私の愛機
(2010年機材整理の為、放出)
Shin Anamitsu



2003年、無性に欲しくなり、とうとう手を出してしまった645のセットです。
現在の構成は、CONTAX 645
Distagon T* 45mm F2.8 / Distagon T* 55mm F3.5 / Planar T* 80mm F2 / Apo-Makro-Planar T* 120mm F4
フィルムバックホルダー MFB-1×2 / 120/220フィルムインサート MFB-1A×2 / 220バキュームフィルムインサート MFB-1B×1
ベローズレンズフード GB-B1 / バッテリーホルダー MP-1 といった感じで揃えてしまいました。

次に狙ってますのは、Distagon T* 35mm F3.5 です。
やはり35ミリでも、20ミリや18ミリが好みなので、このくらいの画角が欲しいのですね。
しかし、高価なので、なかなか・・・・
貯まる前に、他に欲しいもの買っちゃってます。(^^;;

手に入れての実感ですが、やはりフィルムが大きいと言うアドバンテージは絶大で、
ツァイスのレンズの手助けもあり、ポジがキラキラと、輝いて見えるのが不思議です。
フィルムサイズで言えば、6×7や、6×6の方が好みですが、
カメラ自体が大きくなり、手持ち撮影に躊躇しそうで、魅力を感じないのが現状です。
と言うわけで、大変気に入っているセットです。
風景撮影は当たり前、子供達のスナップ写真や、まったりとした、お散歩写真も、645が主流になりました。
しかし、昆虫撮影には、機動力が皆無状態なのと、
非常にシビアな被写体深度が影響し、現状はあまり使う気になれません。

しかし、完全に電子化された現代の35mmカメラとは違う感覚で撮影でき、
いざとなれば電子化された機能を使い、気軽にシャッターを押すことも出来、過去・現代の微妙な融合が好きですね。
と言いましても、電源が生きていない限り、撮影や、フィルムの巻取りが出来ないのは、辛いですけどね。
また、このカメラの燃費(電源)の悪さと、冬場の電源確保には非常に神経を使います。

しかし、35mmに慣れ切っている私には、色々楽しい事があります。
まず初めにびっくりしたのは、ロールフィルムです。
名前の通り、ロールにフィルムが巻きつけてあるのです。
こんなのを明るいところに出して、感光しないものか?等と、最初は不安になりました。
また、撮影終了も面白いです。
完全に巻き取られたフィルムの先に、シールが付いてまして、ペロっと舐めて、巻きが緩まない様に、止めるのです。
こんな事でさえ、私は楽しめています。

撮影は通常、中央重点測光・絞り優先AE・露出補正 といった感じで行い、フォーカスはMF主体で、行ないます。
マニュアル設定で、絞りリングで1/2絞り!なんて、昔が懐かしかったりします。
コンタックス645は、
フィルム枠外に、絞り値・シャッタースピード値・使用レンズ種類・補正値が印刷されるので、
後からの分析が容易に出来ます。
ニコンのデータバックも、高いのに、見習って欲しいですね。

コンタックス645は、フォーカスモードをMFに設定していても、
ボディー背面のAFボタンを押せば、AFが駆動するので、
ファインダーから目を離さなくても、設定ボタンを変更しなくても、AF操作が可能です。
これも、なかなか便利な機構です。
逆にフォーカスモードがAFの時でも、レンズのMFリングを回せば、AFが解除されます。
といった感じで、AFと、MFが、50%50%の比率に、設計されています。
カールツァイスレンズ郡の、適度なトルクのピントリングの操作感もあり、絶妙なカメラセッティングですね。

余談ですが、
私は、CONTAX 645 には、
Nikon F4S と、非常に似た感触を抱いているのも、気に入っている原因なのかもしれません。

気になるのは、大きくて見えやすいファインダーなのに、ピント合わせには苦労することです。
ピントの山を、見つけ辛いのです。
レンズは、35mmと比較にならない位、非常にシビアな被写体深度であるため、
絞り込む時は別として、厳密なピントが要求されます。
なのにピントの山がつかみ辛いのは、正直辛いですね。

もうひとつ重症なのが、低温時の電圧低下です。
冬は、外部電源を暖めながら使わないと、はっきり言って撮影できません。
これが最大の欠点です。
まぁ、35mmとは違い、このカメラには、それほど要求事項はありませんけどね。


それでは、各レンズに関し、私の感想など書きましょう。

Planar T* 80mm F2
645の標準レンズです。 ボディーを買った時についてきました。
憧れのハッセルブラッドのレンズ郡より、1絞り明るいのが自慢です。(^^;;
開放でのボケも綺麗なのですが、
絞り込んでの撮影もなかなかで、壺に嵌ると凄い作品が撮れるのにはびっくりです。
CONTAX 645 のレンズ群の中ではもっともコンパクトな部類のレンズの為、
携帯性も良く機動力が無い中でもアップします。


Distagon T* 55mm F3.5
35mm換算で、焦点距離35ミリ相当の広角レンズです。
このレンズには、最初はあまり興味が無かったです。 だって、F値も3.5で中途半端なんだもの。(^^;;
しかし、手に入れてみると、非常に優れたレンズです。
画角も当然使いやすいですし、Planar T* 80mm F2 と同じく軽量コンパクト!機動力は抜群です。
このレンズも、たとえF8.0まで絞り込んでも、最短撮影距離付近の被写体深度は、バリバリに薄いです。
従って、厳密なピント合わせが必要です。
しかし、とりあえず出かける時に、ボディーに装着しているレンズとなりました。
このレンズの購入で、Distagon T* 45mm F2.8 の出番が薄くなりました。


Distagon T* 45mm F2.8
35mm換算で、焦点距離28ミリ相当の広角レンズです。 最初に購入した、交換レンズです。
やはり、広角レンズも欲しくなるのが人情で、早々に購入してしまいました。
しかし、でかくて重たいレンズです。 機動力が、ガクッと落ちます。(^^;;
広角レンズといえども、子供達のアップ写真を撮る場合、
最短撮影距離付近の被写体深度は、バリバリに薄いです。
従って、厳密なピント合わせが必要です。
Distagon T* 55mm F3.5 の購入をきっかけに、出番が激減しているレンズです。
さらに、Distagon T* 35mm F3.5 を手に入れたら、このレンズの出番は、皆無になりそうです。
しかし、風景写真を単焦点で撮影する場合、画角は持っている必要があるので、手放したりはしないでしょう。


Apo-Makro-Planar T* 120mm F4
645用のマクロレンズです。 色々な方から絶賛されている名玉らしいです。
私は具体的には判りませんが、(^^;; 
確かに、このレンズで撮ったポジは、円形絞りでもないのに、非常に綺麗です。
このレンズを購入して、いよいよ35mmシステムとはお別れ?なんて一時期心配していましたが、心配無用でした。(^^;;
被写体深度が薄すぎて、昆虫撮影には万能では無い様な気がします。
糸蜻蛉のアップを撮ろうと思ったら、F値を限界まで絞り込んでも、被写体深度は0.2mmとか、0.1mmの世界です。
目玉にピントを合わせても、体はボケてます。 これじゃ、良い絵にはなりません。
三脚を使える様な相手ではないですし・・・
しかし、このレンズも、壺に嵌ったら、びっくりするようなポジが撮れます。
まだ、使い切れてないのでしょう。

といった感じで、本日は645セットの説明でした。