茅ヶ崎交響楽団第49回定期演奏会

指揮 井上 博文

〜「魅惑のベートーヴェン」と北欧の作曲家シベリウス〜

2008年4月29日(火・祝)
13:30開場、14:00開演
茅ヶ崎市民文化会館大ホール
主催:茅ヶ崎交響楽団
後援:茅ヶ崎市教育委員会、(財)茅ヶ崎市文化振興財団

ワーグナー「さまよえるオランダ人」序曲
ベートーヴェン 交響曲第4番
シベリウス 交響曲第5番

(アンコール)シベリウス カレリア組曲より「マーチ」

 市民に定評のある茅ヶ崎交響楽団の「名曲コンサート」を開催します。今回は、ベートーヴェンとシベリウスの作品を取り上げ ます。茅ヶ崎交響楽団は、このベートーヴェンの交響曲第4番を演奏することでベートーヴェンの交響曲9曲を全て演奏する記録的な演奏会になります。シベリ ウスは北欧フィンランドで活躍した作曲家で、民族の団結とプライドの確立に大きく寄与し、フィンランド国民の象徴的存在になっています。どの曲も演奏機会 があまり多くない曲ですが、すばらしい芸術作品で、茅ヶ崎交響楽団が渾身を込めて演奏します。家族や学校の仲間たちと一緒に楽しめ、幅広い層を対象に音楽 文化を提供する良い機会とします。
 指揮者とともにじっくりと研究と練習に取り組みます。きっとご満足いただけるコンサートになると思います。お楽しみ下さい。


<指揮>井上 博文  hirohumi INOUE

 1997年、桐朋学園大学作曲理論学科に入学。作曲を専攻する。また、在学中より指揮の勉強を始め、2001年、東京芸術大学指揮科に入学。05年、同大学を卒業。現在、同大学大学院修士課程に在学中。これまでに指揮を松尾葉子、鈴木織衛の両氏に、作曲を西岡龍彦氏に、ピアノを香月修、花岡千春の両氏に師事。
 主な活動として、03年9月、芸大新奏楽堂にてオペレッタ『こうもり』を指揮。04年6月、花岡千春ピアノリサイタルにて、レイナルド・アーン作曲『Etude Latin』の合唱部分を指揮。05年7月より07年3月まで劇団四季のミュージカル『オペラ座の怪人』を指揮。本年6月からは『Wicked』を指揮。06年9月と07年4月には、サンクトペテルブルクで行われた、指揮マスタークラスに参加。E.ニコトラ、A.ポリャニチコの両氏に師事。修了演奏会で、サンクトペテルブルク・アカデミー管弦楽団を指揮。また、これまでに数多くのアマチュアオーケストラ・合唱団を指揮。オペラの副指揮者としてもNPOみんなのオペラ『魔笛』などで活躍し研鑽を積んでいる。

演奏曲目について

ワーグナー(1813-1883)「さまよえるオランダ人」序曲

  1843年にドイツのドレスデンで上演されたオペラの序曲。
 この頃までドイツやロシアなど各地の劇場指揮者として転々としていたワーグナーだが、この曲の発表によりオペラ作曲家として注目された、ワーグナーの出世作のひとつ。1876年にルートヴィヒ2世の援助を受けて彼自身の作品のためのバイロイト祝祭劇場を建築するなど、ドイツ歌劇の第一人者になる。
 物語の舞台はノルウェーの港町。黒いマストに真紅の帆を立てた幽霊船が現れる。幽霊船の船長のオランダ人は船乗りのダラントに対し「呪いを受け7年に一度上陸できるが、乙女の愛を受けなければ呪いは解かれず、死ぬことも許されずに永遠に海をさまよわなければならぬ」と嘆く。ダラントはオランダ人から財宝を渡され、娘ゼンタと引き会わすことを約束してしまう。
 娘ゼンタはオランダ人と出会い、その不幸に心打たれ、救いたいと思う。しかし、ゼンタはエリックという青年に愛されているのである。
 再びオランダ人の幽霊船が現れる。オランダ人に会おうとするゼンタ。それを引き止めるエリック。オランダ人はエリックのゼンタへの愛を見て「裏切られた」と言い、帆をはり去っていく。ゼンタは自らの純愛を岩の上から叫び、海に身を投じる。ゼンタの純愛を得た幽霊船は呪いを解かれ死を得て沈没する。そしてオランダ人とゼンタは浄化され昇天していくのである。(Wikipediaより一部引用)

