第54回定期演奏会

2010年9月12日(日)
13:30開場、14:00開演
茅ヶ崎市民文化会館大ホール
主催:茅ヶ崎交響楽団、(財)茅ヶ崎市文化振興財団

 指揮 小田野 宏之

モーツァルト 「フィガロの結婚」序曲
モーツァルト 交響曲第40番
チャイコフスキー 交響曲第4番
(アンコール)チャイコフスキー 「眠れる森の美女」より「ワルツ」


<指揮>小田野 宏之  hiroyuki ODANO


  横浜生まれ。1980年東京芸術大学音楽学部指揮科卒業。1983年同大学大学院音楽研究科修了。大学在学中、指揮法を金子登、渡邉暁雄、ピアノを水谷達夫、フルートを川崎優の各氏に師事。1983年より1985年まで、国際ロータリー財団奨学生としてウィーン国立音楽大学へ留学。指揮法を O.スウィトナー、P.シュヴァルツ、ピアノを R.ハインツェ、オペラ伴奏法を H.ゲルツの各氏に師事し、研鑽を積む。

 1982年第17回民音コンクール指揮の部第3位入賞、同時に「斎藤秀雄賞」受賞。1984年オランダで行われた第1回キリル・コンドラシン国際指揮者コンクールに於いて第2位入賞。アムステルダムのコンセルトヘボウ大ホールに於いてオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団を指揮してヨーロッパにデビューを飾る。

 留学中よりオランダ放送交響楽団、オランダ放送室内管弦楽団にたびたび客演し、演奏会のほか放送用の公開録画・録音を数多く指揮。また1986年2月には北オランダのフリスク管弦楽団定期演奏会に日本人として初めて登場し、成功を収めた。最近は南西ドイツフィルハーモニー管弦楽団への客演も回を重ね、2007年2月にはピアニスト急遽変更のアクシデントの中、イタリアとスイスでの演奏会を大成功に導いた。2010年3月にはチェコのピルゼン放送交響楽団に招かれ定期演奏会を指揮している。

 国内では全国各地の主要オーケストラを指揮するほか、1985年より1988年まで牧阿佐美バレエ団指揮者として全ての公演を指揮する。また1991年に横浜で「コシ・ファン・トゥッテ」を指揮して以来オペラ公演にも積極的に取り組み、バレエ、オペラの分野でも高い評価を得ている。吹奏楽では東京佼成ウインドオーケストラとの共演も多く、定期演奏会の指揮をはじめ、特に邦人作品のCDは各方面より絶賛されている。

 1989年大阪センチュリー交響楽団設立の際は、楽員オーディションの審査やオーケストラのトレーニングに尽力し、同交響楽団指揮者として1992年3月まで活動。1995年より2002年まで広島交響楽団正指揮者をつとめ、定期演奏会をはじめさまざまな演奏会を数多く指揮し、広島交響楽団の発展に大きく寄与した。2002年9月にはNHK交響楽団定期演奏会に合唱指揮者として参加、シャルル・デュトワ指揮によるシマノフスキーの「スターバト・マーテル」とオペラ「ロジェ王」の本邦初演成功の一翼を担った。

 上記の他これまでに札幌交響楽団、群馬交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティフィルハーモニック管弦楽団、東京都交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団などに客演。その誠実な指揮ぶりと豊かな音楽性は高く評価されている。

 現在大阪音楽大学特任教授及び東京芸術大学非常勤講師として、後進の指導にもあたっている。

演奏曲目について

モーツァルト(1756-1791) 「フィガロの結婚」序曲(1786)

  モーツァルトの代表的なオペラの一つ「フィガロの結婚」は、世界中で上演され多くの人々に親しまれています。1786年に作曲されその年の5月にウィーンで初演されました。
 序曲は明るく陽気な曲で、コンサートでもよく演奏されます。 わくわくとした気分で始まり、主役のフィガロが登場したかのように元気に爆発します。中間部ではおどけたファゴットに続きヴァイオリンとファゴットで少しのんびりしたメロディも楽しめます。そして最初のメロディが繰り返され、元気いっぱいで終わります。

モーツァルト(1756-1791) 交響曲第40番ト短調k.550(1788)

  モーツァルトは最後の3つの交響曲を1788年に書いていて、「最後の3大交響曲」と呼ばれています。この40番はその中の1曲で、モーツァルトの数少ない短調の交響曲2曲のうちの1曲です。いつどこで初演されたかはわかっていません。
 文芸評論家の小林秀雄が「疾走するかなしみ」と評したとおり強く深い哀しみが美しい音楽になって聴衆を包んでくれます。

