茅ヶ崎交響楽団第52回定期演奏会

指揮 西村 友

2009年11月15日(日)
13:30開場、14:00開演
茅ヶ崎市民文化会館大ホール
主催:茅ヶ崎交響楽団
  (財)茅ヶ崎市文化振興財団

シャブリエ 狂詩曲「スペイン」
ハチャトリアン 「仮面舞踏会」
バルトーク 管弦楽のための協奏曲

(アンコール)フランチェスコ・サルトーリ Con Te Partiro(Time To Say Goodbye)


<指揮>西村 友  you NISHIMURA


  鎌倉に生まれる。東京音楽大学器楽科に学んだ後に指揮に転向。作曲家・三枝成章氏主宰のメイ・コーポレーションでのアシスタントを経て本格的に指揮者としての活動を開始する。オーケストラを中心に指揮活動を続けるかたわら「ジャン・コクトー」「家なき子」「兵士の物語」「椿姫」「カルメン」等、ミュージカルやバレエ・オペラ等舞台音楽も多く手がける。1998年より9年にわたってロングランを続けている劇団四季「ライオン・キング」でも初演時より指揮を続けている。2006年には「グランド・ホテル」で指揮・編曲を担当し、演出家グレン・ヴァルフォードと初共演、好評を博す。劇団ひまわり「星の王子様」の作曲と指揮、T.M.Revolution西川貴教らと共演した「ハウトゥサクシード」の指揮等々、今年も舞台音楽への活動も活発である。また、指揮活動の合間を縫って作曲家としても精力的に作品を発表し続けている。
 2003年サンクトペテルブルグで行われたプロコフィエフ国際指揮者コンクール本選に選出され、同地にて得た知己によりサウスキャロライナ、リスボン等海外での活動も積極的に行っている。推薦によりエドゥアルド・マータ国際指揮者コンクールにも出場し、波に乗る若手指揮者の一人として注目されている。また国内の様々なアマチュア楽団との演奏会も時間の許す限り積極的に行っており、プロ・アマ関係無く音楽の素晴らしさを体中から放っている。
 指揮を紙谷一衛、故・松本紀久雄両氏に、ピアノを鈴木かおり、渡辺真知子両氏に、和声・作曲を糀場富美子、服部京子両氏に、楽器法を山本孝氏に師事。

演奏曲目について

シャブリエ(1841-1894) 狂詩曲「スペイン」(1883)

  音楽を趣味としてフランス内務省の公務員生活を送っていたシャブリエは、作曲家のフォーレやダンディ、印象派の画家マネなど多くの芸術家と親交を深める中、独学で音楽の勉強を続けていました。そして1880年に内務省を退職し39歳で作曲家としてデビューを果たしました。その2年後、妻を伴ってスペイン一周旅行し、ジプシーのメロディーとスペインの民謡を採譜し、それを思い出とともに管弦楽曲として作曲したのがこの狂詩曲「スペイン」です。
 3拍子の曲ですが、2拍子や4拍子にきこえることがあります。タンバリンの活躍するエキゾチックなリズム、金管の華やかな響き、活動的な弦や木管の動き、軽妙な雰囲気で、聴きながら思わず体を揺すっているかもしれません。
 蛇足ながら、日本語の曲名につく「狂詩曲」ですが、英語ではRhapsody(ラプソディ)です。その意味は「叙事的で民族的な内容を持つ自由な楽曲。既成のメロディーを用いて構成したり、メドレーのように構成したりすることが多い」(Wikipedia)と説明されています。決して何かが"狂っている"わけではないようです。

ハチャトゥリアン(1903-1978) 仮面舞踏会(1944)

  ハチャトゥリアンは、ストラビンスキーやショスタコビッチと並んで旧ソビエト連邦を代表する作曲家の一人で、「剣の舞」で知られるバレエ音楽「ガイ−ヌ」をはじめ管弦楽曲や交響曲、協奏曲など多くの作品を残しています。
 「仮面舞踏会」は、もともと、帝政ロシアの劇作家レールモントフの戯曲の上演に際し作曲された劇音楽ですが、今日では1944年に作曲者自身によって改作された5曲の組曲として演奏されます。
 物語は、仮面舞踏会で妻が腕輪をなくしたことに夫が嫉妬し毒殺してしまう、という悲劇です。退廃した上流階級の悲劇により帝政ロシアを批判することで新生ソビエト連邦の評論家たちは絶賛したと伝えられています。

1.ワルツ  中心的な場面である「仮面舞踏会」です。仮面をつけた男女が謎(と言うことになっている)のパートナーとして次々と交替して踊り明かすという危ない大人の娯楽で、華やかさの陰に哀愁と退廃を感じます。
 この曲は、フィギュアスケートの浅田真央選手が今シーズン(2008-09)のフリー演技で使っていることで知られるようになりました。その他にもキリンの発泡酒「円熟」や指揮者西本智実を起用したスズキ自動車のCMでも使われています。