ベートーヴェン(1770-1827)交響曲第4番

  この曲は1807年に作曲者のスポンサーである貴族達の前で初演された。交響曲第3番「英雄」と第5番「運命」の超有名曲に較べて演奏の機会が少ないこの曲は、シューマンが「2人の巨人の間にはさまれたギリシアの乙女」と例えたと伝えられている。とにかくスケールの大きな曲だ。快活さとスピード感により緩みが全く感じられない。一音一音が音楽の意味を持ち存在を誇示するように迫ってくる、端正でありながら圧倒的な音楽だ。

 第1楽章:序奏はppでそっと始まる。細かな転調を繰り返しながらエネルギーを蓄えるかのようにゆったりと盛り上がり、Allegroに入ると一転して爆発、快活な音楽が続く。

 第2楽章:優美でどこまでも続くような旋律が息をつかせてくれない。クラリネットによる息の長い旋律が特徴的。

 第3楽章:これはスケルツォ。速い3拍子の快適なスピードであるが、時々からかうかのように2拍子のようなリズムが挿入され楽しい。トリオが2回表れ、最後にもう一度表れて終わる。

 第4楽章:キラキラした16分音符の速い旋律が全曲を駆け回る。楽しく堂々とした展開。会話のような終わり方も楽しい。

シベリウス(1865-1957) 交響曲第5番

  1915年に作曲者自身の生誕50周年記念演奏会で初演された。散歩の途中で近づいてくる春の気配にインスピレーションを得たという、美しく伸びやかで祝祭的な気分の交響曲である。初演した後、作曲者自身により改訂された。

 第1楽章:

 ホルンの牧歌的な主題で始まり、木管楽器による問いと答えのような短いパッセージがつづく。複雑なリズムと和音の変化はオーケストラの難所のひとつ。牧歌的な雰囲気だけでなく沈痛な表情も現れる。やがてトランペットにより冒頭のホルンによって示された主題が高らかに演奏される。急速なテンポになって木管楽器による軽快なメロディーが始まる。管楽器によっていくつかの楽しいエピソードが挿入される。最後は力強い金管楽器が加わり喜びに満ちて終結する。

 第2楽章:

 自然を連想させるような穏やかで美しい音楽が、大きな起伏もなく、何か静かな期待を抱かせてくれるような雰囲気で穏やかに進む。

 第3楽章:

 喜びの祭典である。旋律らしい旋律がなく始まるが次第に期待感が高まり、ホルンによる鐘の音のようなメロディーが表れ、木管の旋律が重なる。弦楽器による冒頭の旋律がより神秘的に演奏されるが、やがてホルンで演奏された鐘の音をトランペットが打ち鳴らすように高らかに演奏する。最後は全休符をはさんで6つの和音のフォルテシモで締めくくる。

ベートーヴェンの交響曲、全曲を演奏

 茅ヶ崎交響楽団は、今回、交響曲第4番を演奏することで、25年の歴史の中でベートーヴェンの交響曲9曲を全て演奏することになりました。
 初めて演奏したのは1985年の第2回定期演奏会での交響曲第7番です。1987年の第6回定期演奏会では第3番「英雄」を演奏、同年の茅ヶ崎市制40周年記念演奏会では市民による合唱団とともに初めて第9番「合唱付き」を演奏しました。
 その後、合計23回に及びます。2〜3年毎に市民による合唱団と共演する第9番「合唱付き」は、茅ヶ崎市民の行事として定着し10回を数えるまでになりました。第3番「英雄」、第5番「運命」、第7番も2回以上演奏しています。
 ベートーヴェンの交響曲はクラシック音楽の中で最も愛されています。アマチュアオーケストラでも演奏される機会が多い交響曲ですが、古典派の作品でありながらロマン派的要素もあり、しっかりした構成を明確に再現することも求められ、アマチュアにとって演奏が難しい作品です。
 茅ヶ崎交響楽団は全9曲の演奏を経験をしたことにより、創立25周年を迎え、新たなステージに向かうことになりました。
演奏回数 最近の演奏 指揮
交響曲第1番 1回 1998.4.26 山上 純司
交響曲第2番 1回 2007.5.13 井上 博文
交響曲第3番「英雄」 2回 2004.11.28 岡田 司
交響曲第4番 1回 2008.4.29 井上 博文
交響曲第5番「運命」 3回 1989.5.21 小田野宏之
交響曲第6番「田園」 1回 2003.11.30 岡田 司
交響曲第7番 3回 2007.9.9 西村 友
交響曲第8番 1回 1991.11.23 松井 眞之
交響曲第9番「合唱付き」 10回 2007.12.9 曽我 大介

プログラム(中面)ダウンロード(画像)



茅ヶ崎交響楽団



 お問い合わせ先:NQ2K-HMD@asahi-net.or.jp
 Copyright(C) 1996-2008 Chigasaki Symphony Orchestra All Right Reserved.