Photo ギャラリィ
更新日 2006.1.25

 このページは織藻が趣味で撮影している風景写真をまとめた物です。基本的にトップページで公開した写真以外は掲載していません。写真が増えるのを気長に待っていてください。


 移ろいゆく青

  深まりゆく群青

   刹那の朱

 蘇芳色のキャンバスに

  ただ一度(ひとたび)の

   幻影を見る
2001.9.12/武蔵野にて



 ヤードの影に潜む

  常夜灯に照らされて

   昼間の猛りを沈めるように
2000.2.10/本牧ふ頭にて

その街は

 熱い溶接の火花が

  コンクリートの床に落ちる

   熱気に満ちた街だった。

今は小綺麗な

 イルミネーションが瞬いて、

  恋人達のメッカだという。

自分が過ごした造船所裏の

 引き込み線も今は無い。

授業をさぼって過ごしたあの場所を

 君は覚えているだろうか。
2000.2.21/大黒ふ頭にて

 横浜と言う街は流動的で、しばらく目を離しているとどんどん違う顔を作りだしていきます。自分が過ごしてきた場所もどんどんと面影をそぎ落としていく。それに絶えられないことを郷愁というのでしょうか。

朱色のキャンバスに

 塗りつけた絵の具

  毛先のたわみまで

   風がなぞる
1999.10.10/自宅にて

 秋の夕暮れ、自宅の窓から見える落日は、毎日その景色を変えていきます。気が付けば、大きなマンションが幾つも建ち並び、今はこの光景も見ることが出来ません。

篭目からこぼれたDay Light

 凝縮した冷気を貫き

  数多の命

   その時を照らす  
1997.9.15/
  仙台−盛岡間
   新幹線車窓より

 出張で乗っていた秋田新幹線「こまち」の車窓より撮影しました。本格的なカメラで撮影したら、もっと綺麗に撮影できたのではと思います。
西日の入る機関庫の中で

 老兵は静かに眠っている。

君が走り続ける日は巡り来るのか。

 その日を夢見て。
  
1999.11.21/
  京都市梅小路機関区にて

 晩秋の京都へ出かけたついでに、訪ねていったのが梅小路機関区でした。機関庫の中に差し込む夕日を受けたSLが印象的でした。
蘇芳から群青に変わる

  大気に残るけだるさを

    いやしてなお静かなる

      銀の船が行く

  
1999.7.13/山口県上空にて

 台風一過の夕暮れ、出張の帰りに乗った飛行機の中から撮影しました。望遠で撮影した割には、綺麗に撮れていて嬉しかった。仕事の疲れも忘れてしばらく見入っていました。
残照 見上げれば

  夏の名残を朱に染めて

    天空に写す宵闇の

     緩やかなうねり

      波の音

       想いいづるは君の衣ずれ
  
1999.9.10/自宅にて

 自宅の近くから撮影した夏の終わりの夕暮れ時。目で見たときとはまたひと味違った絵にできあがってきた写真はなかなかオツです。今年(1999年)の夏は色々な意味で長かった。
神戸の夕暮れ 茜色の空の向こうに

 明日が待っている。

  だから私は歩き続ける。
1998.12.7/神戸にて

神戸に出張に行った際に元町付近で撮影した写真です。波打つような雲が朱色に染まっていたのが印象的でした。神戸、もう一度行ってみたい街です。