茅ヶ崎交響楽団第53回定期演奏会

指揮 西村 友

2010年4月4日
13:30開場、14:00開演
茅ヶ崎市民文化会館大ホール
主催:茅ヶ崎交響楽団
   後援:茅ヶ崎市教育委員会
           (財)茅ヶ崎市文化振興財団

ラフマニノフ 交響的舞曲
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」
(アンコール)プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」


<指揮>西村 友  you NISHIMURA


  鎌倉に生まれる。東京音楽大学器楽科に学んだ後に指揮に転向。作曲家・三枝成章氏主宰のメイ・コーポレーションでのアシスタントを経て本格的に指揮者としての活動を開始する。オーケストラを中心に指揮活動を続けるかたわら「ジャン・コクトー」「家なき子」「兵士の物語」「椿姫」「カルメン」等、ミュージカルやバレエ・オペラ等舞台音楽も多く手がける。1998年より9年にわたってロングランを続けている劇団四季「ライオン・キング」でも初演時より指揮を続けている。2006年には「グランド・ホテル」で指揮・編曲を担当し、演出家グレン・ヴァルフォードと初共演、好評を博す。劇団ひまわり「星の王子様」の作曲と指揮、T.M.Revolution西川貴教らと共演した「ハウトゥサクシード」の指揮等々、今年も舞台音楽への活動も活発である。また、指揮活動の合間を縫って作曲家としても精力的に作品を発表し続けている。
 2003年サンクトペテルブルグで行われたプロコフィエフ国際指揮者コンクール本選に選出され、同地にて得た知己によりサウスキャロライナ、リスボン等海外での活動も積極的に行っている。推薦によりエドゥアルド・マータ国際指揮者コンクールにも出場し、波に乗る若手指揮者の一人として注目されている。また国内の様々なアマチュア楽団との演奏会も時間の許す限り積極的に行っており、プロ・アマ関係無く音楽の素晴らしさを体中から放っている。
 指揮を紙谷一衛、故・松本紀久雄両氏に、ピアノを鈴木かおり、渡辺真知子両氏に、和声・作曲を糀場富美子、服部京子両氏に、楽器法を山本孝氏に師事。

演奏曲目について

ラフマニノフ(1873-1943) 交響的舞曲(1941)

   1917年のロシア革命によって1918年にアメリカに移住したラフマニノフは、作曲家としてだけではなく、優れたピアニスト、指揮者としても世界的な名声を得ていた。以後アメリカで没するまでの25年間、アメリカおよび西欧で積極的に演奏活動を続けた。 この交響的舞曲は、オーケストレーションに先立って、まず2台ピアノのための版を完成し、作曲者自身とウラディミール・ホロヴィッツの共演により演奏された。オーケストラ版は1941年にユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団によって初演され、好評をもって迎えられた。そして最後の作品となった。

第1楽章  第1ヴァイオリンにより8分音符の刻みを最弱奏で、しかし決然とした響きを持って始まる。弦楽器が重なっていくのに合わせるように、イングリッシュホルン(オーボエの隣)、クラリネット、ファゴット、バスクラリネットが順に主題を演奏し、一気に全合奏となる。ピアノや弦楽器も加わり発展していく。中間部ではオーボエとクラリネットに続いてサクソフォーンが哀愁を帯びた旋律を歌う。この旋律は次第にロマンティックな色調を帯び、表情豊かに扱われたのち、最初の主題が回帰する。最後は静かになって、弦楽器によるコラールのような旋律が現れ、静かに終わる。

第2楽章  曲は不安な雰囲気を帯びたファンファーレから始まる。続いてワルツのテンポが刻まれるが、それはファンファーレによって中断を余儀なくされる。その後、独奏ヴァイオリンにより主題が演奏される。ワルツの主題も、暗く幻想的な雰囲気を持っており、それに絡む対旋律が不安な気分を高めていく。その後、冒頭のファンファーレが再び登場し、新しいワルツの旋律を導き出すが、いずれも不安な気分を持ったまま静かに終わる。

