茅ヶ崎交響楽団創立20周年記念第四弾

「20周年記念特別コンサート」

茅ヶ崎交響楽団第40回定期演奏会

指揮 岡田 司

2003年11月30日(日)
13:30開場、14:00開演
茅ヶ崎市民文化会館大ホール
主催:茅ヶ崎交響楽団、茅ヶ崎市文化振興財団
入場料1000円、全自由席、母子室あり、当日券あり

ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」(ベーレンライター版)
ストラヴィンスキー バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
(アンコール)ホルスト 組曲「惑星」より「木星」

 これまで多くの団員や多くのお客様からリクエストの多かった曲を取り上げます。アマチュア・オーケストラにとっては難しい曲ですが、茅響20年の集大成として、全力で取り組みます。茅ヶ崎交響楽団の今後の10年20年の試金石となる演奏を目指します。ご期待下さい。

プログラムより

ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」(ベーレンライター版)

      1.第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ  約13分
            「田園についた時の晴れ晴れとした気分」
      2.第2楽章 アンダンテ・モルト・モッソ 約12分
            「小川のほとりの景色」
      3.第3楽章 アレグロ 約5分
            「農夫たちの楽しい集まり」
      4.第4楽章 アレグロ 約4分
            「雷雨と嵐」
      5.第5楽章 アレグレット 約10分
            「牧人の歌、嵐のあとの喜ばしい感謝にみちた気持ち」

ストラヴィンスキー バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)

           1.序奏〜火の鳥とその踊り         約3分
           2.火の鳥のヴァリエーション     約1分
           3.王女たちのロンド    約6分
           4.カスチェイ王の魔の踊り     約4分
           5.こもり歌    約3分
           6.終曲    約4分
楽譜協力:トヨタ・ミュージック・ライブラリー

<指揮>岡田 司  tsukasa OKADA

 指揮法を斎藤秀雄、山田一雄の両氏に、フルートを林リリ子氏に師事する。1977年、広島交響楽団を指揮、その後、京都市交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、読売日本交響楽団、新星日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団を次々に指揮していずれも好評を博す。1979年、アメリカに留学し、タングルウッド音楽祭において、小澤征爾、L.バーンスタイン両氏の指導をうける。帰国後は二期会等のオぺラ公演で、W.サヴァリッシュ、Z.コシュラー、朝比奈隆、小澤征爾、若杉弘、秋山和慶、手塚幸紀、尾高忠明、佐藤功太郎、各氏のもと、副指揮者、合唱指揮を務め、その手腕を高く評価された。1980年、関西二期会でブリテン「ねじの回転」を関西初演して以来、現在までにラヴェル「子供と呪文」、モーツァルト「コシ・ファントウッテ」(中国二期会)、ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」、モーツァルト「魔笛」、景近では、プッチーニ「蝶々夫人」、ドニゼッティ「愛の妙薬」(日生オペラシリーズ)などを指揮している。名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪センチュリー交響楽団の指揮者を歴任。岡田司は常に安定した評価を得ており、現在オペラ公演、各オーケストラとの名曲コンサート、定期演奏会などに出演しており、意欲的に活動を行っている。

ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」(ベーレンライター版)

 1808年、ベートーヴェンが自然と風景をこよなく愛していたウイーン郊外のハイリゲンシュタットで作曲されました。作曲者自身が「田園交響曲」と呼び、各楽章にも標題がつけられている事でも有名な曲です。今回は、最新の研究成果を取り入れ、これまで使われていた楽譜に比べベートーヴェン自身が書いた原典に近いと言われるベーレンライター版(ジョナサン・デル・マール校訂)を使用し、新しい表現を目指します。
 この曲は、標題に象徴されるような自然のモチーフと人々の感情をベートーヴェンが提示しているものの、音楽を聴く人それぞれが自由にイマジネーションを楽しみ、散歩するための音楽なのではないでしょうか。私たちの演奏で、どれだけの情景や感情をイメージしていただけるでしょうか。
 第1楽章「田園に着いた時の晴れ晴れとした気分」では、第一ヴァイオリンの明るいメロディで始まります。このメロディーがいろいろな楽器に受け継がれ絡み合う音楽が心をなごませてくれます。オーボエのソロ、鳥のさえずりを連想させるフルートの高音のフレーズも印象的です。
 第2楽章「小川のほとりの景色」は、のどかな音楽で安らぎを感じます。おだやかなリズムの伴奏にのったヴァイオリンのメロディはおすすめの逸品です。木管楽器の活躍も光っています。特に、中間部のクラリネットソロの美しさは注目です。この楽章の終わりでは、小川のほとりの小鳥たちの鳴き声が聞こえます。
 第3楽章「農夫たちの楽しい集まり」では、コミカルな音楽がワインを飲みながら音楽と踊りを楽しんでいる様子をイメージさせてくれます。中間部では2拍子になり力強く足を踏みならすような舞曲になります。そして、最初の3拍子のスケルツオに戻り、テンポを増して次の楽章になだれ込む様子は、嵐の予感を感じた人々が急いで帰るように聞こえます。
 第4楽章「雷雨と嵐」。この楽章にだけピッコロとティンパニが使われています。この楽章は第3楽章と第5楽章と続けて演奏されます。弦楽器のピアニシモで不気味な雰囲気で始まります。そして雷と嵐への恐怖感をイメージさせる音楽になります。今までに見た田園風景を全て破壊してしまうような激しい嵐です。ピッコロの叫びが印象的です。
 第5楽章「牧人の歌、嵐のあとの喜ばしい感謝にみちた気持ち」では、嵐が去り雲の切れ目から太陽の光が差し込んでくるような安堵感を感じます。クラリネットとホルンの牧歌的メロディの後にヴァイオリンによる美しいメロディが始まります。このメロディはいろいろな楽器に受け継がれ変奏曲のようになります。楽器毎のあるいは演奏者毎の変化を楽しんで下さい。

