手打ち蕎麦の作り方
このコーナー作成の為、もっかプロの講習を受講中です。乞うご期待下さい。もちろん汁の更なる研究も合わせて 行って参ります。

1.材料

-そ ば 粉 : 450グラム
-中力(つなぎ)粉: 200グラム
合計650グラムの5ー6人分でトライします。

ここでは御蕎麦屋さんで入手した粉を使用します。

事前にそば粉とつなぎがミックスされているものが市販されていますので家庭ではこれが入手し易く 大変便利ですが味はご辛抱下さい。
ただ、おいしいおそばを打ちたい場合は手打ちそばやさんで分けて頂くか インターネットでそば粉を
キロ500ー1000円ぐらいで販売している所もありますのでトライしてみて下さい。
その場合中(強)力粉(割粉)200gに対してそば粉450gでミックスして下さい。つなぎ強度は強力粉の方が 強い。
そば粉100%で手打ちを初挑戦されるのは絶対お勧めできません。
市販のそば粉

-打ち粉(そば粉100%ものがベストですが無い場合そば粉とコーンスターチを50%・50%でミックス したものを流用)

-ペットボトルの水(出来れば軟水) : 約290 から 310cc前後 ( その日の湿度と温度 又粉の湿気によりますがだいたい粉全量に対して44ー46%の水量)

2.道具

道具

a. こね鉢(ステンのボール 又は 土鍋 でOK、ただし径が大きく深く すり鉢状の物)
b. 打ち板(のし板) 900 x 900 mm 以上
c. のし棒 900mm長以上
d. まな板
e. そば包丁
f. こま板
g. 秤
h. 計量カップ
i. ふるい
j. 小型はけ
k. タッパウエアー(プラスチックの容器)

3.手順(戸隠流)

a.準備
まず、蕎麦粉とつなぎ(割粉)をふるいにかけながらこね鉢に入れる。


b.水まわしー1
手の平を上向きにして(手の甲で)2種類の粉を均一にかき混ぜる。


c.水まわしー2

次に、用意した水の3分の2弱を加え、手を下向きにして鉢の全周囲から中央に向かって腕と手首さらには 指先(弱いスナップを使う)を使いながらよくかき混ぜる。


d.水まわしー3
小さな団子が出来はじめるとそれを両手で軽くほぐす様にもみ、団子を無くして行き ばさばさのそぼろ状態に なるまで水を均一に行き渡せる。


e.水まわしー4

この状態で残りの水を入れ、cの作業を繰り返し、少しずつもみ圧を加えていくと、全体に湿気を帯びた 大きな団子状態になりはじめる(ねばりが出始めているのを確認する)。


f.まとめ(くくり)
この状態に成ったら必ず少しずつ取りまとめこねて行く、 まず手前からまとめてこね、こねた横長のもの をこんどは縦にして鉢の上に残っている団子を必ず少しずつ取り込みさらにこねて行き一つの物にする。


g.まとめ(こねるー1)
横長の生地を縦にして奥から手前に巻いてくる(クロワッサンのように)、それを両手で上から力を 入れながら絞り込むように手でこねる(親指は上におかず手前のサイド側に置いて押え込む)。


h.まとめ(こねるー2)
この作業(g)を数回繰り返す


i.まとめ(きくねり)
こねて横長になった生地を縦にして、生地の両端(上下)を中央に巻き込む、この状態で生地は四角になる ので、さらに四つの角を順番に中央に向かって巻き込んでいく。


j.まとめ(へそだし)
生地の中央にへそができるので、左の手の平で生地を支えながら、右の手の平を生地の右横部裏側にあて 奥から手前の方に少し引いた後、奥の方へ押し込むようにしながら全周にわたり生地を半時計周りに回し ながら中央に押し込んでいく(生地が全部の周りから中央に流動する様に)。生地全体が流動するように 半時計方向に回転を加える


