Nikon F6 インプレッション

Shin Anamitsu


2007年1月20日

初めて Nikon F6 を使ってみました。
早々にインプレッションを、書き留めてみます。

まずは、カスタム設定をしてみました。
さすがに液晶に言葉が表示されるので、楽チンです。
カスタム設定の種類も増えました。
まぁ、カメラに撮影スタイルを合わせるのも、楽しみのうちなので、増えたからと言って、それほど感動はありません。

ちなみに、『蜻蛉仕様』は、以下の通りです。

a3 : グループダイナミックAF(パターン1至近優先)
a4 : 半押しAF駆動(OFF)
b2 : 露出補正ステップ0.5EV
b5 : シャッタースピード延長
c4 : 半押しタイマー(30秒)
d1 : フィルム自動空送り(シャッター)
d5 : MB-40 CH コマ速度(6コマ)
d9 : MB-40 電池設定(ニッケル水素)
e2 : SB時低速制限(1/15秒)
e7 : 露出補正順序(−→+)

『運動会及び通常撮影仕様』は、上の設定に、a4 : 半押しAF駆動を ON にした状態です。

目的地に到着、場所はおなじみの、常滑焼物散歩道。
レンズは、これまた相棒の、AF Nikkor 18mm F2.8D カメラボディーは MB-40 を外した、軽量仕様。
ストラップは、私の愛用タイプで、金具が金属のレトロなタイプを装着。
今回の主目的は、常用しています、プロビア100Fと、新しくなったRGBマルチパターン測光の相性確認です。
久々に縦長のフォーマットを楽しみました。

Nikon F5 に慣れきった私自身の、あくまでも最初に使った印象は、言葉であらわすと、『軽やかで、静か』
Nikon F5 と比較して、非常に軽やかで、静かです。
しかし、『シャッターを切った後の、後味』は、Nikon F5 と比較した場合、明らかに悪いです。
理由は、非力(切れが無い)な感じがする事です。
やはり、Nikon F5 とは開発コンセプトの違いが明白に感じられます。

しかし、この後味は、意外と自分にとって重要であったりします。
そう、Nikon F5 の最大の特徴。
言葉では表現しにくいですが、シャッターを押すと、『撮れた!』という、不思議な安心感があるのです。
この感覚は、Nikon F4S にはありません。

『軽やかで静か』なのですが、非常に省エネ感と言いますか、消費電力を削ぎ落とした様な作動感を感じます。
やはり、6V仕様はこんな感じなのでしょう。
この非力感は、MB−40を装着する事で、解消されるはずです。
フィルムを2枚残し、帰宅後に、MB-40を装着して確認しましたが、やはり正解でした。
後味の良さも、復活です。
シャッターが切れた後の、フィルムの巻上げ感が変化する点は、Nikon F4 と、Nikon F4S の関係と同じです。

Nikon F6 も、MB−40を装着し、12V仕様にした方が、確実に良くなります。

あと、11点に測定点が増えたフォーカスエリアは、使っていて便利ですね。
AFの合掌精度は、Nikon F5 より格段に上を行っていると思います。
今回は風景を撮影しましたので、『シングルエリアAFモード』しか使用しませんでしたが、
また、野球の試合で、それぞれのAFモードを試してみたいと思います。
また、ファシンダー像のフォーカスエリアが、マニュアルフォーカス時に邪魔にならないか?気になる所です。

MB-40に、フォーカスエリア選択ボタンが付いてるのは、便利ですね。
今回は、Nikon F6 の目玉でもあります、軽量仕様で撮影しましたが、
やはり、私の好みは、MB-40 装着仕様ですかねぇ。
シャッターを切った後の感覚が、やはり格段に向上し、写真を撮っていて気持ちが良いですから。
特に、Nikon F5 を使われている方は、そう感じるのではないか?と、私は個人的に思います。
しかし、不恰好で背が高い・・・・

Really Right Staff 社のクイックシュープレートを個人輸入する必要がある為、
ベーシックに使う形を決める必要があります。
なにせ、Nikon F6 単独で、横のみ&縦横のL型。
Nikon F6 + MB-40 で、横のみ&縦横のL型。
と、4種類もプレートが販売されています。
みんな買うのも馬鹿らしいですし、個人輸入で送料や税金の事を考えると、1度で済ませたい。
もう少し、ゆっくりと考えてみます。
そもそも、35ミリシステムのカメラボディーを、三脚に固定する事は、めったに無いのですけどね。