ルリボシヤンマ 満喫!

Shin Anamitsu




2011年9月10日 & 9月11日

日本中、本当に迷惑だった、台風12号に撮影を邪魔された先週末。
気を取り直して、今週は2日間の予定で高原に滞在。
実質、今年最後の撮影となりそう。

結果は、オオルリボシヤンマは、撮影チャンスに恵まれず、いい作品は撮れなかったが、
私の本命であります、ルリボシヤンマに関しては、歴代ベスト作品と並べても遜色の無い作品を量産できました。

やはり、何事もそうですが、続ける事は大事ですね。
毎年、スーパーベストが撮影できた時って、「これ以上の作品って、今後撮れるのであろうか?」なんて思うんですけどね。
いやいや、毎年、撮れるものですね。




今回は、新しいルリボシヤンマの撮影ポイントを発見しまして、初めての場所での撮影でした。
その場所は、個体数も多いし、何が特徴って、池のほとりの路上でホバッてるんです。
だから、足元が良い為、移動も軽快、レンズの最短撮影距離を割っても、体を少し離して、連射が可能。
しかも、足元はスニーカーで、快適な撮影なんです。
当然、バランスを崩しても、濡れる事はありません。(^^)v





後は、私にはまったく興味が無く、ホバるの大好きな個体を見つけさえすれば、レンズの最短撮影距離付近で連発できるのです。
ルリボシヤンマのホバリングは、通常、日中でも日が陰った時、又は、夕方に集中する気がします。
今回も、2日間共に、午後4時前後、日がかなり傾いてから撮影チャンスが始まりました。
不思議ですよね。
それまでホバル事無く飛行していたルリボシヤンマが、急にスイッチが入った様に、ホバルのですから。

お昼からのんびりと、音楽を聴いたり、少しウトウトしたりして過ごし、その時を待ちました。





似たような写真を並べてしまいましたが、今回どの写真も、10連射近くシャッターを押していますので、同じ様な写真が量産できました。
撮影機材は、もう、お馴染みですが、Nikon D3 + AF-S VR Nikkor ED 200mm F2.0G + TC-17 + SB900 です。
SB-900に関してはは、歴代ニコンのフラッグシップストロボを使ってきましたが、これがダントツで燃費が良いですね。
電池が減らない。

D3に関しては、もう、素晴らしいの一言。
蜻蛉の飛翔の場合、MFですので、AF-S 大口径レンズをストレス無く動かしフォーカスさせる強力馬力の恩恵はありませんが、
それでも、シャッターのレスポンスの良さと、連射時にファインダー像がクリアなのが本当に良いです。
従って、連射中でも、余裕でピントの微調整が可能なのです。
これって、以外に重要でして、仲間と一緒に撮影する事もあるのですが、この様な記述をして本当に申し訳ないですが、明らかに私の方が、数倍シャッターを押せてます。
使っているレンズが、マクロレンズ(ピントリングの繰り出し量が多い)ではないって事も、あるかもしれません。

そして、AF-S VR ED 200mm は、フォーカスリングが最高です。
それと待機距離をメモリー出来る事、ボタン1発で、指定距離にリセットされるのが、蜻蛉の飛翔写真において、非常に有効なのです。

蜻蛉の飛翔写真の場合、レンズの最短撮影距離付近で撮影します。
もし、被写体とのピントズレが、15センチ以上だった場合、ファインダーを覗いても、蜻蛉の姿は見えません。
そう、ピントが少しずれていたら、ファインダー内に蜻蛉が入っていても、像がボヤけて、蜻蛉が目で確認できないのです。
従って、蜻蛉と自分の距離と、レンズの待機距離が一致している事を、目測で確認してから蜻蛉にレンズを向ける必要があるのです。
その工程で、レンズを構える前に、レンズの待機距離を統一する事が重要になってきます。

親指で操作するフォーカスリングは、私の場合、反時計回りに操作する方がやり易いです。
ニコンのレンズの場合、反時計回りで、遠くから近くへフォーカスが移動します。
従って、レンズの待機距離は少し遠めに記憶させ、被写体にレンズを向けた瞬間、遠くから近くにフォーカスを移動させながら、被写体にピントを合わすのです。

通常私は、待機距離を2.5mにして、撮影していましたが、今回は2.2mに設定変更、更に最終的には2.0mで撮影していました。
AF-S VR ED 200mm の最短撮影距離は、1.9m。
そう、ほとんどの写真が、最短撮影距離付近での撮影でした。

しかし、ルリボシヤンマって、最高ですねぇ。(^^)
私の周りを、スイスイホバリングしながら飛んで行きます。

でも本当は、「ルリの飛翔作品(ベストショット)を撮る!」とういのが私の目標ではないんです。
大自然の中で、蜻蛉達の世界に、申し訳ないけど入らせてもらい、彼らと対話する感覚と言いますでしょうか。
または、私なんてまったく気にしてない、彼らの姿を観察する。
それが、私にとってかけがいの無い、時間なんですねぇ。

ルリボシヤンマの季節は、年間で、ほんの数週間です。
残念ながら、次週末は法事で帰省予定です。
あ〜ぁ、今週、会社休んでもう一度行きたい気分。




今年は、クジャクチョウやキベリタテハが当たり年の様な気がしました。
特にキベリは、あちこちで姿を確認できました。
キベリは、綺麗ですよね。 幸せです。(^^)