k.まとめ(へそだし)
写真のように左手を70ー80度(手の平の方へ)傾けて、左の手の平で二等辺三角形(横に倒した円錐形) の底辺を作る様にしながら、右手で生地を押さえ二等辺三角形を作るように回転(手前方向に)させ鉢の底 と押さえる所(上部)で二等辺を作る。先に”へそ”が残るので右手で押さえつけ無くしていく。



l.まとめ
円錐形の生地を縦(正立)にして上から右手で若干回転を加えながら押え込んでいき、鏡もちのような形 に仕上げ、乾燥防止の為一旦ビニールの袋に入れまとめを終了する。そして手を洗う。


m.基礎延ばし(手)
まず、のし板に少し打粉を降りその上に鏡もち状の生地を置き、生地の上にも打ち粉を降ってから両手 (両手を重ねるが右手が下)で10ー11時の位置から5時のところに向かって順番に外周に方向に 押え込んでいき、5時の所に来ると生地の11時の所付近をつまんで手前に引きながら逆時計方向に 180度程回転させる.この作業で鏡もち状から直径30ー35cmぐらいので中央部が若干厚めの円盤を作る。



n.基礎延ばし(麺棒)
このぐらいの直径になったところで中央よりやや手前から奥の方へ(10時の所から4時の部分、即ち生地の 右上半分の所を延ばすつもりで)麺棒に圧力(必ず真下に)を加えながら手の中を滑らしながらころがす。 中央部が厚めになっているため麺棒を左上がりに傾けてころがす。この作業を生地を回転させながら全周 に萬弁に行い直径50ー60cmにする。


o.基礎延ばし(麺棒仕上げ)
少し技術を要しますが麺棒を右に傾け右上半分を延ばし、次は麺棒を左に傾け左上半分を延ばすことにより 生地全体に自動回転(半時計回りの)を加えながら延ばす方法もあります。


p.本延しー1
必ずへそが上にあることを確認して、麺棒に手前の生地から巻いていき、巻かれた状態の生地を一旦手前 までもってきて、両手を麺棒の中央部にもってくる そして真下に圧を加えながら一回転ずつ又一回転 ごとに両手の間隔を広げていき2-3回転で又手前にもってき少しずつ延ばす。


q.本延しー2
ここでは戸隠流のため丸くのしていきます。 丸ではなく楕円になったら短い対角線をより延ばすため 長い対角線と平行になるように麺棒をまきつけ pの作業を繰り返す。全体の厚みが1。5mm以下になれば終了。たたみに入る。

角延しの場合のアニメです。

r.たたみー1(半分に折りたたむ)
蕎麦を麺棒に巻きのし板の一番上にもっていき2/3ほど麺棒をさげる(ひらく)。 そして上半分全面に打ち粉を沢山ふる。そしてまだ1/3ほど麺棒にまいたままになっている蕎麦を 丁度半分になるようにあわせ麺棒を徐々に巻き戻しながら上に上げて行き麺棒を取り去る。


s.たたみー2(半分の物をさらに半分に折りたたむ)
半円になった蕎麦の左半分に打ち粉をたっぷりとひき、右半分を両手で挟み込む様にしてそのまま 左へ移動し四分の一にする.この場合蕎麦は移動した方が(上が)ひさしが出来るように少しずらせる。


t.たたみー3
四分に一になった蕎麦の上半分に(面積が小さい方)さらに打ち粉を打つ。 そして両手の人差し指とたかたか指で蕎麦の下両サイドを軽く挟み込んで上に持ち上げ丁度半分の長さに成るように 折りたたんで終了。


u.蕎麦切りー1
たたみが終了したらまずまな板の上全面に打ち粉をひき蕎麦をそっとのし板からまな板に移動させる。 そして蕎麦の上面にさらに打ち粉をひく。 こま板をうまくすべらせながら蕎麦包丁で等間隔に切っていく。


v.蕎麦切りー2

適当な分量が切れたら包丁を切った後すぐ横にずらせ間隔を あけ両手で蕎麦を持ち上げよく打ち粉を 振るい落としてからそのまま 束にせず容器に入れて蕎麦打ちは終了です。ご苦労さんでした。後かたずけを!。