[Tomorrow] [Yesterday] [Up]

8月8日
ペルセポリス、シラーズ

ゾロアスター

ペルセポリス


迫力の現地ガイド
迫力のある女性シラーズ現地ガイドのロイヤーさん。 シラーズの大学で英語を勉強したらしいが、 海外には行ったことがないらしい。 シラーズの大学は入学するのが難しいらしい。

一通りの説明が終わるまでは、 集団で移動し続けないとロイヤーさんに注意されちゃう。
ロイヤーさんが英語で説明をして、 添乗員が通訳をする、という形で進んでいった。

博物館の前でとりあえず解散。 自由に写真を撮りながらバスの集合時間に戻ればよい。 少し離れたアルタクセルセス2世王墓に行きたい人などは、 時間がなくて困ったみたい。

一部の遺跡の上に金属の屋根がついている。 遺跡の劣化を恐れてなのか、 人の雨や日差しよけなのかは分からないけど、 写真を撮る側にとっては正直邪魔かも。 劣化を恐れるなら遺跡の上を観光客が歩いたり、 直接手で触るのも問題な気がするしなぁ。

それにしても私ほど歴史を知らない人間でペルセポリスに来た人も珍しいかも。 説明の英語が分からない、というよりは、 それを訳してもらった日本語を聞いても単語が分からないのがほとんど。
「へぇ」と思うことがあっても、それは 「これがあの歴史上の○○なんだぁ」 という感じよりは、 「そんな歴史がこの世にはあったんだぁ」という始末。

ペルセポリスもこんな観光客じゃがっかりかも。 でもペルセポリスは私にとっては私なりにとてもすばらしかった。

百柱の間
 

百柱の間

謁見の間
 

ペルセポリス ペルセポリス

ダレイオス1世の宮殿

クセルクセス門
 

このおじさんもポーズ! / ツアーバス運転手
 

 


ナグジェ・ラジャブ

あまりの暑さゆえか、 3人のメンバーはバスで待つことにした。

「歩き方」に載っていないだけあって、 こじんまりとした遺跡だ。
3つのレリーフ(?)の意味をいろいろ説明してもらったが、 記憶に残すだけの知識がなかった。。。

ナグジェ・ラジャブ

陽気なライダー
バイクに乗って交差点で止まっている男を撮影しようとしたら、 こちらに気づいて笑ってる。 敬礼してから手を相手に向かって動かすジェスチャー (だいぶマスターしてきた)をしたところ、 ハンドルから両手をはなして返してくれた。 うーん、なかなかいい連中だ。

昼食

プール脇のオープンエアでの食事の予定であったが、 プールの水が腐っていてとてもじゃないけどこの臭いには我慢できない。 満場一致で室内で食べることになった。 あまりの臭さからかメンバー達も率先してテーブル運びを手伝った。

イランでの食事にも慣れてきたメンバー達は、 毎度のように食事にながーい時間がかかることにうんざり。 「こんなにのんびり食事するよりもペルセポリス観光にもっと時間がほしかった」 という声も出始める。
明日の昼食もこのレストランで食べることが発表されると、 ブーイングもピークに達していた。


ナグジェ・ロスタム

相変わらず元気いっぱいの現地ガイド、ロイヤーさん。 それに比べ添乗員は暑さゆえか通訳もままならない感じ。

そういう私も疲れてきたのか、 どうもシャッタースピードが速いと思ったら、 ポートレートモードになっていた。 暑さでちょっとボーっとしてたからかも。 気を取り直して何枚か撮影。

ゾロアスター神殿 →

ダレイオス2世の墓 ↓


騎馬叙任式図 / 騎馬戦勝図
 

バザーレ・ヴァキール

バザーレ・ヴァキール

単独行動

どこのバザールものんびりとバスを止めておける場所はない。 バスで道を閉鎖したまま慌ただしくバスを降りる。

しばらくバザールを歩き始めると絨毯屋で停滞。 他のメンバーが交渉しているのを遠目に見ていても正直退屈なので、 「単独行動してはいけないんですか?」と添乗員に聞いてみた。 「うーん、現地ガイド(ロイヤーさん) は集団から離れないようにと言っているのですが、、、」 と考え込んだ後、 「約束の時間にバスに戻らなければおいていく」 という条件のもとに単独行動を許可される。

こうは言ったって、 戻ってこなかったら探さないわけにはいかないのだから大変な仕事だ。 実際インストラクターが途中で自由行動をとってしまったために、 ガイド側ははぐれたと思ってバザール中を探し回ったらしい。 当のインストラクターは予定通りバスに乗っていた。

私たちは予定の時間にバスに乗ったけど、 ガイド側が引き連れていた他のメンバー達は時間に間に合わなかった。 そのためにバスをなんとかバザールの隅の方に止めて、 他のメンバーを待つこととなった。
遅れてきた添乗員は 「さっきはあんなに厳しいことを言ったのに、 私たちが遅れてしまいすいませんでした」 と謝ってきたけど、 「ツアーで単独行動させてくれることの方が全然うれしいので、 全く気にしてませんよ」と答えた。

