創立25周年記念第50回定期演奏会

指揮 山上 純司

〜25年の歴史と新たな出発〜

2008年9月21日(日)
13:30開場、14:00開演
茅ヶ崎市民文化会館大ホール
主催:茅ヶ崎交響楽団、(財)茅ヶ崎市文化振興財団

ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」
ドビュッシー「海」管弦楽のための3つの交響的素描
ブラームス 交響曲第1番

(アンコール)ドビュッシー 小組曲より「小舟にて」、ブラームス ハンガリー舞曲第5番

    茅ヶ崎交響楽団は、創立25周年を迎え第50回定期演奏会を開催することとなりました。これまで支えていただいた皆様方のおかげと感謝しています。
    ブラームスの交響曲第1番は、創立5年目1988年と15年目1998年の節目に演奏しました。その間、第2番から第4番の全ての交響曲を演奏、またベートーヴェンの交響曲もこの4月に全ての交響曲を演奏し終えました。このようにドイツ音楽の経験を積んできた茅ヶ崎交響楽団の集大成として、また、次の四半世紀に向かう気持ちを新たにしてブラームスの交響曲第1番に挑みます。
    そして、これまで経験の少なかったのはフランス音楽です。フランス音楽の代表的な大編成のオーケストラ曲であるドビュッシーの「海」と「牧神の午後への前奏曲」を演奏します。茅ヶ崎交響楽団の新たな出発を占う挑戦となります。
    指揮者とともにじっくりと研究と練習に取り組みます。きっとご満足いただけるコンサートになると思います。お楽しみ下さい。  

ご挨拶

茅ヶ崎交響楽団 団長 吹谷一徳

 本日は、茅ヶ崎交響楽団第50回記念定期演奏会にご来場ありがとうございます。
 私たちは、わがまちにオーケストラを、との声に、また近隣の諸団体や多くの方々に支えられてこの四半世紀を歩んでまいりました。
 今も市民とともにを合言葉に、定期演奏会だけではなく、ミニコンサートやアンサンブル、さらに昨年春の茅ヶ崎市歌録音への参加などの活動を通じて、ますます身近な存在となってきていると自負しております。
 このたびの創団25周年・第50回の記念演奏会を機に、また新たな音楽シーンに挑戦し、皆様とともに感動を分かち合えるオーケストラを目指します。  これからも茅ヶ崎のまちの愛されるオーケストラとして、力強く進んでまいります。
 本日指揮をしてくださる山上先生は、わが団が演奏活動を始めたころからご指導をいただいており、私たちの気心もよくご存知です。  本日の演奏をお聴きいただき、これにかける意気込みを感じていただければと存じます。
 どうか、これからの茅ヶ崎交響楽団にご期待ください。

指揮 山上純司

 茅ヶ崎交響楽団の第50回という記念すべき演奏会に参加させていただいて、大変うれしく思います。茅ヶ崎交響楽団を育てて下さる客席の皆様、経験の浅い若僧だった私を見捨てず育てて下さったオーケストラの皆様、本当にありがとうございます。私は、創立の翌年からのおつき合いとなりますから、24年。茅ヶ崎交響楽団と共に育ってきた様な気が致します。
 茅ヶ崎には多くの世界的な演奏家がお住まいなので、ソリストやトレーナーの先生にもめぐまれ、さらに練習場にもめぐまれてきました。団員の皆様はいつも真剣に音楽に取り組み、スコアを片手にディスカッションしたり質問したりするその姿には、いつも頭が下がります。そして将来を見据えてプログラムを考え、さらに筋の通ったプログラムを組み立てるあたり、本当に成長されたなあ、と思います。
 今日は新たな出発の日でもありますが、さらに皆様に愛されるすばらしいオーケストラになるために、アマチュアということばに甘えることなく、技術の向上に励んで下さい。いろいろな指揮者といろいろな曲を経験して下さい。そして市民の皆様に音楽のすばらしさをもっともっと伝えていってほしいと思います。私もがんばります。そして時々お互いの成長を確認しあいたいと思っています。


<指揮>山上 純司  junji YAMAGAMI

山上純司  1960年水戸市生まれ。東京芸術大学音楽学部指揮科卒業、同大学院音楽研究科指揮専攻前期修士課程修了。指揮を汐澤安彦、遠藤雅古、渡邉曉雄、ビクター・フェルドブリル各氏のもとで学ぶ。大学院2年次より作陽音楽大学に勤務、オーケストラ、吹奏楽および指揮法を担当。1994年3月まで専任講師、助教授を務めた。
 1990年より2年間北西ドイツ音楽アカデミー・デトモルト音楽大学に留学。カール・ハインツ・ブレメケ教授、ペーター・ヤコビー教授らのクラスで、主にオペラの指揮を学ぶ。また、モーシェ・アツモン、ガリー・ベルティーニ、ミヒャエル・ギーレン、ミクローシュ・エルディリー各氏からも指導を受ける。留学中よりルーマニア国立オラディアフィルハーモニー交響楽団、チェコの西ボヘミア交響楽団、ポーランドのフィルハーモニア・ズデッカなどの定期演奏会に出演。また、ドイツではオッフェンバックのオペレッタ「CROQUEFER」の公演を指揮した。日本ではこれまでに群馬交響楽団を始め、ニューフィル千葉、神奈川フィル、名古屋フィル、大阪フィル、オーケストラアンサンブル金沢、岡山フィル、広島交響楽団、札幌交響楽団などを指揮している。オペラの分野では、「ラ・ボエーム」、「蝶々夫人」、「椿姫」、「カルメン」、「こうもり」、「フィガロの結婚」、「コシ・ファン・テゥッテ」等を指揮している。2003年1月、ハイドンの「無人島」で新国立劇場初登場。
 茅ヶ崎交響楽団では、1985年の第3回定期演奏会より永年にわたり、ご指導いただいている。

