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5月9日 (第10日目)

トレッキング終了

早朝、みんなの写真を撮らせもらった。 今まで恥ずかしがって私たちと目を合わせようとしなかった ジートゥバッハドゥーも快く撮らせてくれた。 ガイドとコック以外はバスで帰るのでナヤサングで別れとなった。 非常にあっけない別れであったが、この程度がよいのだろう。

ガイドに体調が良くないことを前日に告げてあったので、 11時の予定だったタクシーを7時半にしてもらった。 結局タクシーとは言ってもパサンさん(ヒマラヤン・ジャーニー のポカラ事務所で一番偉いと思われる日本語をしゃべれるおじさん) が迎えに来た。おかげでホテルに9時にはついたので、 その日を有効に過ごすことができた。

ガイドは明日の(彼が案内する)ポカラ観光を勧めてきたが、 結局再び$80という高額を要求され、考えた末に断った。 親しくなるほどふっかけてくる、というのは分かってはいても いい気持ちではない。それほど良いガイドではなかったが、 こんな嫌な形で別れなくても良かった。 彼は私たちがキャンセルしたので明日カトマンドゥに 帰されるらしかった。この件のあわただしさのせいで、 パサンさんにチップを渡しそこねた。


プモリ・ホテル

泊まったことを後悔するホテル。それなりの金も払っており、 人もたくさんいるのだが、何かと不満を感じるホテルだった。

ホテルについてすぐに一万円を換金するが、 日本円に戻す際に必要なレシートをもらえなかった。 交渉して次の日にやっとレシートをもらえたが、 明らかに普段書いていないようで、こちらに書き方を聞いてきた。

レストランはコーヒーを注ぐときにこぼしてもふくわけでもなく、 謝るわけでもない。こちらの部屋の鍵がコーヒーまみれに なってしまったり、机の隅からこぼれてこちらに かかりそうなったりしても気にするわけでもないようだった。

クーラーが食堂につけてあるのにつけようとしない。 やっと扇風機を回し始めたと思ってほっとしたのもつかの間、 ホテルの偉い人が来たら私たち客の扇風機をそちらに向けてしまった。 さすがに怒ったらこちらに戻した。ここの食堂は入ってきて席に 座った直後に何も注文せずに出ていってしまう客が何人かいた。

初日の夕食はネパールダンス付きだった。ネパールダンスは 既にカトマンドゥで見ていたのでなくてもよかったのだが、 夕食が旅行代に含まれているのでやむを得なかった。 正直なところ客は私たちだけなうえに、 静かに食事をしたかったので迷惑だった。 写真を撮ろうとしたら断られ、最後には「一緒に 踊りましょう」と言われ、「ノー」と言うはめになった。

朝食の席に着くと机の上に置かれている紙が前の客のこぼした 料理で汚れていた。ウェイターの話す英語は分かりにくい 発音でこちらが聞き返してもゆっくり言い直すようなことはせず 適当にやられてしまう。

なぜか食堂で一日中ケーブル・テレビを見ている職員がいるが、 彼が食堂でのそれなりの権限を持っているらしかった。 庭では5人くらいで一台の芝刈り機を交互に使って のんびりと芝を刈り、私たちの部屋の鍵は誰も見張っていない 机の上に他の人達の鍵と一緒に放置されていた。 ベッド・メイキングをしたはずなのにトイレット・ペーパーが なかったので要求したところ大勢が集まってきて、 非常に変な顔をされた。

夕食の時点で持ち金が500Rsになってしまったので、 換金をしようとしたところ、「明日にしてくれ」という。 朝の換金の時にレシートをもらえなかったので、 それを欲しいというと「それも明日にしてくれ」という。 「ホテルは銀行に比べると換金率が悪いがいつでも換金できるのが 便利」とガイドブックには書いてあったのに。

レストランのチップは40Rsなどを払ったが、もっと 安くすればよかったと思った。トレッキング中の方が 楽しい食事だった。トレッキング中の方が メンバーとの意思の疎通があったが このホテルでは全くなし。(単に 自分のためだけに働いてくれることに慣れてしまったのかも しれないが)

一流ホテルを目指している ようだったが中途半端な分だけ不便なホテルだった。


ホテル付近の散策

買い物

顛末は買い物のページ

曼陀羅屋(その2)

曼陀羅(その2) を買った後、 利害関係のない人間に聞けば相場が分かると思ってこの店の男に レンタ・サイクルの値段を聞いた。ぼろいやつは30Rs/dayで いいやつは50Rs/dayだという。しかし、「そんなことより バイクがいいぞぉ」とか言い始める。「そんなこと言ったって 免許がないよ」と言うと、「カトマンドゥでは警察はよく 見張っていて無免許はつかまっちゃう。だけど、ここは どこだと思う?ポカラだぞ。ここでは警察はよく見張っているけど、 地元の奴しか見てない。旅行者はノー・チェックなんだぞぉ」。 結局彼は自分の持っているバイクを貸したいようだった。 陽気なおもしろい男だったが、誰でも利害関係ができてしまう すごい国だとも思った。

雑貨屋さん

プモリ・ホテルのすぐそばに堅実そうなインド人風の男の店員のいる 雑貨屋があった。店内に絵葉書を置いているために他の土産物屋と 違ってほこりがつもっていなかった。飲み物も冷えており、 香なども売っていたのでお土産のいくつかをここで買ってしまった。 香の使い方が分からないので店員に聞くと自分の持っている分を わざわざ燃やしてくれて説明してくれた。 なじみの客が数人集まって店の中で井戸端会議をしていても 黙って読書をしていたこの店員は なんともいえない雰囲気を感じさせてくれる男だった。

ここでの買い物はポストカード2枚、香、クーンブ地方の地図、 プーンヒルからの景色のポスター(これは正直 写真としては写りは良くない。印刷技術が低いからだろう) 、ジュース、切手で 470Rs。

人々

ネパール語で話しかけても誰もにこにこしてくれない、 という状況が少し寂しい。自分のために回りが動いてくれるのが 普通と思ってしまっている自分の感覚がおそろしい。
ペワタールと夕陽
ペワタール

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