茅ヶ崎交響楽団第42回定期演奏会

指揮 岡田 司

2004年11月28日(日)
13:30開場、14:00開演
茅ヶ崎市民文化会館大ホール
主催:茅ヶ崎交響楽団、(財)茅ヶ崎市文化振興財団
入場料1000円、全自由席、母子室あり、当日券あり

ドヴォルザーク 「謝肉祭」
R.シュトラウス 交響詩「ドンファン」
ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
(アンコール)グリーグ 「2つの哀しき旋律」より「過ぎにし春」

 今回の演奏会では、ホワイエにて新潟県中越地震の義援金を募り、合計6,485円を日本赤十字社を通して送りました。


プログラムより


ドヴォルザーク 「謝肉祭」序曲      (約9分)

R.シュトラウス 「ドン・ファン」    (約16分)

  〜〜 休憩 〜〜

ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 (合計約50分)

 第1楽章 Allegro con brio        (約17分)
 第2楽章 Marcia funebre Adgio assai (約15分)
 第3楽章 Scherzo Allegro vivace  (約6分)
 第4楽章 Finale Allegro molto    (約12分)

<指揮> 岡田 司  tsukasa OKADA

 指揮法を斎藤秀雄、山田一雄の両氏に、フルートを林リリ子氏に師事する。1977年、広島交響楽団を指揮、その後、京都市交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、読売日本交響楽団、新星日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団を次々に指揮していずれも好評を博す。1979年、アメリカに留学し、タングルウッド音楽祭において、小澤征爾、L.バーンスタイン両氏の指導をうける。帰国後は二期会等のオぺラ公演で、W.サヴァリッシュ、Z.コシュラー、朝比奈隆、小澤征爾、若杉弘、秋山和慶、手塚幸紀、尾高忠明、佐藤功太郎、各氏のもと、副指揮者、合唱指揮を務め、その手腕を高く評価された。
 1980年、関西二期会でブリテン「ねじの回転」を関西初演して以来、現在までにラヴェル「子供と呪文」、モーツァルト「コシ・ファントウッテ」(中国二期会)、ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」、モーツァルト「魔笛」、景近では、プッチーニ「蝶々夫人」、ドニゼッティ「愛の妙薬」(日生オペラシリーズ)などを指揮している。名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪センチュリー交響楽団の指揮者を歴任。岡田司は常に安定した評価を得ており、現在オペラ公演、各オーケストラとの名曲コンサート、定期演奏会などに出演しており、意欲的に活動を行っている。

演奏曲目について

ドヴォルザーク 「謝肉祭」序曲

 ドヴォルザーク没後100年を記念して選曲した。
 この曲は1891年に演奏会用序曲3部作「自然と人生と愛」の一つとして作曲された。3部作のなかの2番目で「人生」を表している。人生の中で一番楽しい「お祭り」を題材にしたという説もある。とにかく楽しい曲である。
 冒頭から活気のある主題で始まり、一気に「お祭り」の雰囲気に引き込まれてしまう。トロンボーンやテューバが加わり、またタンバリンやトラインアングルが活躍する派手なオーケストレーションで彩り豊かに「お祭り」を楽しむ。一段落すると木管楽器による比較的ゆったりした中間部が訪れる。雰囲気は朝もやの中に広がる田園風景を想像させる。最も印象的でうれしい瞬間だ。その後「お祭り」の喧燥が戻りいろいろなエピソードを繰り返し盛り上がっていく。そして演奏者の短距離走のような能力を試すかのように最高潮に達し、熱狂のうちに終わる。

R.シュトラウス 「ドン・ファン」

 1889年にワイマールで初演。交響詩としては第一作目となる。交響詩はリストにより創始された詩や絵画などの作品を標題として音楽で表現するものであるが、R.シュトラウスはその内容を一つ一つ表現するのではなく、そこに内在する情緒や感情を音楽として表現していると言われている。
 R.シュトラウスの交響詩や歌劇は、貴族趣味で高貴な感じを受けるのだが、どうも不道徳な題材が多いような気がする。「ドン・ファン」は、永遠の理想の女性を追い求め、多くの女性に手を出したが、最後には失望で倒れてしまうという情熱的な男性で、モーツァルトの歌劇「ドン・ジョバンニ」の主人公でもある。かつて「ドン・ファン」は「女たらし」の代名詞のように使われていたが、今は死語になってしまっているようだ。「女たらし」も死語になっているのかもしれない。今は何と呼ばれるのだろうか。筆者(46歳、男)も一度は「ドン・ファン」と呼ばれてみたかった。
 曲は、スケール豊かな田園風景の中で描かれる恋の駆け引きから始まり、女性の魔の園をさまよい歩き、悲劇的で虚しさの漂う最後まで、絢爛たる音の絵巻が繰り広げられる。
 私たちの演奏によって、皆様はどのような光景を思い浮かべることができるでしょうか。

ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」

 1804年に完成され1805年にウイーンで初演された。今年は200年後の記念すべき年である。伝記によると、共感していたナポレオンへの献呈を視野に入れて作曲されたと言われている。当時、ドイツ・オーストリアの知識人や中産階級の間でフランス革命の英雄としてナポレオンへの共感が存在していた。しかし、ナポレオンが皇帝に即位したという知らせを聞いて激怒し、表紙に書かれた「ボナパルト」という題名とナポレオンへの献呈辞をかき消した上に、「シンフォニア・エロイカ」と改題され、「ある英雄の思い出のために」と書き加えられたと言われている。

 オーケストラのパート譜の出版社としては、18世紀からの長きにわたってブライトコップ社が主流となっている。それだけオーケストラ界に多大な貢献をし、それに値する絶大な信頼を勝ち得てきた。しかし20世紀後半に入り、科学的な研究や資料の発見により多くの疑問点が指摘されるようになり、約30年前からベーレンライター社のバッハやモーツァルトの新全集によって実を結びはじめた。その後、研究の対象がベートーヴェンに移り、ベーレンライター社に加えヘンレ社も参入、そして遅れをとっていたブライトコップ社が、フルトヴェングラーやカラヤンも信じて使ってきた伝統の版を捨て、新改訂版の出版に踏み切った。これらの新版の出版により変わったことは、単に楽譜の間違いが修正されたというだけでなく、同時期から取り組まれてきた作曲当時の演奏を再現しようという試みなどの広がりとともに、指揮者や演奏者の解釈によって多様な演奏を聴くことができるようになり、それだけ楽しみと選択枝が増えたことだ。
 本日の演奏が、普段皆様が聴いている「英雄」とは異なった演奏に聴こえるかもしれません。もちろん楽譜のせいではなく演奏者の間違いも含まれるかもしれませんが、ご容赦下さい。
 どうぞ、ごゆっくりお楽しみください。


茅ヶ崎交響楽団



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