演奏曲目について

ドビュッシー(1862〜1918) 「牧神の午後への前奏曲」

  1843年にドイツのドレスデンで上演されたオペラの序曲。
 フランスの作曲家クロード・ドビュッシーが1892年から1894年にかけて作曲、印象主義的と言われる音楽の語法を確立した出世作であると言われています。
 フルートの独奏でほれぼれするようなメロディーで始まります。何調かよくわからないメロディ、豊かで繊細な和声の色彩感覚とよくわからない和声進行、拍子がよくわからないリズムなど、ベートーヴェンなどの音楽に慣れた私たちには演奏を戸惑うばかりですが、論理的で劇的な感情や緊張を持たない曲は聴いていて心地良い。
 作曲のきっかけになったマラルメの詩「牧神の午後」の大意は「真昼の眠りから覚めた牧神が葦笛を吹こうとしたとき,水浴びするニンフに気づく。牧神は2人のニンフを抱えて薔薇の茂みへと消えるが,ニンフは巧みにその腕をすり抜け,逃げ去ってゆく。牧神は疲れ,美の女神を抱く夢想にまどろみながら,再び眠りへと落ちる。」(http://museum.fc2web.com/index.htmlより引用)
 私たちの演奏でどのような光景を思い浮かべていただけるでしょうか。
 2台のハープに加え、曲の終わりの方で珍しい打楽器アンティークシンバル(cymbales antiques)が使われています。小さな楽器ですが美しく澄んだ高い音を聴かせてくれます。

ドビュッシー(1862〜1918) 「海」管弦楽のための3つの交響的素描

1905年の作品。題名の通り、海の情景を表した標題音楽。彼の最高傑作の1つであるばかりでなく、印象主義音楽を代表する作品であり、近代音楽史上最も重要な作品の1つであるといわれています。
1905年に出版されたスコアの表紙には、葛飾北斎の浮世絵である冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏」が使用されました。これはドビュッシーの、あるいは当時のパリの東洋趣味を象徴するものとして知られています。
1.海の夜明けから真昼まで
薄暗い空が次第に明るくなっていき、その光でキラキラと輝く海の光景がどんどん変化していきます。
2.波の戯れ
夜の月明かりの中で寄せては返す海の様子です。波のいろんな光景を描写したかのような美しいメロディーが随所に表れます。
3.風と海の対話
どんよりした曇り空のしたで強風が吹き、強い波が海岸に打ち寄せています。一時少し治まったかのように見えますが、最後は圧倒的な波で終わります。

ブラームス(1833〜1897) 交響曲第1番

 ドイツロマン派の作曲家、ヨハネス・ブラームスはベートーヴェンの音楽を非常に高く評価し、自身の交響曲をベートーヴェンのそれに匹敵するほどの完成度にすることを目指して推敲に推敲を重ね、構想から20年のときを経た1876年、交響曲第1番ハ短調を完成させました。この交響曲は当時、その完成度から、「ベートーヴェンに10番目の交響曲ができたようだ」と高く評価され、現代でもこの逸話とともに、ブラームスの交響曲第1番は「ベートーヴェンの交響曲第10番」との愛称で呼ばれることがあります。ベートーヴェンに続く交響曲の集大成のような曲で、茅ヶ崎交響楽団では、創立5年目の1988年と15年目の1998年にこの曲を演奏しました。
第1楽章
低音楽器による力強い連打に乗って弦楽器による上昇音型と管楽器による下降音型が交差し印象的に始まります。速いAllegroにはいると情熱的な力強い曲になります。興奮や牧歌的なのどかさ、凶暴な運命、輝かしい凱歌や平和な美しさ、様々な感情を呼び起こしてくれます。そして、あこがれるように静かに終わります。
第2楽章
穏やかに始まりますが、どこかわびしさのようなものが隠れています。オーボエとクラリネットによる愛らしい旋律もどこかわびしいように聞こえます。後半の独奏ヴァイオリンとオーボエ、ホルンによるメロディーが聴きどころです。
第3楽章
がらりと気分を変える優雅な間奏曲。クラリネットの優しい旋律が印象的。しかしどこかしいのはブラームスの音楽だからでしょうか。中間部では軽快でユーモラスなメロディーが楽しい。
第4楽章
いきなり悲劇的に始まります。そしてそれを振り払うように力強く続きます。2本のホルンによるアルプス風の朗々としたメロディーとトロンボーンによるコラールが表れ繰り返されます。そしてベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」の第4楽章に表れる歓喜の歌をイメージするように、弦楽合奏によって明るく民謡風のメロディーが歌われます。次々と展開し、歓喜の嵐となって包み込んでくれます。最後は勝ち誇ったように気高く終わります。

曲目解説は、音楽之友社「名曲解説全集」、Wikipediaなどを参照しました。

茅ヶ崎交響楽団



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