買い物

サフランを2.5g袋15,000Rlsを3つ買って、 試しに値切ってみたら、おまけの小さい袋のサフランをくれた。 この値段はテヘランで他のメンバーがまとめ買いしたものよりも、 だいぶ安かったようだ。 まぁ、どちらにしても日本で買うよりもとても安いらしい。

フレッシュジュース屋を探すが、 かき氷のシロップを溶かしたような飲み物屋しか見つからない。 ハッサニー(テヘランから同行の現地ガイド)に聞くと、 「普通のバザールならどこでもあるからすぐ見つかる」 ということだったんだけど、、、

町中にたくさんある無料水飲み場
 


日本語の説明にイラン人も注目

ハーフェズ廟

「ハーフェズ」という単語は「コーランをすぐに暗記できる人」 って本には書いてあったけど、 「ホダー・ハーフェズ」(さようなら)のときの「ハーフェズ」 は同じ意味なの?とハッサニに尋ねると、 そっちの意味は「ご加護がありますように」とのこと。 ちなみに「ホダー」はアラビア語の神だそうだ。

観光名所になるだけあって、なかなかきれいなところ。 ただハーフェズの墓のそばなどは、 他の国からの人達も含めてかなり混んでいるので、 現地ガイドは仕切るのに大変なようだ。
さらにその現地ガイドの英語の詩の説明を、 それぞれの国の言葉に翻訳する添乗員もつらいようだった。

写真の子供たち

イラン人にとっても観光地なので、 イランの子供の集団などがいておもしろい。 明らかに私たち日本人に興味があるんだけど、 カメラを向けると恥ずかしがって逃げてしまう。

でも家族連れの子供にカメラを向けたりすると、 そのお父さんが 「うちの娘を撮りたいのか?そうか、そうか。 じゃぁ姉妹二人とも撮ってあげてくれ」 といった感じのことを言って、 娘達を並べてくれた。 最初はカメラを向けてもそっけない感じだった女の子も、 お父さんの承諾が得られてニコニコしてくれる。 それで撮ったのが下の写真。
もはや「イランには写真に撮られることを嫌がられる人がいるので注意」 という言葉を気にすることは難しくなってきた。。。

お父さん推薦の姉妹

小学生くらいの集団(先生は頭をかかえてる?)


夕食

コーラ vs ZamZam

いつも通り飲み物の希望がとられる。 「コーラを注文したのにオレンジジュースが出てくる」 という痛い目に何度もあっているメンバー達から 「このコーラはほんとにコーラなんですか?」 という質問がでてくる。
添乗員の答えは 「日本でいうコーラはないそうで、 ZamZamというオレンジジュースだそうです」。 目の前にZamZamの広告が載っているティッシュ箱が置いてあって、 「これを見るとZamZamブランドにもコーラはあるのになぁ」 と思って隣のイラン人が食べている机を見ると、 なんとコーラが置いてある!
「コーラちゃんと売ってるじゃん」と言うと、 現地ガイドの答えは「それは黒いZamZam」。 「それでいいんだよ」っていうことになって一件落着(?)

ハッサニとの会話

ハッサニと隣の席になったので、いろいろと質問してみた。
「イランの女の人達はどこでスポーツするの?」 この質問は多くの日本人が思うことらしくって、 ハッサニがこの質問を他のメンバーから受ける姿をこの後も何回か見た。
イランの女の人もスポーツはするそうで、 ただしいつも女性しかいない場所でするらしい。 つまり、プールは女性専用プール。 バスケットとかも体育館の中は女性だけ。 サッカーくらいになってくると結構大変で、 競技場全体を女性専用にするらしい。 ほんとにこんなことまでできることが年に何回あるんだろう。

メンバーの中には連日の同じ食事で元気のない人もいたくらいで、 ガイド側もその状況に配慮して、違う (ちょっとだけしか違わないという意見多数) 種類の食事を用意した。

毎日の食事がずっとシシカバブであることについてもハッサニに聞いてみた。 彼の答えは 「家ではいろんなもの食べるけど、 外で食べるのは調理が面倒なシシカバブだけ」。 「いろんなものってどんなもの?」と聞くと、 いくつか料理の種類を答えてたけど、 いろんな物というほどのバリエーションではなかったような。。。

ドバイから来てる陽気なムスリム

メンバーの一人が後ろの机に座っている一団の子供に向かって軽く声をかけたところ、 おばさんが「(英)君たちインドネシア人?」と聞いてきた。 「メンバーの誰を見てインドネシア人と思ったんだろう」 という素朴な疑問はおいといて、 「ジャポニ」と答えると 「あぁ日本人。どこに泊まってるの?」 「ホマー・ホテルだよ」 「あぁ、あそこはいいよ」 「そこに泊まってるの?」 「私は家族の家に泊まってる」。
「イラニー?」と聞くと 「ドバイから来た」。