2.ノクターン  ゆったりとしたテンポのヴァイオリンの独奏で演奏されます。美しく叙情的な小さな協奏曲です。

3.マズルカ  やや早い3拍子で演奏されるポーランドの民族舞踊です。軽快で華やかなダンス音楽が展開されます。

4.ロマンス  遅いテンポで愛と哀しみが歌われます。弦楽器により提示されたメロディが様々な楽器に受け継がれます。いろんな表情を持ったロマンチックな情景をお楽しみ下さい。

5.ギャロップ  ギャロップとは馬の軽い疾走のリズムを取り入れた、19世紀ヨーロッパで流行った2拍子の速く軽快なダンス音楽です。木管楽器により不協和音で駆け上がる主題が演奏されます。ホルンのゲシュトップやトロンボーンの速いグリッサンドなどでふざけた楽しい雰囲気が演出されます。中間部ではクラリネットとフルートによるカデンツァが演奏され、最後は華やかに幕を閉じます。

バルトーク(1881-1945) 管弦楽のための協奏曲(1943)

    ハンガリーの作曲家バルトークは、第二次世界大戦中の1940年にアメリカに移住します。そして、ボストン交響楽団の音楽監督クーセヴィツキーが、音楽監督就任20周年を記念して、作曲を委嘱しました。1944年12月、ニューヨークのカーネギーホールでクーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団により初演され大成功を収め、「管弦楽のための協奏曲」はバルトークの代表作となりました。
 「協奏曲」と名付けられたこの曲は、オーケストラの各楽器を独奏的に扱い、各楽器が順に協奏的に活躍する作品で、室内楽的なアンサンブルと全合奏により、彫りの深い響きと華やかで力強いダイナミクスを持ちます。

第1楽章 序章   ゆっくりとした神秘的な序奏に続き、弦楽合奏により始まる激しい旋律と、オーボエから始まる物悲しい旋律が交互に変化しながら表れます。中間では金管楽器によるカノンが聴かれます。

第2楽章 対の遊び  小太鼓の特徴的なリズムで始まります。その後すぐに「対」になった木管楽器とトランペットが順に旋律を吹きます。最初に登場するファゴットの「れみふぁ・ふぁ・ふぁーら・ふぁ・ふぁ・ふぁーれ、どーれみふぁみれーどっらー、・・・」は軽妙で楽しい。次に金管楽器によるコラールが表れます。今度は3本のファゴットによる冒頭の旋律が表れ、木管楽器が順に重なるような格好で展開し、トランペットが再度登場した後、小太鼓が登場し静かに終わります。

第3楽章 悲歌  バルトークの典型的な「夜の歌」で「夜の闇の暗さの持つ深み、捉え難さ、恐怖感という精神生活の雰囲気が、過不足なく表現されている」と言われています。
 不安な表情で始まり、強い哀しみ、恐怖、深いため息、恐れ、諦め、焦燥、・・・などたくさんの表情が表れます。中間のヴィオラによる強奏が印象的です。最後は不安な表情で終わります。

第4楽章 中断された間奏曲  短い序奏の後オーボエによる旋律が始まり木管楽器に受け継がれていきます。その後ヴィオラによってこの世のものとは思えないような美しく気高い旋律が表れ、一気に引き込まれていきます。曲名の「中断」は、クラリネットによって始まるショスタコーヴィッチの交響曲第7番の第1楽章の展開部の主題(ナチスによるレニングラード侵攻を描いたもの)が引用されている部分のことで、トロンボーンのグリッサンドによる"ブーイング"と、木管楽器の"嘲笑"が特徴的です。

第5楽章 終曲  ホルンの印象的なユニゾンで始まり、ヴァイオリンにより急速に音階を上下する旋律が表れます。中間部ではトランペットのソロで始まるフーガ風の旋律が続き、華やかに盛り上がっていきます。静かになるとトロンボーンとチューバ(ミュートが珍しい)から始まる特徴的な掛け合いが表れ、一気に圧倒的なコーダにつながっていきます。そしてトランペットの最高音(ハイC)を合図に急速にさらなる盛り上がりを見せ、最後に駆け上がって終わります。

Francesco Sartori(1957-) Con Te Partiro(Time To Say Goodbye)(1995)

     サラ・ブライトマンとアンドレア・ボチェッリのデュエットにより1996年に欧州で大ヒットしたオペラティック・ポップスです。日本では、2009年に映画「アマルフィ」の挿入歌として有名になりました。歌(作詞:Lucio Quarantotto)の意味は「君とともに旅立とう」というロマンティックな旅立ちの歌です。
  今回のオーケストラ編曲は、指揮者 西村 友 氏によります。










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