茅ヶ崎交響楽団第47回定期演奏会

指揮 井上 博文

〜「魅惑のベートーヴェン」とフランスで活躍した作曲家フランクの代表作〜

2007年5月13日(日)
13:30開場、14:00開演
茅ヶ崎市民文化会館大ホール
主催:茅ヶ崎交響楽団
後援:茅ヶ崎市教育委員会、(財)茅ヶ崎市文化振興財団

ベートーヴェン 「シュテファン王」序曲
ベートーヴェン 交響曲第2番
フランク 交響曲ニ短調

茅ヶ崎市歌
(アンコール)チャイコフスキー 「花のワルツ」

 今回は、じっくりと聴いていただけるクラシックの名曲を取り上げました。フランクの交響曲は名曲でありながら知名度が低いようです。セザール・フランク(1822-1890)はベルギーで生まれフランスで活躍した作曲家です。この交響曲は、オルガンのような響きと規則的なフレーズによる雄大さと、明るさと陰影が交錯する興味深い曲です。他の作曲家にはない要素を持っているのではないでしょうか。
 タイプの異なる作曲家の作品をひとつの演奏会で描き分けることも大きな挑戦です。
 指揮者とともにじっくりと研究と練習に取り組みます。きっとご満足いただけるコンサートになると思います。お楽しみ下さい。


<指揮>井上 博文  hirohumi INOUE

 1997年、桐朋学園大学作曲理論学科に入学。作曲を専攻する。また、在学中より指揮の勉強を始め、2001年、東京芸術大学指揮科に入学。05年、同大学を卒業。現在、同大学大学院修士課程に在学中。これまでに指揮を松尾葉子、鈴木織衛の両氏に、作曲を西岡龍彦氏に、ピアノを香月修、花岡千春の両氏に師事。
 主な活動として、03年9月、芸大新奏楽堂にてオペレッタ『こうもり』を指揮。04年6月、花岡千春ピアノリサイタルにて、レイナルド・アーン作曲『Etude Latin』の合唱部分を指揮。05年7月より07年3月まで劇団四季のミュージカル『オペラ座の怪人』を指揮。本年6月からは『Wicked』を指揮。06年9月と07年4月には、サンクトペテルブルクで行われた、指揮マスタークラスに参加。E.ニコトラ、A.ポリャニチコの両氏に師事。修了演奏会で、サンクトペテルブルク・アカデミー管弦楽団を指揮。また、これまでに数多くのアマチュアオーケストラ・合唱団を指揮。オペラの副指揮者としてもNPOみんなのオペラ『魔笛』などで活躍し研鑽を積んでいる。

演奏曲目について

ベートーヴェン(1770-1827) 「シュテファン王」序曲

 1811年ハンガリーのブダペストに完成した劇場のこけら落としのために劇音楽を委嘱され作曲された。ハンガリー独特の要素が取り入れられたといわれ「タタタン タタタン」「タタンタター」「タンタタ タンタタ」のようなリズムが楽しい。続いて第九の4楽章に似たメロディーが表れる。快活で力強い曲をお楽しみください。

ベートーヴェン(1770-1827)交響曲第2番

 インターネットでアマチュアオーケストラの演奏会情報を1995年から掲載しているFreudeによると、ベートーヴェンの交響曲のうち演奏の機会が少ないのが第4番と並んでこの第2番。第3番「英雄」や第5番「運命」、第7番に比べると人気がないと言えるが、いままでなぜ演奏しなかったのかと思うぐらい素晴らしい作品だ。
 1803年にウイーンでベートーヴェンが主催して収入を得る目的の演奏会で、彼自身の指揮で初演された。その日のプログラムは交響曲第1番の再演とオラトリオの新作の初演、ピアノ協奏曲第3番が彼自身の独奏により初演されたという。作曲したのは、恋に破れたうえ耳の疾患の深刻さが増してきた時期だといわれているが、そんな深刻さを微塵も見せない明るい曲である。
 第1楽章は、劇的な序奏の後、早いテンポで快活で明るいメロディーが楽しい。曲が進むにつれ重厚さとしなやかさのコントラストが増していく。
 第2楽章は、この交響曲で最も美しく魅力的な楽章。
 第3楽章は、短くも意外感を楽しめる。第九の第2楽章(スケルツォ)に似たメロディーが表れる。
 第4楽章は、いきなり質問されたかのような動機で始まる。この動機を何度も登場させながら展開し、劇的な場面へ発展、明るく力強く終わる。

フランク(1822-90) 交響曲ニ短調

 ベルギーで生まれフランスで活動した作曲家で教会オルガン奏者のフランクは、バッハやベートーヴェンを研究しその作品を基点に自らの音楽を築いたといわれる。1889年にパリ音楽院で初演し翌年に他界したため生涯で1曲だけとなった交響曲は、ベルリオーズの幻想交響曲と並んでフランスを代表する器楽作品となった。  交響曲は4つの楽章で構成されるものが多いが、この曲は3楽章となっている。しかし、第2楽章の中間部でスケルツォ風の部分が挿入されており通常の交響曲の第2楽章と第3楽章を一緒にしたものと理解できる。

 第1楽章:

 地の底からわき起こる疑念のような動機で始まる。この動機は第3楽章まで全曲にわたって表れるが、その表情は場面によって異なり、次第に明るくなって希望のように聴こえるところが興味深い。

 第2楽章:

 ハープと弦楽器のピチカートによる影絵を見るような演奏に続いて、イングリッシュホルンによって優しさに満ちた祈るようなメロディが歌われる。ホルンが続き、ヴァイオリンによるあこがれのようなメロディをはさんでいろんな楽器に歌い継がれるにつれ、心が引き込まれていくような気になってくる。中間部ではヴァイオリンで始まるスケルツォ風の部分が表れる。軽快だがどこか神秘的な感じがする。そして、最初のメロディーと絡まり合いながら終わる。

 第3楽章:

 フォルテシモで決然と始まり、続いてファゴットとチェロによるメロディが流れるように表れる。このメロディが様々に変化するとともに、第1楽章や第2楽章のメロディがいろんなところで表れ頂上に向かっていく。第1楽章の冒頭の疑念を解決し第2楽章の祈りが成就したかのように歓喜にあふれ壮大に終わる。

茅ヶ崎市歌

    作詞:川原利也 作曲:中村八大
    補作:中村和之 編曲:福嶋頼秀
1.光あふれる湘南の 白い雲わく相模灘
 えぼしの岩に散る波は 松の緑にこだまする
 茅ヶ崎 ああ 若さ呼ぶ市(まち) ああ 茅ヶ崎
2.夕日に映ゆる富士仰ぎ 意欲あらたに若人の
 理想のまちはすこやかに 文化の香りただよわす
 茅ヶ崎 ああ あすを呼ぶ市(まち) ああ 茅ヶ崎
3.豊かに流れる相模川 水の恵に生産の
 力は日々にのびて行く 開く未来を夢見て
 茅ヶ崎 ああ 繁栄(さかえ)呼ぶ市(まち) ああ 茅ヶ崎

 茅ヶ崎交響楽団は、2007年3月、松林中学校合唱部の皆さんとともに、井上博文指揮で茅ヶ崎市歌を録音しました。茅ヶ崎市が市制60周年を記念して行ったもので、今後、市の行事などで利用されます。

茅ヶ崎交響楽団



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