しばらく食事を続けていると、なんか座っているベンチが振動している。 「なんだ、なんだ」と思って振り返ると、 さっきのおばさんがベンチをドンドンと叩いている。
「なに?」と聞くと 「イランの食事はどう?」。 よりによってこれほど答えにくい質問があるだろうか。 「悪くはないんだけど、ずっと昼食と夕食はシシカバブだから正直ちょっと飽きたよ」 と言いたいところだったけど、微妙な英語を話せる自信がなかったので 「おいしいよ」とリップサービスですませてしまった。

このおばさんはベンチを豪快に叩くのが結構好きらしくって、 何度かそうやって呼ばれて会話をしているうちにお酒の話になって 「ドバイはトランジットで行ったことがあるけど、 お酒飲めるよねぇ。イランでは飲めなくてつらくないの?」 と聞くと 「問題ないよ。私たちはムスリムだからね」 なるほどね!

よく分からないながらも楽しい人達だった。 最後に「Good-by」と言われたので、 「ホダ・ハーフェズ!」と答えたら、 その一団の他の人達もいっせいに微笑んでくれて、 「ホダ・ハーフェズ!」とみんなで答えてくれた。
うーん、この人たち、いい人たち。


町中で見かけた新郎新婦車

結婚式

イランでは結婚式は普通、平日の夜に行われるらしい。 理由は昼間だと暑くてできないからみたい。

披露宴は、男性と女性では別の部屋で行われる。

入口を見張る男性

女性側の入口で、 男性が入らないようにチェックしているホテルの従業員と世間話をした。 彼は英語が片言しかしゃべれないが、 一生懸命に私と話そうと話題を探してくれる。
「おしん」は噂通りイランで知らない人はいない。 彼の知り合いのおじさんも英語はほとんど話せないのに 「I like おしん」とだけは言っていた。
サッカーはやはりメジャーなスポーツらしく、 「WorldCup 2002 in Japan」と書いてくれたが、 私があんまりサッカーに興味がないので盛り上がらなかった。

ネクタイをしてる人も何人かいる。 ガイドブックでは「ネクタイは西欧的と見なされてよくない」 とのことであったが、彼に聞いてみると、 「全然問題ない。かっこいいからね」とのこと。うーむ。

せっかくなので手帳にペルシャ語を書いてもらった。 ペルシャ語の字体もおもしろいけど、 右から左にあの字体を綴っていく様子はもっとおもしろい。 読み方を教えてもらってペルシャ語の上にカタカナを書いたら、 なぜか「これが日本語か」と言って、ばかうけしていた。
彼の知り合いがやってきて、そばにいた子供を相手役にして ペルシャ語の挨拶「ハーレットフーヴェ」「ヘイリーホッシュ」 をジェスチャー付きで教えてくれた。 ほんとにどの人もいい人ばっかり。

女性結婚式会場

入口の見張りの男性に「入っていいの?」と聞くと、 女性はOK、男性はダメという。女性は本当に入っていいの? と思いながら入口から中を除いてみた。
結婚式場は、日本の普通のホテルの結婚式の披露宴会場のようだ。 チャードルを脱いだドレスアップをした女性達が、丸いテーブルを囲んでおり、 正面の舞台の上にはウェディングドレスを着た女性が座っている。
みんな肌もある程度露出したきらきらのドレスを着ていて、 町中で見かける姿とは大違いだ。
日本の披露宴と違う点は、新郎がいないことと、 テーブルを囲っているのもすべて女性ということだった。

どうしようかと思ったら、 前の方のテーブルの陽気そうな女性がこちらを見て手を振って、 おいでおいでをしている。
しかしさすがに関係ないものが入るわけにも行かないし、戻ろうかと思ったら、 女の子がやってきて「ようこそ」とかいってテーブルに案内してくれた。
彼女は、レイナという名前で花嫁の友達で、彼女の姉妹、彼女のお母さん、おばさん、 おばあさんたちと披露宴に参加していた。家族みんなで同じテーブルに座っていた。
レイナは英語を勉強していて、試験を受けてシラーズの観光ガイドになるのだという。 イスファハンに日食を見に行く話をして、イスファハンのガイドもするの?と聞いたら、イスファハンは行ったことがないらしい。

レイナは、一生懸命話をしてくれたが、彼女の英語はいまいちよく分からなかった。 食事はセルフサービスらしく、いろいろお皿に盛ってくれたが、食事後だったので、 とても食べられなかった。とっても甘いケーキとコーラを少しいただいた。
おばさんやおばあさんは敬虔なムスリムなのか、 女性ばかりの部屋の中でもスカーフをまとっていた。写真もダメらしい。
レイナの姉妹と記念写真を撮って、住所交換をして、おいとました。


[Tomorrow] [Yesterday] [Up]