第3楽章  この楽章はスケルツォ的な性格を帯びており、調性やリズムも絶え間なく変化していく。また、グレゴリア聖歌の「怒りの日」の主題が随所に強烈に打ち出される。短い導入部では、下降する動機がこの楽章の内容を暗示する。自由な三部形式による主部に入ると、ファゴットが主題の断片を出し、それに深夜12時の鐘のようにフルートと鐘の響きが応える。オーケストラ全体でスケルツォ風の主題が提示された後は変奏風に取り扱われ、新たな旋律がそれに絡み合う。その後、「怒りの日」の旋律が姿を現し、曲は幻想的な雰囲気を帯びていく。そして複雑なリズムを刻む中、銅鑼が鳴り激しく曲を閉じる。

ドヴォルザーク(1841-1904) 交響曲第9番「新世界より」(1893)

   ドヴォルザークはニューヨーク・ナショナル音楽院院長として招聘され、1892年から1895年の間アメリカに滞在した。アメリカにおける国民楽派的なスタイルの音楽の確立を目指すことを目的に、チェコにおいてそれを確立した一人としてドヴォルザークに白羽の矢が立ったという。
 滞在中の主要な作品には、弦楽四重奏曲「アメリカ」、チェロ協奏曲と、この交響曲第9番「新世界より」がある。ドヴォルザークがアメリカの黒人の音楽が故郷ボヘミアの音楽に似ていることに刺激を受け、新世界アメリカから故郷に向けて作られた作品だと言われている。
 初演は1893 年12月16日、ニューヨークのカーネギー・ホールにて、アントン・ザイドル指揮ニューヨーク・フィルハーモニーの演奏で、大成功だったと伝えられている。

第1楽章   チェロとヴィオラによる旋律で始まる。クラリネットやホルンの信号に続き、フルートとオーボエに旋律が戻ってくると、突如として荒々しく低弦とティンパニ、木管楽器とホルンが雄叫びを上げる。盛り上がった後一旦静まり、主題が現れる。この主題はその後の楽章にも度々現れ、全曲の統一感を出す役割を果たしている。弦が一気に盛り上げ、トランペットのファンファーレと共にこの主題が強調される。次いでフルートとオーボエによる短調の主題が現れる。この主題が繰り返され盛り上がった後、フルートの低音で印象的な主題が現れる。この3つの主題が巧みに組み合わされ、転調を繰り返す。金管楽器により力強く主題が演奏された後、急速にクライマックスを迎え、トランペットのファンファーレにより強烈に終わる。

第2楽章  低音の管楽器によるコラールで始まり、すぐにイングリッシュホルンにより主題が演奏される。この主題は非常に有名で、歌詞をつけられ「家路」「遠き山に日は落ちて」などの愛唱歌に編曲された。次いでフルートとオーボエにより対照的な主題が現れる。クライマックスでは第1楽章の主題が加わる。静かになりイングリッシュホルンによって主題が再現された後、次第に演奏者が少なくなる弦楽器により名残惜しむように引き継がれ、管楽器のコラールが現れ、静かに終わる。

第3楽章  かなり速いテンポのスケルツォ。フルートとオーボエで演奏される1つ目のトリオは民謡風のものである。木管楽器によって演奏される2つ目のトリオは西欧風である。この楽章にのみトライアングルが使用される。コーダでは、第1楽章から2つの主題が回想される。

第4楽章  弦楽器により開始する緊張感のある半音階の序奏が一気に盛り上がり、ホルンとトランペットにより主題が演奏される。弦楽器により盛り上がった後それを引き継ぐように3連符の連続する快速な旋律が現れる。軽快で楽しい雰囲気だ。次第に落ち着いていき、全曲を通じて1度だけのシンバルが打たれる。それを合図にしたかのように、クラリネットにより伸びやかな主題が現れる。そして、これらの主題に加え、第1楽章、第2楽章、第3楽章の主題も加わり展開していく。やがて、静かに穏やかに回想が続く。ホルンの象徴的なソロと分散和音でテンポが一気に速くなり、感動的に終結する。最後の音はフェルマータの和音を長くディミヌエンドしながら終わる。指揮者ストコフスキーはこの部分を「新大陸に血のように赤い夕日が沈む」と評したという。
(曲目解説は、wikipediaを引用し参考にした。)



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