第1楽章    ヴァイオリンで演奏される「ため息」の音型と言われるテーマで始まります。一度聞けば覚えてしまうほどインパクトの強さを持っています。筆者は高校生の頃に聴いて感動したシルヴィ・バルタンの「哀しみのシンフォニー」を思い出します。そして、少しだけほっとするようなメロディが現れます。

第2楽章    ゆっくりしたテンポで旋律のリズムが明瞭ではなく、切れ切れのフレーズが続き不安を感じさせてくれます。

第3楽章    メヌエットですが,楽しい舞曲などではなく,ト短調の深い悲しみに満ちた表情を持っています。中間部は,対称的に美しくなめらかな長調のメロディに少し安心します。

第4楽章    圧倒的な哀しみです。決然とした分散和音で始まり、急速なテンポで駆け上っていくテーマ、フォルテで激しく続くドラマチックな分散和音、不安感を高める半音の動き、さらに切迫感を高め、めまぐるしく転調しながら激しい緊張を作りだし、そのまま終わります。


チャイコフスキー(1840-1893) 交響曲第4番(1877)

     イタリアのヴェニスに滞在していた1877年に作曲され、1878年2月10日、サンクトペテルブルクにて、ニコライ・ルビンシテインの指揮で初演されました。
 特別に神経質で感情過多でありながらも重厚かつ華やかさも持つこの交響曲はチャイコフスキーにとって一番ヒットした曲の一つだと言われています。
 チャイコフスキー自身はこの曲に強い標題性があることを告白しており、その方面からの解釈がなされています。第1楽章が非常に暗く病的であり、感情過多です。第2楽章は寂しさと夢(この夢とは友人モデストによると男性との関係を描いていると言います)、第3楽章は酒に酔った農民達の踊りの気分を描き、第4楽章は運命に対する勝利を描いています。

第1楽章    冒頭のホルンとファゴットのファンファーレは運命の警告を意味し、曲の中でも金管楽器の強奏で容赦なく飛び出してきます。そして全曲に現れます。次にヴァイオリンとチェロによるメランコリックな美しいメロディが現れ、徐々に盛り上がり悲劇的なクライマックスを迎えます。

第2楽章    最初にカンツォーネを思わせる長いオーボエのソロから始まります。オーボエ奏者にはもってこいのソロで高度なブレスコントロールが求められます。中間部ではクラリネットとファゴットにより少し明るく楽しいメロディーが現れます。盛り上がっていきクライマックスになりますがすぐに冷静になり、ファゴットによるメロディの断片で寂しく終わります。

第3楽章    弦楽器のピチカートで始まります。少し酔っぱらったようなユーモラスな部分です。次いで木管楽器による少し気取った素朴なメロディーで盛り上がっていきます。そして金管楽器による行進曲風のメロディーが現れた後、弦楽器、木管楽器も絡まり合いながら、なぜかフッと途切れるように終わります。

第4楽章    「用意,スタート」という感じで爆発的な全合奏によるフォルティシモで始まります。そして木管楽器によるロシア民謡が現れ、金管楽器が狂喜乱舞します。最後は、ホルンの弱音で金管楽器のメロディーが演奏された後、曲はクレッシェンドしていき最初と同様の爆発を見せ、力強い歓喜と素朴な楽しさが続きます。シンバル,ティンパニの連打の続く躍動的なリズムに乗って強烈に終わります。
             (曲目解説は、wikipediaを引用し参考にしました。)


オーケストラのレイアウト=「古典配置」と「現代配置」

 今回のコンサートでは、前半のモーツァルトの曲は「古典配置」で、後半のチャイコフスキーは「現代配置」で演奏します。
 「古典配置」は1930年ぐらいまでの標準的なオーケストラのレイアウトで、左右に第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンが向き合うように並ぶため「両翼配置」とも呼ばれています。
 指揮者から(あるいは客席から)向かって左から右に第一ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第二ヴァイオリン、チェロの後ろにコントラバスが並びます。
 モーツァルトの時代から20世紀初めまで作曲家はこのレイアウトを前提として作曲しました。両方のヴァイオリンがユニゾンでメロディーを奏でる時はよりメロディーを強調できますし、掛け合いで演奏する(交替でメロディーを演奏したり、問いと応えのような)場合は、左右からそれがはっきりわかります。そして同じ楽器ながら右と左では異なった音色を感じます。また低音が後ろから聞こえるので音楽を支えている感じがよくわかります。


 「現代配置」とは明確に定義されているわけではありませんが、指揮者から(あるいは客席から)向かって左から右に第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスが並びます。
  フィラデルフィア管弦楽団を指揮していたストコフスキーが1930年頃からこの配置を始めたといわれています。その目的は、両方のヴァイオリンを隣に並べることにより緻密なアンサンブルを可能にすることと、当時ステレオ録音が始まったところで、向かって左が高音、右が低音とすることにより、わかりやすいステレオ録音が実現できたことだと言われています。




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