まりすべるように進んでいきます。この主題が繰り返されるうちに編成は大きくなっていきます。この主題の最初の部分「タタタラタタタン」は全曲に渡って使われます。力強い部分と軽快な雰囲気とが交錯します。時々出てくる休符もハッとさせます。最後まで軽やかさと疾走感を失わず,「タタタラタタタン」を2回繰り返して突然終わります。


ブラームス(1833-1897) 交響曲第4番Op.98(1885)

     ブラームスは4つの交響曲を書いています。そのどれもが名曲です。この第4番は、結果的にブラームスの最後の交響曲となった曲ですが、全曲に渡って「晩秋」「夕陽」「諦観」といった枯れて悟ったような雰囲気があります。センチメンタルでロマンティックな香りが漂う一方、第2楽章では教会旋法を使い、最終楽章がパッサカリアという古い時代の変奏曲の形を取っているのも独特です。ブラームスの交響曲の中では唯一ティンパニ以外にトライアングルが使われています。

第1楽章    ヴァイオリンのため息をつくような主題で始まります。下降と上昇の音型が交互に出てくるシンプルだけども心を捉える魅力的なメロディです。この主題は、緊張感を高めながら展開されて行きます。続いて木管楽器でタンゴのリズムのような主題が表れます。そして、このリズムの上に柔らかなフレーズがチェロとホルンに出てきます。弦楽器のピツィカートに続いて、ヴァイオリンが高音から優しく下りて来るような滑らかなメロディを演奏します。この後もなごやかな雰囲気が続きます。そして、一瞬最初に戻ったような感じになりますが、その後転調が始まり、次第に緊張した雰囲気になります。最後は強烈で切迫した雰囲気となり、暗い情熱を持った響きの中で終わります。

第2楽章    ホルンと木管楽器の特徴的な主題で始まります。この「ミーミーファソ、ミーミーレド」という音の動きはフリギア旋法という古い教会音楽の音階に基づいています。その後、この主題は、他の楽器に引き継がれていきます。この主題が演奏されている間にいろいろな対旋律も出てきます。その中ではクラリネットの優しいメロディが印象的です。続いて、ヴァイオリンが情緒たっぷりと歌います。続いて、チェロにより表情豊かな主題が出てきます。最後はホルンにより最初の主題が出てきて消えるように終わります。

第3楽章    スケルツォに相当する楽章です。ベートーヴェンのスケルツォは3拍子ですが、この楽章は2拍子です。またベートーヴェンほどの熱狂的な激しさはありません。全楽器で強烈に下降してくる主題で始まります。この楽章で初めてトライアングルが出てきます。ピッコロも入っていますので、最も華やかな響きのする楽章です。これがいろいろと変奏され、新しいフレーズも加えて盛り上がっていきます。ヴァイオリンに表れる主題は穏やかでのびのびとした感じです。最後はティンパニがリズムを刻む中で盛り上がり、そのまま力強く終わります。

第4楽章    壮大で情熱的な楽章です。パッサカリアと呼ばれる変奏曲風になっています。管楽器により始まる主題は、ミーファーソーラー・・・と上昇していく単純なものですが、これが様々に変奏されます。弦楽器のピチカートに引き継がれ、チェロのピチカートに木管楽器の柔らかい旋律が重なり・・・、30変奏もあるのでここには書ききれません。フルートの印象的なソロやトロンボーンのコラールもあります。また一瞬冒頭のテーマに戻ったりします。最後はだんだんとテンポが上がって激しく高潮し情熱的に終わります。




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