オオルリボシヤンマ

Shin Anamitsu




2014年9月

今年は、ちょこっと出遅れたせいもあり、ルリボシヤンマの時期を逃してしまった。
オオルリボシに関しても、最高の撮影チャンスに恵まれず、季節は終わろうとしていた。
でも、蜻蛉の神様は、僕にプレゼントをくれました。

撮影最後の日

11時頃活発だったフィールドも、12時になると何故だか閑散としてしまいます。
天候が良い時は、夕方にもう一度にぎわうのですが、あいにくの曇り空。
気温も低下し、夕方の活性は望めない状況。
それでも2時位までは粘ったのですが、諦めて帰宅する事に。
荷物を片付け、リュックを背負い帰ろうとした時。

一匹のオオルリボシヤンマが、目の前の白樺に止まりました。
雄がこんな近くに止まったのって、10年以上通っていますが2度目です。

私は荷物をその場に投げ捨て、急いで撮影準備をして、その雄に向かいます。
最初は、VR 200mm で撮影。
近づいても逃げません。

これは、行けるかも?

アップに挑戦する為、マクロ105mmに変更し、雄に激寄りします。
警戒心が非常に強いはずの、オオルリボシヤンマ君、気温が低いせいなのか?まったく飛び立つ気配がありません。
おかげで、完璧に撮影する事が出来ました。




あまりに逃げないので、指を体の下に差し入れます。
すると、私の指につかまりました。
オオルリボシヤンマの手乗り。
もう二度と無いかもしれませんね。

しばらく私の左手で休む様に止まっていた雄は、何か気づいた様に、飛び去って行きました。

ありがとう。 また来年逢いましょう。