今年も、ルリボシヤンマと過ごす
Shin Anamitsu



今年の梅雨は長く、お盆前に夏日になった日は少なかったと思う。
お盆を過ぎたら、高原は一気に秋模様。
お盆にいた沢山の蝶達も、一気に姿を消してしまう。
夏が終わって行くようで、とても寂しい感じのするこの季節。 私は彼らと短い時間を過ごす。

今年は Nikon D3 で彼らを撮影。
最初は露出に苦しみましたが、F6よりさらに-0.3EVくらいがちょうど良い感じという事が判りました。
ASA感度は800を標準として撮影していきます。
低空でホバリングすることの多い、オオルリボシヤンマの写真は、さすがに、背景が邪魔臭い感じがしますね。

絞って被写体深度を優先するのか?ボカして絵を優先するのか? もう少し試行錯誤が必要です。

1枚目の写真は、あまりにも撮影チャンスが無いので、 AF-S VR Micro Nikkor 105mm F2.8Gにレンズを付け替え、
メスの産卵と、足元でホバリングするタカネトンボを狙っていた時に、メスを追いかけてやってきたオスです。
105mmなので、30センチ位近くに来てくれないと、拡大写真は望めませんが、1度だけ近くに来てくれたので撮影できました。




AF-S VR Nikkor ED 200mm F2.0G + TC17EU

オオルリオスのホバリング 手前の草が残念。


例年と比較して、なかなか撮影チャンスに恵まれない日々が続きます。
今年で6年目、こんな年もあるかな。
そんなにあせらず、また来年兆戦すれば良い事。


なかなかルリボシヤンマの、大ホバリング大会には巡り合えなかった。
比較的ホバリングの好きな個体を見つけ、撮影に挑むが、なかなか近くで撮影させてくれない。
そんな苦しんだ中でも、ベストショット。 若干、ピンが甘いかな?
背景が遠いせいで、絞っていてもそんなに背景がうるさくないですね。



Nikon D3 + SB-900 AF-S VR Nikkor ED 200mm F2.0G + TC17EU



2009年9月13日

今年も、これで最後かな? どうしようかな? でも、最後だから行っておこう!
そうして向かった高原、先週とは明らかに気温が違う。

やたら、寒いのである。

着替えで持って来たTシャツを重ね着して震えをこらえる。

こんなんじゃ、蜻蛉の姿なんて見れないよなぁ。 っと思いながら現場に到着。
予想通り、池は閑散としていた。

先週の週末は、あれだけ沢山のメスがこの池で産卵していたのに・・・
もう正午間近、厚い雲が晴れ、青空が広がり太陽が当たりを暖めはじめても、時折突風が吹くので、気温は一向に上がらない。
時折、オスが池にやって来ても、すぐに何処かへ行ってしまう。

これは私の予想ですが、きっと近隣の林では、沢山のオスやメスが、気温が上がるのを待って待機してるんだと思う。
でも高原に季節は早く、気温が上がらない日が続き、日に日に活動できる日が少なくなってしまう。

そして一匹また一匹と、息絶えてしまうのだろう。

池にメスの死骸が確認できない事からも、まだ生きてるんだと思う。
先週末は産卵のピークで、あれだけのメスが産卵してたのに、いったい何処に行ってしまったのだろう?って感じである。

きっと彼らは、気温が上がらないので飛ばないのだろう。 餌も食べないのであろうか?