茅ヶ崎交響楽団第41回定期演奏会

指揮 岡田 司

2004年5月30日(日)
13:30開場、14:00開演
茅ヶ崎市民文化会館大ホール
主催:茅ヶ崎交響楽団
入場料1000円、全自由席、母子室あり、当日券あり

ヴェルディ 「シチリア島の夕べの祈り」序曲
プロコフィエフ 「ロメオとジュリエット」組曲より
ブラームス 交響曲第3番
(アンコール) ブラームス ハンガリー舞曲第3番

プログラムより

ヴェルディ 「シチリア島の夕べの祈り」序曲

プロコフィエフ 「ロメオとジュリエット」組曲より

 1.モンタギュー家とキャピュレット家
 2.メヌエット
 3.ロメオとジュリエット
 4.タイボルトの死
 5.ジュリエットの死

ブラームス 交響曲第3番

 第1楽章 Allegro con brio - Un poco sostenute
 第2楽章 Andante
 第3楽章 Poco allegertto
 第4楽章 Allegro - Un poco sostenute

<指揮> 岡田 司 tsukasa OKADA

 指揮法を斎藤秀雄、山田一雄の両氏に、フルートを林リリ子氏に師事する。1977年、広島交響楽団を指揮、その後、京都市交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、読売日本交響楽団、新星日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団を次々に指揮していずれも好評を博す。1979年、アメリカに留学し、タングルウッド音楽祭において、小澤征爾、L.バーンスタイン両氏の指導をうける。帰国後は二期会等のオぺラ公演で、W.サヴァリッシュ、Z.コシュラー、朝比奈隆、小澤征爾、若杉弘、秋山和慶、手塚幸紀、尾高忠明、佐藤功太郎、各氏のもと、副指揮者、合唱指揮を務め、その手腕を高く評価された。1980年、関西二期会でブリテン「ねじの回転」を関西初演して以来、現在までにラヴェル「子供と呪文」、モーツァルト「コシ・ファントウッテ」(中国二期会)、ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」、モーツァルト「魔笛」、景近では、プッチーニ「蝶々夫人」、ドニゼッティ「愛の妙薬」(日生オペラシリーズ)などを指揮している。名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪センチュリー交響楽団の指揮者を歴任。岡田司は常に安定した評価を得ており、現在オペラ公演、各オーケストラとの名曲コンサート、定期演奏会などに出演しており、意欲的に活動を行っている。

演奏曲目について

ヴェルディ 「シチリア島の夕べの祈り」序曲

 このオペラは、1855年にパリで開催された第一回万国博覧会のために依頼され、パリのオペラ座で初演されたということだが、題材にはこの時代のヨーロッパ政治にひとこと言いたいかのような皮肉なものがある。
 1283年、イタリアのシチリア島は、フランス王シャルル九世の支配下にあった。この年の復活祭の翌日、夕べの鐘の音を合図に蜂起したシチリア人とその同盟軍が、フランス人をことごとく殺戮し支配権を奪い返した史実をベースに、とらわれのシチリア王の妹と、フランス軍総督とシチリア人女性の間に生まれた若者の恋と愛国心を絡めてドラマチックに演じられる。

プロコフィエフ 「ロメオとジュリエット」

 バレエ音楽「ロメオとジュリエット」はその美しさと圧倒的な迫力で知られるプロコフィエフの代表作、組曲として1936年にモスクワで初演され、バレエとしては1940年にレニングラード(現サンクトペテルブルグ)のキーロフ劇場で初演された。
 シェイクスピアの戯曲「ロメオとジュリエット」を題材にした作品には、グノーのオペラや、ベルリオーズの劇的交響曲「ロメオとジュリエット」、チャイコフスキーの幻想的序曲「ロメオとジュリエット」などがあり、少なくとも20作品以上はあるといわれている。また、バーンスタインのミュージカル「ウエストサイド・ストーリー」も、「ロメオとジュリエット」が題材といわれている。
 ここまで人気があるのは、若い2人の出会い、恋、別離、死。人生の中でそうそうあることのない出来事が、たった数日間で起きてしまう、というシェイクスピアの原作の魅力にほかならないでしょう。

 1.モンタギュー家とキャピュレット家

 「今後ヴェロナの平和を乱すものは処刑に処す」という領主の宣言を聞いたキャピュレット家の舞踏会、威圧的な騎士と貴婦人の踊り、中間にジュリエットが踊る美しいメロディーがある。

 2.メヌエット

 ロメオのモンタギュー家とは宿敵のキャピュレット家の仮面舞踏会。ロメオは仲間たちと忍び込んでジュリエットと出会う。

 3.ロメオとジュリエット

 有名なバルコニーの情景。「ああロメオ様、何故あなたはロメオ様でいらっしゃいますの?」。そして、美しい愛の誓いを確信する。

 4.タイボルトの死

 ロメオはタイボルトの挑発による親友の死を見て、怒りを抑制できず、高慢なタイボルトに決闘を申し込む。そして、ロメオの剣によってタイボルトが倒れる。

 5.ジュリエットの死

 ジュリエットは長い眠りから目覚め、ロメオが毒を飲んで死んだことを知り、ロメオの短剣を我が胸に突き刺してロメオの上に倒れる。この曲は、すべてのものに打ち勝つ愛の力で満たされている。両家の人々も集まり盲目的な憎しみによる罪の大きさを知る。明るい和解の旋律を残して曲を終わる。

ブラームス 交響曲第3番

 1883年の12月、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会で楽友協会ホールで初演された。そのとき指揮をしたハンス・リヒターは、この曲をブラームスの「英雄交響曲」と呼んだという話が伝えられている。確かに同じ「第3番」であるが、この曲の力強さは、戦場の勇士や征服者の強さではなく、意志の強さと明るさ、からくるものだろう。そして、初演から好評を博し、交響曲の作曲家としてのブラームスが世界中で名声を確保したのも、強さと明るさ、そのわかりやすさが理由かもしれない。
 圧巻は、第3楽章だ。
 第3楽章のメロディーは、1960年にアカデミー賞を受賞したイングリット・バーグマン主演のアメリカ映画「さよならをもう一度(Goodbye Again)」の挿入曲として使われていることで有名である。この映画は、平凡な生活の中にある女性の幸福を描いた恋愛ドラマで、F・サガンの小説「ブラームスはお好き」を映画化したもの。
 筆者は20数年ぶりに小説を読み直してみたが、だらだらとした恋愛ドラマに辟易した(46歳、男性)。
 しかし、この楽章の甘美だが憧憬を強く感じさせるメロディーは圧巻で、この力強い憧れを感じるメロディーの繰り返しが交響曲全体のクライマックスになっているように感じる。
 どうぞ、ごゆっくりお楽しみください。


茅ヶ崎交響楽団



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