 古典配置(あるいは両翼配置または対向配置と呼ばれている)について
 今回、ベートーヴェンの「田園」の演奏では、「古典配置」というオーケストラの配置にしました。古典配置は20世紀前半まで弦楽器の標準的な配置方法として普及していました。現代の配置が第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンが隣り合わせになっているのに対して、ヴァイオリンを左右両サイドに分けて、チェロとコントラバスの位置も現在の配置とは異なっていました。作曲家がその時代の配置を念頭において作曲したので、その意図を尊重して同じ配置で演奏していたのでしょう。現代では音響技術や録音技術が変化したために今のような配置が主流になりました。左右のヴァイオリンの音色の違いやかけ合いがはっきりと楽しめます。例えば第2楽章で、第二ヴァイオリンがヴィオラ、チェロとともに中央から右側に小川を描き、左側は岸辺で第一ヴァイオリンが小鳥をイメージするようなメロディを歌っているように聞こえる、といった音の広がりをお楽しみ下さい。

ストラヴィンスキー バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)

 1910年に作曲されたバレエ曲「火の鳥」は、ストラヴィンスキーの「3大バレエ曲」の一作目にあたる出世作です。ロシア・バレエ団のディアギレフからリャードフに依頼されましたが、作曲がはかどらなかったため、無名の新人であったストラヴィンスキーが起用されました。そして、ピエルネの指揮によるパリでの初演は画期的な成功となり、一夜のうちにスター作曲家として認められたのです。
 今回演奏するバレエ組曲は、1919年にストラヴィンスキー自身によって2管編成(バレエ音楽より楽器の数が少ない編成)に編曲され、オーケストラの演奏会用の作品として発表されたものです。  「1.序奏〜火の鳥とその踊り」、「2.火の鳥のヴァリエーション」は、続けて演奏されます。「4.カスチェイ王の魔の踊り」、「5.こもり歌」、「6.終曲」も、続けて演奏されます。
 大太鼓の弱いトレモロに乗ってチェロとコントラバスによるゆっくりとしたモチーフで「1.序奏」が始まります。カスチェイの住む魔法の庭園、琥珀色に輝くリンゴの木が茂り、鳥の羽を表すような弦のトリルで美しい火の鳥があらわれ「火の鳥とその踊り」が始まります。
 王子イワンは、木陰に隠れて様子をうかがいます。火の鳥はリンゴをもぎ取り、それを手にして「2.火の鳥のヴァリエーション」を楽しそうに踊ります。
 「3.王女たちのロンド」は、カスチェイに捕らわれた13人の乙女たちの踊りで、ハープの伴奏に乗ってオーボエが美しいメロディーを奏でます。それを見ていた王子は王女に激しい恋心を抱きます。
 「4.カスチェイ王の魔の踊り」は、王子に襲いかかろうとするカスチェイ一党のグロテスクな踊りです。カスチェイ一党は火の鳥の魔法でばたばたとその場に倒れます。そして、静かになって次の曲に続きます。
 火の鳥はファゴットで歌われる「5.こもり歌」で、彼らを眠らせてしまいます。魔法の庭園に平和が戻り、乙女たちは自由の身になり、王子は王女に求婚し、ふたりは火の鳥や乙女たちから祝福を受けます。
 「6.終曲」は、弦のトレモロに乗ったホルンのメロディーで始まります。火の鳥は幸福そうな人々をその場に残して、飛び去って行きます。人々の喜びのうちに王子と王女が結婚するシーンになり、その壮麗な音楽はトランペット、トロンボーン、チューバで歯切れ良く演奏され、後に壮大にコラール風の旋律の繰り返しによって組み立てられていきます。華やかな式典にふさわしい華麗な音楽となって終わります。

曲目解説は、音楽之友社「名曲解説全集」、Deutsche Grammophon POCG-3612、インターネットホームページなどを参照しました。


茅ヶ崎交響楽団



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